げっ歯目リス科 大きさ 12cm〜15cm 北海道 |
昼行性、朝と夕方の活動が多い。単独で生活。地上で行動するが、巣穴は地下に作られる。背中に5本の縞もようがある。植物の種、若菜、果実、花、樹液、昆虫などを食べる。一年のうち200日くらい冬眠している。たまに起きて貯蔵しておいた食料を食べる。ユーラシア北部のシベリアシマリスの亜種とされ、日本では北海道に生息する。本州で見られるシマリスはペットが野生化したもので、主に外国産のリス。 |
ウォッチングのコツ・・・・時間は早朝がよいと言われているが、釣りをしているときなど昼間でもときどき見かける。足元近くでかさかさ音がしたら、立ち止まってそっと正体を確かめてみよう。が、もっとも確実に会う方法は餌付けしている場所に出かけることだろう。餌付けされたシマリスが人のすぐそばまでやってくる。 シマリスは冬は冬眠するので、春から秋が観察の時期である。 おすすめの観察地・・・ 北海道の大雪山系の旭岳、黒岳、十勝岳の望岳台、然別湖周辺、鶴居村・恩根内ビジターセンターなど。 |
エゾシマリス
撮影 : 北海道鶴居村恩根内・恩根内ビジターセンター(平成15年8月)
←恩根内ビジターセンターのシマリス
ビジターセンター入り口の右手に餌付け台があり、エゾシマリスが現れる。3,4匹はいただろうか。時間は午後3時過ぎ。ずっといるわけではないようなので、事前によく現れる時間帯をセンターに確認するのがよいだろう。餌はひまわりの種。センターの裏にもよく出ている。
釧路湿原の散策路にもシマリスがよく現れるそうだ。
撮影 : 北海道鹿追町・然別湖周辺
シマリスは北海道にしか生息しない。本州で見かけたとしたら、チョウセンシマリスなど、よそから移入されたもの。北海道では餌付け(えづけ)されているところがけっこうある。
写真は然別湖のそば。ナキウサギの生息地として有名なところだ。ときおりシマリスが姿を見せる。餌付けされているシマリスではないが、人を怖がることなく、すぐ近くを通っていった。地味なナキウサギと比べると、動きが多いぶんだけ、シマリスのほうが愛らしく感じる。見ていてあきない。
←おしりをなめるシマリス
他のリスと違って木の上ではなく、地上で暮らす。地面の穴が巣なのだ。
ニホンリスやエゾリスと違って、冬は地面の下で冬眠している。冬は会うことはできない。
←ポーズ!
逃げることはないけど、なかなかじっとしていてくれないので、写真撮影はくたびれてしまった。
ナキウサギと同じように、目立つ岩の上で時どきポーズをとってくれる。本人は周辺の様子を確認しているのだろうけど・・・。
恩根内ビジターセンター |
北海道阿寒郡鶴居村温根内 tel 0154-65-2323 |
前述のとおり、シマリスを餌付けしており、観察できる。釧路湿原の動植物の紹介。釧路湿原を歩く前に寄るとよい。 全長3.1q、約1時間半の木道コースあり、野鳥の観察ポイント。 詳しくは、鶴居村HPへ 開館時間:10:00〜17:00 休館:火曜日 年末年始 入館無料 阿寒バス温根内ビジターセンター前下車徒歩3分 JR釧路駅より(又は釧路空港から)車で約35分。 |
旭岳ビジターセンター | 北海道上川郡東川町旭岳温泉 電話0166-97-2153 |
北海道最高峰の旭岳を望むビジターセンター。旭岳のトレッキングの窓口。自然観察情報が豊富。ナキウサギ、シマリス、キツネ情報。 入館料無料。詳しくは旭岳ビジターセンターHPへ |
現地施設
然別湖ネイチャーセンター | 北海道河東郡鹿追町然別湖畔 電話01566-9-8181 |
然別湖畔にあり、様々なガイドツアーを企画している。なんと気球に乗れるプランも。ナキウサギなど生き物のの情報が得られる。 入館料無料 詳しくは、然別湖ネイチャーセンター HPへ |
現地施設