エゾリス
嵐山公園 |
上川郡鷹栖町嵐山 TEL 0166-25-5375 (土木管理課) |
旭川市の中心部から西方約5kmの山岳丘陵地にあり、 原生林におおわれ、植物や生き物の宝庫。自然とふれるためのさまざまな施設も併設されている。 併設施設:北邦野草園・弓成山展望台・アイヌコタン(伝承のコタン) 近隣施設:嵐山ビジターセンター 展望台からの旭川市内の眺めがよい。通年、野鳥やリスの姿が楽しめる。冬季は、北那野草園などの施設は休館しているが、管理の方が来ていて、お話がきけたりする。冬は雪がつもるので、スノーシュー歩きがおすすめ。雪山の軽トレッキングが楽しい。 ※参考 嵐山ビジターセンターHP ・ 北那野草園HP |
参考ホームページ | エゾリスのホームページ日本一!札幌、苫小牧など、各地の観察地も紹介。北海道の生き物、文化、観光などさまざまな情報がたくさん。 | |
じいちゃん先生の トナカイだより |
じいちゃん先生が、ふるさと北海道をゆったり歩き、野生生物や自然を紹介。いまや、ぶんぶく探検隊の名物に! |
現地施設
ぶんぶく探検隊 一周年記念企画
05’の春にデジタル一眼レフを持って以来、撮影の楽しさにはまってしまったじいちゃん先生。11月17日から、ブログ「じいちゃん先生のトナカイだより」を70の手習いではじめてからは、さらにヒートアップ。毎日早朝からカメラを持って、旭川近郊を中心に北海道各地に出かけるのが日課になりました。
ブログ「じいちゃん先生のトナカイだより」にはじいちゃんの根性写真がたくさんです。そちらもどうぞよろしく!
撮影&文:じいちゃん先生
エゾリスの巣??
エゾリスの足跡 雪の上にくっきりなので、見つけやすい。
エゾリス げっ歯目リス科(日本固有種) 大きさ 22cm〜23cm 北海道 準危急種(IUCN) |
昼行性、単独で生活する。全体に茶褐色で、お腹が白い。冬は毛足が長くなり、耳にふさ毛がはえる。 クルミやどんぐりなどの木の実を食べる。木の枝などを集めて、木の上に巣を作る。2月中旬から3月上旬に繁殖期のピークがきて、春〜夏に出産子育てをする。 |
ウォッチングのコツ エゾリスは、北海道各地に生息し、特に冬場は公園によく集まってくる。厳冬の北海道では、まちの公園で、リスやバードウォッチングを楽しむ人が多く、たいてい、エサ台が設置されているので、各地で問い合わせるといいだろう。リスは人間と一定の距離を保ちながらも、その恩恵にあずかっている。エサ台が設置されていない場所でも、雪の上に、点々と針葉樹、葉や枝が落ちていたら、それはリスがいる証拠!静かに立ち止まって、木の上を探そう。けっこうな確率で出会えるはずだ。 旭川では、嵐山公園が冬の散策路としてもおすすめだ。雪深いので、スノーシューが便利。早朝が一番よく活動して、観察しやすい、8:00〜9:00までには現地に入ることをおすすめする。(じいちゃん先生、この冬は毎日のようにでかけていた) ある程度人に慣れているけど、彼らは野生の生き物、手を出したり、驚かしたりはしないこと。 |
撮影: 2006年3月中旬
公開: 2006年4月28日
isamu
by isamu
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by isamu
by isamu
by isamu
雪どけがすすみ、平地はほとんど雪がなくなる。春本番を前に、嵐山(253m)にすむエゾリスたちも恋の季節をむかえる。樹上や固い雪の上を、メスを追いかけるオスが目立つ。
前までは、10時ごろ、ふもとにある給餌台のそばに出かけたが、エゾリス不在のことが多かった。この頃は、日の出に合わせて、早く訪れることにした。夜明けと同時に、エゾリスたちは、クルミの実を求めて集まってくる。
多いときには、10匹前後集結だ。シャッターの「カチカチ・・・。パチパチ・・・。」がうるさいほど忙しい。最低でも3匹は来てくれる。ゆっくり落ち着いてシャッターチャンスを待つことができる。ここも平日がよい。
交尾期になると、1匹のメスに10匹近いオスが集まって、恋のかけひきを繰り返す。時期は2月中旬から4月上旬までで、妊娠期間は、38日前後である。出産・子育ては、6月ごろまで続くのである。
オスがそっとメスにちかよると、朝食をじゃまされたメスは、おこってオスを追い返す。樹上を追っかけられるのでとても早く、シャッターを切るひまがない。枝から枝へと飛びながら逃げる・・。ふられるのはいつもオスである・・・。同情!同情!
食事は、前足を器用に使い、回しながらクルミを食べる。硬い表皮を少しずつ歯でかじり、果肉を食べる。
「カリカリ・・・・カリカリ・・・・。」リズミカルに、まわりに歯音を響かせながら・・・・。
←給餌台にて
食事中は、給餌台のそばまでカメラがちかよっても、多少緊張しながらもポーズをとってくれる。
エゾリスとのかけひきがはじまる。
50cm〜60cmまで近づける。手を出すと届きそうである。こちらも驚かさないようにけっこう気を使う。
落葉広葉樹と、わずかな針葉樹の混ざった嵐山、身近なところに貴重な自然の残る嵐山、尊い宝物である。
いつまでもいつまでも・・・・。豊かな自然の嵐山でありたい!!