個人的名作189

スタースイープ(ナムコ/アクセラ・1997)

 

 「Mr.ドリラー」とか「アクアラッシュ」とか…一風変わったアクションパズルゲームに拘っていたころのナムコから登場した「スタースイープ」。
 じっくり遊べれば結構面白い感じもする本作を今回はこちらを取り上げたいと思います。

 

【星を回して】

 特定の条件を満たしてブロックを消すタイプのパズルゲームです。

 上下に重力のあるタイプのフィールドで、フィールド下から常時ブロックが競り上がり続けてきます。
 ブロックは長方形で色は赤か青か黄の3種類で片端もしくは両端に「☆」マークがついています。

 フィールドにはブロック1個分のカーソルが存在しており、レバーで操作することが出来、回転ボタンで回転することが出来ます。
 カーソルはフィールド内であれば配置済みのブロックを無視して自由に動かすことが出来ます。

 設置ボタンを押すとその場所にブロックを配置します。フィールド内で配置済みのブロックと重なっていなければどこでも配置は可能です。
 ブロックを設置したときに同色の☆同士が隣り合わせになると、そのブロックが消滅します。
 設置ボタンを押さなければブロックは配置されることは無い(時間制限などは無い)ですが、配置しなければ次のブロックが置けない為、不要な色のブロックだからといってスルーすることは出来ません。消せる消せない無関係に配置する必要があります。

 
 ブロックが消えたときに、ブロックは下にブロックが無くなれば下向かって落下します。落下した先で同色の☆同士が接触すればそのブロックも消滅(連鎖)になります。


 ブロックが競り上がり続けて最上段に接触するとカウントダウンが発生し、カウントが0になるまでに最上段のブロックを消すかその下のブロックを消して最上段からブロックをしなくさないとゲームオーバーとなります。

 

【星を消して】

 操作系は「4方向レバー+2ボタン」です。
 レバーでカーソルの操作になります。
 ボタンは左ボタンでカーソルの回転(右90度回転のみ)で右ボタンでカーソルの場所にブロックを設置します。

 

【星で遊ぼう】

 ゲームは3つのモードがあり、「1人挑戦モード」「ストーリーモード」「2人対戦モード」があります。
 「1人挑戦モード」は、画面下から延々とブロックとが競りあがり続けてきます。
 色のブロックのほかに雲のようなブロックと、顔付きの雲ブロックが登場してきます。
 雲ブロックは、某おじゃま的なブロックで雲ブロックの隣でブロックを消すと併せて消滅します。顔付きのブロックは特定のレベルになる出現します。かなりの大きさの上、複数回隣でブロックを消さないと消滅しません。ある意味ではボスキャラ的な位置づけです。
 このモードはエンドレスではなく、顔つきの雲ブロックを4個破壊するとエンディングになります。

 「ストーリーモード」も1人用のモードでCPUとの対戦となります。
 連鎖や同時に対象にブロックを消すと相手側に雲のブロックを送ることが出来、相手フィールドの最上段にブロックが置かれた状態でのカウントダウンで0にすれば勝利になります。
 全9面クリアでエンディングになります。

 「2人対戦モード」も同様に対戦型となっています。  

 

【星は続くよ】

 ブロックのせり上がりスピードがそれなりに速く、延々とプレイヤーに「次はどうする?」を迫り続ける事でプレイヤーのテンションを上げ続ける「パズルゲーム」で良くある手…という感じではあります。
 ただ、ブロックは3色で必ず☆マークが存在するため、ブロックが比較的消しやすく手詰まりになりにくい為にある程度慣れてしまうと結構遊びやすい作品となっています。大抵こういったジャンルは「色が増えるなど」ブロック消滅条件がきつくなり、運の要素が濃くなることが多い駄作になりがちなのですが、そういう意味では常に(ある程度)消しやすいのが遊びやすさに繋がったかな…という感じもあります。
…が手詰まり(ゲームの仕様上、ブロックが一切配置できないことがありえる)が発生したときの回避策が無かったり…とか、ちょっとだけ作りこみが甘い部分もあるのですが、シンプルな仕様がそれを隠してしまったのか…

 ただ、エンドレスもしくはそれに近い感じで遊べない(1人モードでも結構すぐにレベル上限に達してしまう)のがちょっと物足りない感じがあります。
 じっくりと延々と楽しめる作品だけに、もうちょっと長時間遊びたい感じもあるのですが…インカムを考えすぎて返ってゲームの面白さを損なってしまった感もあります。

 そこそこ熱中できる内容ではありましたが、ぷよぷよやぱずるだまなどの対戦パズルゲームが流行っていた時期にそれらを押しのけて…までには至らなかった作品ではありました。  

 

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