国境の島・対馬 ツシマヤマネコ探検記2

のねこ?やまねこ? どっちなの?

↑ ついにツシマヤマネコか?

 ツシマヤマネコそっくりだ。まちがいない・・か!?

←センターの剥製(はくせい)

しっぽの大きさがよくわかる写真だ。
ぽんぽこはこの写真をさして、しっぽの大きさが違うと言うのだが・・・。




確かに・・・・・・・・・・・・・・・・・

しっぽの太さは僕の写したモノより明らかに大きく見える。

そして翌朝・・・・・ 

 翌朝、朝食で降りてくると、おじさんが「おはようございます、あっ、昨日ワナかけといたけん、見に行ってみますか?」
 おじさんはほんとにワナを仕掛けてくれていた。

 「テンはいつでもかかるとですよ。やつら、天井とかに巣ばつくるけん、捕まえたら山に逃がすとですけど。あーヤマネコはさすがにかからんですよ。」
 ドキドキしながら、玄関の外へ出る・・・

 「ん?あれ?テンやないね・・」
 何かずんぐりと黒っぽい姿がみえて、僕はギョッとした。まさか・・・・ヤマネコ????

 でも・・・・・・・・・やっぱりいつものアイツだった。
 ねこのばかやろーーー!

 ネコは「ふーーーーーーっ」と毛を逆立てておびえている。置いてあるちくわは食べた様子がない。おじさんは、「ネコがかかったかあ〜」といいながら、ワナをはずした。
 ネコは一目散に逃げていった・・・・

 「あっ・・・・・ちくわ・・・持っていけばよかとに・・・・」とおじさんはネコにも気の毒そうな視線を送った・・・。
 

23:30  みなと屋到着

 宿に帰ると、宿のおじさんはまだ起きていた。

 「ヤマネコおったですか?」いなかったです・・・・「シカはおったでしょう」いかなったです・・・
 「テンは・・・?」・・・一瞬だけ見ました。「あれーーー変だなーーーー」
 でもだいじょうぶです、おちこんでなんかいませんから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 おじさんは心から気の毒そうな顔をした。
 「そしたら、ワナかけときましょう。テンはようかかるけん、いやいやなんもケガせんけん大丈夫、トラバサミじゃあないけん」

 いやいや、いいです・・と一応はことわったが・・・。

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 島のあらゆる生き物情報についても丁寧に教えてもらえるので、対馬にきたら、かならず立ち寄ろう。 詳しくは、対馬野生生物保護センターホームページへ 
  毎日の職員日誌などをのぞけば、楽しい情報が満載!
  保護センターの木村さんには、現在も、野鳥図鑑のホームーページを通じていろいろ教えていただいている。
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平成17年12月30日 長崎県対馬市

 ほ乳類のウォッチングは、冬がいい。木々の葉が落ちるので見通しがよくなることと、巣立った子どもたちが単独で歩き始めるからだ。
 だから、対馬も冬と決めていた。

 2日目、僕らは韓国の見える海辺を(実際はかすんでいて見えなかったけど)中心に、鳥を探し、ヤマネコのいそうな林道の下見をし、夜に備える。天気に恵まれ、僕らのワクワクははじまったばかりだ。

 ミヤマホオジロ、イスカ、ミヤマカラス、オシドリなど、どこに行っても鳥たちが待っていてくれる。途中、旅館の御主人が地元の鳥情報が入ったと、わざわざ携帯に連絡をくれる。鳥見をしない御主人なので、残念ながら鳥の名前がわからずじまいのままになってしまったが・・・・。

 旅館に戻ると地元の魚類を中心とした御馳走が待っていた。ビールを我慢し、食休みもそこそこに、僕らは夜の森へと飛び出した。

 明日の夜は島南に泊まることになりそうだから、ヤマネコ探しはこの夜が勝負である。

↑ 守ろう大切な人と ヤマネコすむ環境

19:30  林道到着

 いきなり小動物が前方に見えた。ツシマテンか・・・?
 いや、ネコである・・・・。あ、また何かいる! ・・・・・いや、またネコである。
 どこにいっても、ネコ、ネコ、ネコ・・・である。
 

19:00  夜の森へ!

↑ いたるところにいる対馬のノネコ

 林道の奥でもネコが幾度となく現れる。野良猫が自然繁殖して増えた、いわゆるノネコである。
 ほ乳類は夜、車のライトがあたると、目が光るが、ネコ類は青っぽく光ることが多い。運転中、何度も小さな青い光にドキドキさせられたが、どれもノネコで落胆が続く。

21:30  戦果なし、続く・・・・

 ネコ以外、まったくほ乳類に会わない。予想していなかった展開だ。「テンやシカはごろごろいる」と聞いていたのだが・・・。ツシマヤマネコどころか、他のほ乳類にも会えないのでは、と弱気になる。宿を出てもう2時間は過ぎた。
 僕らは西に向きを変え、海を目指す。 

22:00  海辺に移動

 少し無口になった僕らは、ひたすら車を走らせた。ダメかもしれないな、とふと思う。
 どこにも、なにもいない。・・・ノネコ以外・・・。
 昼間に下見した韓国が見える展望台に向かう。港周辺の民家を抜けると、急に風が出てくる。
 そのとき、道の脇の側溝に何かが動いた。かなり前方だが、車のライトに反射して、一瞬目が光る。
 

22:10  なにかいる!

 なにかいる! 小型のほ乳類のようだ。車のスピードを落とし、できるだけ静かに近づく。ツシマテンか? チョウセンイタチか? いや、ネコのようだ。でも、今までのノネコと何か雰囲気が違う。 
 そいつは車に背を向け、ゆっくりと逃げていく。あわててシャッターを切る。
 体の模様は・・・・ツ、ツ、ツ、ツシマヤマネコ?!センターで見たヤマネコそっくりだ・・・・!

↑ !!

おーーーー!
手が震えて写真が撮れない。あ、あ、・・・ツシマヤマネコが逃げていくーーー

22:20  任務終了?

 まさに真っ白に燃え尽きた僕は、車中で動けない。何分経っただろうか・・・・。ふいにぽんぽこが口を開く。
 「耳の後ろは白かった?」(ツシマヤマネコは耳の後ろが三角に白くなっている)・・・・見てない
 「しっぽ、大きかった?」(同じくヤマネコはかなり太くて大きい)・・・・・た、たぶん・・・・
 「センターの剥製・・・・もう少し大きかったよ」・・・・・・な、なんてクールな声でそんなことを口にできる?

22:25  同定作業
 
 そして僕らは、野生生物保護センターで写したツシマヤマネコの写真を一つ一つ確認していく。
 「ほらね、ツシマヤマネコのしっぽはこんなに大きいんだよ」・・・・みなまで言うな。

 下がしっぽの大きなツシマヤマネコの剥製だ。

22:28  敗北宣言
ぽんぽこ
の言うとおりだ・・・・。さっき見たのは・・・ただのノネコだ。

23:00  探索終了・・・・・

 そうして僕らはツシマヤマネコ探索を終えた。見事な敗北。
 ちなみに、先の写真の直後、僕らはチョウセンイタチツシマテンに立て続けに会った。でも、真っ白に燃え尽きた僕には、すばやい彼らに的確に対応できるわけがなく、写真は一枚も写せなかった。かわりに別な場所に現れたリアルヤマネコバージョンのノネコである(写真下)。
 

リアルヤマネコバージョンのノネコ

つづく・・・・

ツシマヤマネコ探検記 1
ツシマヤマネコ探検記 2
ツシマヤマネコ探検記 3

(2006.12.31公開)

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さあ、いよいよ夜の森へ出発だ。

bunbuku