(平成20年3月15日公開)
ツル目ツル科 大きさ 114cm 冬鳥(10月〜4月) ユーラシア大陸に広く分布、アフリカ、南アジアなどで越冬 鹿児島県出水市に毎年十数羽飛来する。まれに他の地域に飛来することもある。 |
体全体はやや白っぽい灰褐色。首から頭にかけて黒い部分があり、赤い目の後ろ側は白い。家族で 渡ってきて、マナヅルやナベヅルの群れと一緒に、水田などで、冬を越す。一羽でいるときはあまり鳴 かないというが、他のツルに遠慮しているのかもしれない。 |
おすすめポイント:鹿児島県出水市 出水市は、クロヅルが飛来する日本で唯一のツルの越冬地だ。マナヅル・ナベヅルの一大越冬地としても有名で、水田を埋め尽くすツルの大群は、見る者を圧倒する。 僕が訪れた2004年冬は、12000羽のツルたちが飛来したが、クロヅルは、1羽しか見ることができなかった。その1羽を探すのに苦労した。しかし、毎年来るようなので、見たい方はぜひ出水へ。 |
ほんとはボツ写真だったんだけど、貴重な出会いがボツというのもなんかもったいない。
ボツ写真の復活シリーズである。
この鳥の名はクロヅル。毎年、鹿児島県出水(いずみ)市にやってくるが、数は少ない。
出水市では10羽前後ほど毎年やってくるというクロヅル。真ん中の明るい灰色の鳥だ。
しかし、12,000羽を超えるマナヅル、ナベヅルの中からクロヅルを見つけるのは至難の業。たまたま常連のウォッチャーさんがいて教えてもらった。
遠くて写真としては勝負にならなかったが、雰囲気はお伝えできるか。
左右の黒いツルはナベヅルである。
トリミングする前の同じ写真だ。僕一人では見つけられなかっただろうな。
鳥の飛行高度記録保持者だそうだ。アネハヅルの群れに混じって、なんでもヒマラヤを越えるらしい。
繁殖はロシア、中央アジア、ヨーロッパとユーラシア大陸の広い範囲で行われるようで、イベリア半島、北アフリカ、インド、中国南部で越冬するらしい。かなり広い範囲に生息しているのだが、その高い飛行能力とも関係しているのだろう。
撮影 : 鹿児島県出水市(平成16年2月)
別の写真。
見たときは地味なツルだなと思ったけど、改めてよく見ると渋くて品のあるツルだ。
また行きたいな、出水のツル・・・・・。