オガサワラオオコウモリは、小笠原諸島、唯一の固有の哺乳類だ。
 言わば、小笠原のふるき先住民。でも、その数はどんどん減って、今では国の天然記念物として保護されている。
 小笠原リポートシリーズ@海編 A干潟編 B山編で紹介したとおり、ここ小笠原では、自然観察や体験、生き物ウォッチングには、各種オプショナルツアーに参加するのが主な手段だ。南島観光など、許可された指導員との同伴がないと、行けない場所もある。
 
 オガサワラオオコウモリに会うために、さっそく、とあるナイトツアーに参加した。 

 その結果は・・・・・ これ・・・・ とほほ・・・


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 翼手目オオコウモリ科(日本固有種)  大きさ 20cm〜25cm 小笠原諸島 
 絶滅危惧1A類(環境庁) 天然記念物
 体毛は黒く、銀色、金色の毛が混じる。果物、花の蜜、花粉、葉などを食べる。小笠原諸島父島では、100頭あまりしか生息しておらず、絶滅が危惧されている。 
 ウォッチングのコツ・・・小笠原諸島父島では、ナイトツアーに参加すれば、かなりの確率で観察できる。希少なオオコウモリにストレスを与えないため、弱い赤色灯を使って、指導員が教えてくれる。残念ながら、その灯りで夜間撮影することは不可能に近い。ナイトツアーでは、ほかに夜光る不思議な夜光茸、グリーンぺぺや、夜活動するオカヤドカリなどの観察ができる。
オガサワラオオコウモリ
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現地施設

平成18年3月31日 東京都・小笠原諸島 父島

 ・・・こんな亡霊写真だが・・・・ まん中のくろいのがオガサワラオオコウモリ!!

 夜のオガサワラビロウ(ヤシの仲間)の林の中、果実を食べている彼らに出会った。
 野生の生活を妨げないため、赤色灯のぼんやりしたあかりだけで、彼らを観察した。
 夜間撮影モードで、がんばって、撮影したが、いかんせん三脚もなく、それ以前に光が弱すぎる・・・・・。写した写真のコウモリはなんとなくわかるが、どっちが頭で、翼はどこにあるのやら。大きくぼやけたばかりでなく、赤色灯で真っ赤な画像は、ちょっと怖い幽霊写真そのもの。(写真はパソコンでモノクロに処理しています)

 でも、この夜だけで、数匹の個体に出会うことができた。
 夜の闇のなか、20人くらいが一緒に見守っているのだが、静かにしていると、夢中で食事しているようだった。19:00ごろ集合で、全行程で2時間くらいのツアー。料金は3000円である。現地では数社が実施しているが、シーズンは混んでいることがあるので、早めに予約しよう。

 のんびりした南の島のコウモリたち・・・いつまでもその姿を見られるようにしたいもの。
 

 小笠原レポート 海編
 小笠原レポート 干潟編
 小笠原レポート 山編

エコツアー
マルベリー
清瀬地区
04998-2-3423
ナイトツアー、山歩き、沢歩き、戦跡めぐりなどたくさんのメニューが揃う、父島自然観察の老舗。とくに生き物観察では、生き物にストレスを与えないで観察することをきちんと守っている。
小笠原ビジターセンター 大村地区
04998-2-3001
小笠原の情報拠点。自然のこと、生き物のこと、歴史的なこと、基本的なことをここで学ぼう。
おがさわら丸入港中のみ開館 入場無料 朝から21:00ごろまで開いているの。夜には各種レクチャーも。
 
b-シップ
(観光協会)→一番便利な小笠原情報のホームページ
大村地区
04998-2-2587
観光協会やホエールウォッチング協会などが協同で運営する総合案内所。宿泊情報、交通、ホエールウォッチングや各種ガイドツアーの紹介をしてもらえる。 
年中無休 8:00〜17:00(お昼休みあり)