スズメ目アトリ科 大きさ 17cm 冬鳥 分布 10月〜5月 北海道から九州の各地に飛来 |
平地から山地の針葉樹林で種子などを採食。おもに群れで行動する。たくさん飛来した年は一部が繁殖のために残ることもあるという。くちばしが少し曲がって交差しているのが特徴で、かたい松かさなどをこじあけて種子を食べるのに適している。 |
ウォッチングのコツ・・・オスは赤褐色、メスは黄緑褐色。赤と緑の小鳥の群れは、いればけっこう目立つ姿だ。毎年飛来している場所で待ち受けるのがいいのだろう。対馬は、日本有数の渡り鳥の中継地。島内各地に鳥見スポットがある。いずれも交通の便は悪いのでレンタカーが必要。対馬野生生物保護センターではツシマヤマネコのことだけでなく、野鳥の情報もていねいに教えてくれるので、真っ先にたずねることをおすすめする。 ※ホームページ「対馬野鳥通信」は、詳細な鳥見ポイントの解説があり、大変役立つので対馬に入る際には必見 |
対馬は、朝鮮半島の国境近くに位置し、晴れた日には、釜山の港の明かりが見渡せる。
島としては日本で3番目の面積で、南北に82kmの距離だ。リアス式海岸が見事な、全島の89%が山林の自然豊かな島だ。
かのツシマヤマネコの生息地として知られるとともに、日本有数の渡り鳥の中継地でもある。
通信使さんから、佐護にはイスカ・シメ・コイカルが入っていますよと聞き、イスカに会えるといいなと思っていた。
果たして、佐護地区の入り口に入ったとたん、会えたのがこのイスカの群れ。
川の上にかかった橋の上で、小さな鳥の群れを発見。遠くからは色がわからない。ミヤマホオジロの群れはよく会ったので、またかな、と思いながらさらに近づくと、赤い小鳥に気づく。初めて見る鳥だ。 「あれ?」とぽんぽこ。最近視力がよくなったようで、珍しく僕が指さす前に鳥に気づく。大物の気配にあわてたぽんぽこは、すばやくカメラを準備し僕に一言・・・・・。「スズメ?」
だーーーっ、ちっとも視力がよくなっていない。
「イスカじゃないか!」とシャッターを切りながら叫んだ瞬間、イスカたちはいっせいに飛び立ってしまった。
オスは赤、メスは薄い緑である。一羽でもすてきだけど、群れはもっといい。写真ではわかりにくいけれど、交差して曲がったくちばしがイスカの特徴。大好物である松などの針葉樹の種子を食べるのにとても便利にできているのだ。
ぽんぽこによると(もちろん僕も知っていたけど)、「イスカのはしの食い違い」ということわざがあるという。イスカのくちばしのように、ことが食い違ってしまうことをいうそうだ。
絶好のチャンスでどこか食い違ってしまう、僕とぽんぽこのことみたい。
現地施設
対馬野生生物保護センター | 〒817-1603 長崎県対馬市上県町棹崎公園 0920-84-5577 |
ツシマヤマネコ等の動植物を保護するために1997年に環境庁が設置した施設、ヤマネコセンターの愛称で親しまれている。 保護センターでは、保護・繁殖を目的に飼育し、野生に帰す試みを行っている。そのうち、病気などで野生に帰すことができないツシマヤマネコを一般に公開している。 休館日:毎月曜日、年末年始など 開館時間:10:00〜16:30 入館料無料 ※詳しくは対馬野生生物保護センターホームページへ |
参考ホームページ | 対馬野鳥通信・・・対馬から | 島内の詳細な野鳥観察マップがあり、対馬を訪れるなら必見。有名なアカハラダカの渡りの記録も担う通信使さんのホームページ。 |