キツネ

撮影 : 栃木県塩原町

 うしろの白いネットはシカ用のネット。時おり、電流が流れているタイプのネットもあるので、注意が必要だ。

 キツネは夜のほうが活発なのだが、昼間も活動する。ただし、北海道の観光キツネのように人によってくることはまずないし、たいてい写真を撮るまもなく逃げてしまう。かなり用心深いのだ。

食肉目イヌ科   大きさ 52cm〜76cm (キタキツネは北海道 大きさ60cm〜80cm)  分布 本州〜九州  
森や林、草原で生活、人里にも現れる。単独で行動するが、繁殖期は家族で暮らす。雑食、ネズミや果物など。巣穴は地面に掘って作ることが多い。北海道には「観光ギツネ」と呼ばれる、観光地の人にによく食べ物をねだりにくるキツネがいる。
ウォッチングのコツ・・・・少ない動物ではないが、狙ってウォッチングすることは意外と難しい。夜行性なので、昼間はなかなか会えない。夕方から夜にかけて、林道などで見かけることが一番多いので、機会があれば挑戦してみよう。犬に間違えて見逃してしまいそうだが、キツネ色の犬は意外に少なく、離れていてもたいていは体色でキツネとわかる。また、夜は体色での識別が難しくなるが、太くて長いしっぽならばキツネである。
 哺乳類を餌付けしている民宿などでは、キツネもよく現れる場所があるようなので、インターネットなどで調べてみよう。

撮影 : 青森県佐井村・仏ヶ浦

 このキツネはけっこう有名で、時おりテレビに出てたりもする。観光客にエサをねだる、俗にいう観光キツネである。北海道のキタキツネでは当たり前に見るが、本州では観光キツネは珍しい。

 ここ仏ヶ浦周辺の国道338号線や駐車場ではほぼ毎日会える。2002年ころから観光客にエサをねだるようになったそうだ。峠の道の真ん中で座り込んでいるのだから、見るからに危なっかしい。写真をよく見ると、左前足がないのがわかるだろう。車にひかれたのだろうか?
 駐車場のトイレや、近くのお店などで「キツネにエサをあげないでください」という内容のポスターを何回も見る。このキツネはケガをして自分でエサを採れなくなったのだろうか? それとも、人からのエサに依存し、車に近すぎて事故にでもあったのだろうか・・・・・。

 とにかく、日が沈むと周辺はキツネ天国だ。車を走らせるだけで5〜6匹のキツネに会えた。


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 塩原町でキツネに会った。雨の中、畑の周辺を歩いていた。
 ちょっとわかりづらい写真だが、中央にこっちを見ているキツネがいる。先が白っぽい尻尾がわかるだろうか。雨や雪の日は夜行性の哺乳類に会える確率が少し高くなるように思う。

 佐井村は、本州の最北端、下北半島にある。名勝「仏ヶ浦」をはじめとする景勝地が有名。
 詳しくは佐井村HPへ
  佐井村のカモシカやニホンザルも見られます。

現地施設

塩原温泉ビジターセンター 〒329-2921
栃木県那須郡塩原町大字下塩原前山国有林内
電話
 0287-32-3050
詳しくはビジターセンターHP
那須塩原の豊かな自然を紹介。新緑ウォーク、森のコンサート、秋の紅葉ウォーク、自然観察会そして冬のカンジキウォッチング等のイベントを開催
開館 午前9時〜午後4時30分
休館 毎週火曜日(祝日の場合翌日) 年末年始
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