平成18年7月 茨城県北部
フクロウ目フクロウ科(夏鳥 4月〜8月) 大きさ 29cm 翼開長70cm 分布 北海道〜九州、南西諸島では留鳥 |
虹彩ははっきりした黄色。全体に黒褐色で腹側には縦班がある。平地の林や低山の樹洞に巣をつくる。繁殖期に日本に飛来する夏鳥で、青葉のころ飛来することからこの名がついた。南西諸島では留鳥。 |
観察のコツ・・・都会の公園でも見られる鳥で、近くの公園や神社で出会える可能性はある。大きな樹の上で昼寝するアオバズクを見つけたら、静かに観察しよう。近くの洞にはヒナがいるかもしれない。 |
暗闇の中をアオバズクは、僕のことなんかまるで気にしないで狩りを続けた。
一本の立ち枯れの木から、羽音ひとつたてずに獲物を求めて何度も飛び出す。
夜のフクロウが好きだ。
昼間はごろごろ寝てばかり。これっぽっちも動かず、目すら開けてくれない。
写真の撮影にしても昼はくたびれる。
三脚の置き場もないほどのたくさんのギャラリー。
いつまで待っても動かないフクロウとの根競べ・・・・・・。
僕はすぐあきらめてしまうが、樹を蹴飛ばしたり、小石を投げたりという、
あきれた執念のギャラリーもいたりする。
でも夜の顔はちょっとちがうぞ。
じっとしてることなんてほとんどない。働いて働いて、どこかへ消えていく。
そしてこの夜・・・・・。
15分ほど撮影したら、あっという間に霧が立ち込めた。
撮影はあきらめ、しばらくぼーっとしながら観察を続ける。
霧と暗闇とアオバズク・・・・・。
なかなか見られない幻想的な光景は、残念ながらカメラには収まらない。
(公 開:平成19年6月7日)
↑ 霧の中のアオバズク
↑ お気に入りのお立ち台で・・・