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ミンク


平成18年3月31日 AM5:50  旭川市嵐山公園 
 食肉目イタチ科  大きさ 約40cm 分布 北海道 原産国 北アメリカ  帰化動物 特定外来生物
 1920年代ごろ毛皮をとるために北米から輸入され、北海道で飼育がはじまった。それが戦後、逃げ出し野生化した。  全体にこげ茶色で、毛並みに光沢がある。主に河川や湖沼で、魚やザリガニなどをとって食べる。泳ぎが得意。
 北海道で生息していたカワウソが絶滅していった一方で、ミンクは生息域を広げ、定着した。2005年外来生物法の指定により、特定外来生物となった。
 ウォッチングのコツ・・・じいちゃん先生は、鳥を探していて偶然見つけた。川辺でエサを探しているので、場所としては一番可能性が高いだろう。ミンクに限らず、北海道の哺乳類は、冬の雪原の中が見つけやすい。足跡をたどることもできるし、樹木の葉や草がなく、見通しがよくなるからだ。
〜姿を出した「ミンク」 嵐山〜

撮影&文:じいちゃん先生

公開:2006.10.24

 3月の末、いまだ旭川は冬の様相を呈している。日の出の時刻、嵐山の河岸を歩いて散策中、オサラッペ側の対岸になにやら動きが見えた。
 エゾクロテンでも現れたかと、胸をときめかし、その黒い塊を凝視。何とそれは予期せぬ真っ黒のミンクである。

 河岸を4〜5mくらいの範囲で、アチコチ移動をしている。
 そのうち、川面をのぞきこみ目下思案中。何を考えたか。「まさか水に飛び込み、川を渡ろうなどと考えていないだろうな?」と思ってみていたが、そのまさかが本物になった。水に入りやすいところを探していたが、階段状になっている場所を探し当てて入水する。

 寒さもなんのその、まだ氷点下の水中を悠々と泳いでいる。そこだけ寒さに強い脂肪と、人に喜ばれる毛皮を身につけている。今もミンクの毛皮でできたコートは、けっこう高く、じいちゃんみたいな年金生活者にはBABAちゃんへのプレゼント・・・・・・手の届かぬ代物である。
 泳ぎも上手でわずか数秒で2.5mほどを渡りきった。こちらにはカメラを構えたじいちゃんが待ち構える。

 さて、このミンクは、1960年代に釧路湿原付近で毛皮を目的に養殖され、そこから逃げ出し野生化したといわれている。もともと寒いカナダあたりに棲んでいたものだから、すぐに適応したのだろう。
 この嵐山の岸辺までも、野生化したミンクがいる。不思議なことに?このミンクは、色のついた明るい色の魚から食べていく。「ミンクは、好色である。」由縁はここにある。???

 このミンク、魚を獲るだけでなく、道内に生息する希少種のニホンザリガニまでも食べている。ニホンザリガニは、ウチダザリガニに食べられ、ミンクに食べられしているうちに数をどんどん減らしている。
 雪の上に残された足跡を見ただけで、いかに活動的な動物か一目瞭然である。
 このミンクも夜行性なのか?愛嬌のある顔でこちらを見ているが、じいちゃんの目には、暗くてピントがなかなか合わない。
 こちら岸にたどり着き、まもなく姿を隠し、探してみたがどこにもいなかった。

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現地施設

嵐山公園
上川郡鷹栖町嵐山
TEL 0166-25-5375
 (土木管理課)
旭川市の中心部から西方約5kmの山岳丘陵地にあり、
原生林におおわれ、植物や生き物の宝庫。自然とふれるためのさまざまな施設も併設されている。

併設施設:北邦野草園・弓成山展望台・アイヌコタン(伝承のコタン)
近隣施設:嵐山ビジターセンター

 展望台からの旭川市内の眺めがよい。通年、野鳥やリスの姿が楽しめる。
冬季は、北那野草園などの施設は休館しているが、管理の方が来ていて、お話がきけたりする。冬は雪がつもるので、スノーシュー歩きがおすすめ。雪山の軽トレッキングが楽しい。
※参考  嵐山ビジターセンターHP
 ・ 北那野草園HP

isamu

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