個人的名作196

ミスターバイキング(セガ・1984)

 

 今回取り上げるのはセガの「ミスターバイキング」です。
 ちょっとマイナーかもしれませんが、個人的名作ということで、取り上げました。

 

【海の子バイキング〜】

 プレイヤーは主人公のバイキング風のキャラクターを操作して、敵を倒しながら進み、ゴール地点にある敵の城を破壊するゲームです。

 ボタンを押すと短剣を飛ばすことが出来、敵を倒すことができます。
 フィールドは木などの障害物が無い限りは自由に移動できますが、縦強制スクロールとなっており、若干シューティングゲームに近いです。

 攻撃方法は前述の短剣だけでなく落ちている武器を投げることができます。武器は「果物型の家を破壊」か「飛空艇らしきものが落とす」のを拾って投げることが出来ます。
 武器は「剣」「ミサイル」「爆弾」のどれか1つで2つまでストックすることが出来ます。
 剣とミサイルは前方への貫通弾(一部倒せる敵が異なる)、爆弾は飛距離が短いがそれなりの範囲の爆風を起こします。

 また、飛空艇は画面上のゲージが満タンになると乗ることが出来ます。
 飛空挺に乗ると一定時間飛空挺を操作して敵を倒しながら進んでいきます。…とはいっても障害物を無視して移動できるとか敵キャラが変わる以外には内容は殆ど変わらないです。


 ある程度スクロールが進むとスクロールが止まり、敵の砦が出現します。砦に居る敵を倒すと先に進めるようになりますが、「最初の砦は側面から攻撃しないと敵に当たらない」「2番目の砦(砲台)はミサイルか爆弾で無いと倒せない」「最後の敵の城は口が開いたときにミサイルを当てないと倒せない」…と少しだけ倒し方に工夫が必要になります。


 敵の城を破壊すると2周目が始まり、エンドレスとなります。
 敵や敵の攻撃に当たるとミスとなり残機が減ります。残機がなくなるとゲームオーバーになります。

 

【海の子】

 操作系は「8方向レバー+2ボタン」です。
 レバーでキャラクター操作になります。
 ボタンは「ショット(短剣)」と「拾った武器を投げる」の2つです。

 ショットはプレイヤーの向いている方向に飛びますが、斜め方向を向いているときは斜め45度に飛ばない(向いている方向とショットの角度が若干違う)事とレバーをニュートラルにすると真上に飛ぶ為、真上以外の方向にショットを複数回撃ちたいときはレバーを入れっぱなしにする必要があることに注意です。
 

 

【長き闇の道を越えて】

 VGMが独特のテンポで印象に残っている作品でした。
 子供の頃、某ゲーセンでよくプレイしていた「ディグダグ」の横で稼動していたので暫くの間「ディグダグ」の音楽かと思っていたのですが、それが違うと知った途端、『じゃあこのゲームのタイトルは、何だったんだろう』…と疑問になりました。この音楽だけは印象に残っていたのですが、タイトルだけは知らないまま…
 長い間タイトルを知りたかったのですが、VGMの記憶だけではネット検索も人に聴くこともできないままで20年以上経ったある日、某レトロゲームゲーセンで偶然「ミスターバイキング」を発見したことでタイトルが判明…絶対に解けないと思っていた謎が20年以上経って解決したという、本当の意味での「個人的名作」でした。


 ゲームの内容としては、全体的にキャラクターの動きが遅めでショットの判定もそれほど広くない上に敵が四方八方から来る割にはレバーをニュートラルにするとショットが真上に飛ぶ…など、挙動を掴まないとプレイしづらい感じです。
 また、ゲーム展開も敵を倒しアイテムを拾いながら前進するという至ってシンプル(というか若干単調気味)だったり、ステージパターンがそんなに多くない(1周が10分程度)ということが有るものの、内容としてはアクションゲームはまだまだ固定画面が多かった時代の中、ゴールに向かってスクロールし続ける様なシステムは結構珍しい感じもします。新たな試みだったのかもしれませんね。

 まぁ、84年といえば「フリッキー」「ドルアーガの塔」などもありましたが…  

 

メニューへ