個人的名作187

ゴールデンアックス(セガ・1989)

 

 セガの名作アクションゲームの1つである「ゴールデンアックス」…名作なのに取り上げるのが今頃になりましたが…
 今回は初代の「ゴールデンアックス」を取り上げたいと思います。

 

【戦斧ともいう】

 奥行きのある横スクロールのフィールドでのアクションゲームです。
 剣と魔法のファンタジーな世界観で、悪の軍団のリーダー「デスアダー」を倒すために敵を倒しつつ先へと進んでいきます。

 攻撃ボタンで敵を倒しながらステージ最奥に居るボスを倒せばステージクリアとなります。
 全5ステージで、ラストステージのボス「デスアダー」を倒せばエンディングとなります。
 敵から攻撃を受けると徐々に体力が減り、体力が0になるか穴から転落したときは残機が減ります。残機が0になるとゲームオーバーになります。

 ゲームスタート時、プレイヤーは3人から1人を選びます。
 3人の個性は通常攻撃にもありますが、それよりもキャラクターが使用する魔法の方が大きな差を感じます。
 魔法は道中の青色の小人を攻撃すると落とすポーションを拾うことで使用でき、ストックした量によってレベルが上がり威力が変わります。そのストック量の最大値が3人は大きく異なります。

[アックス]  男性の蛮族風戦士といった風貌。
 魔法レベルはスタンダードといったところでしょうか。

[ティリス]  ビキニ鎧な女戦士。時が時ならもうちょっと有名になっただろうか…
 魔法レベルは1→2が全員の中で一番ポーションを集めなければならないが、それ以降のレベルアップが早い上に彼女だけが非常に強力なレベル5以上の魔法を使うことが出来る。

[ギリウス]  ドワーフの戦士といった風貌。
 最大魔法レベルは一番低いが、ストック数も少ない。逆に言えば要所要所で魔法を惜しまずにどんどん使えるタイプともいえる。

 

【いまこそ戦士よ立ち上がれ】

 操作系は「8方向レバー+3ボタン」です。
 レバーでキャラクターの操作です。左右に2回レバーを入れるとダッシュしますが、そんなに使いません。
 ボタンは「攻撃」と「ジャンプ」と「魔法」になっています。

 「攻撃」は武器を使った通常攻撃です。スタンダードな攻撃ですが、性能があまりアテにならないのが…
 「ジャンプ」はキャラクターがジャンプします。ジャンプ自体には特殊な性能や押す時間による性能変化はありませんが、「攻撃」+「ジャンプ」で後方攻撃になります。
 「魔法」は前述のとおり、プレイ中にストックしたポーションを消費して魔法を使用します。画面全体に魔法レベルに応じたダメージを与えます。
 魔法はすべてのポーションを消費するので連発は出来ないので、使いどころはボス戦やポーションを落とす小人の手前とか…使い方が結構重要です。

 

【敵討伐にて…】

 攻略のポイントというほどでは無いですが、このゲームは道中偶に出現する「ドラゴン」等の乗り物が出現します。
 尻尾を振り回す「チキンレッグ」はあまり性能は高くありませんが、青と赤の「ドラゴン」は判定と威力共に優秀で非常に便利なのですが、これが便利すぎて「ドラゴンを逃したら難易度がかなり上がる」…くらいの性能です。

 あとは「ジャンプ攻撃」がかなり優秀で、ジャンプしたら即攻撃連打すると結構楽にダメージを与えることができます。…とはいえ、攻撃範囲や速度が優れている敵には軸をずらすなどの工夫が必要ですが…

 要は「ジャンプ攻撃」と「ドラゴン」を駆使すれば、結構簡単に攻略できてしまうほどの難易度だったりします。
 とはいえ、通常攻撃で適当に殴りにいくとすぐに殴り返される程敵が強めで…特にプレイヤーの体力がかなり少なく、画面下の青い3つのゲージが体力を示しているのですが、敵の攻撃数回で1ゲージ減ってしまいます。要は5〜6回くらい食らうと体力がなくなってしまうほど…
 しかも、減った体力回復はステージクリア時のときに出現する緑の小人を殴ったときに落とす肉でしか回復できないのですが、回復量は1ゲージ分で更に1面では肉が出ない(2面で1個出る)為、1面で2ゲージ減らされると3面クリア時まで体力がMAXに戻せない…というのがちょっと厳しいかなと思います。
 逆にいえば、敵の動きはそんなに複雑ではないので、『どうすればダメージを受けないか』という攻略ポイントをさせる醍醐味が見えてくると面白くなってくると思います。  

 

【偉大なり戦の斧よ…】

 デフォルトの体力の少なさを除けば、攻略しやすい作品なので、それなりに遊べる作品かなと思います。
 とはいえ、全5ステージのクリアは大体15分くらいだったり…当時のアクションゲームにしては結構短めな感じもしないでも無いです。
 あえて言えば、同じ年に出たカプコンの「ファイナルファイト」と比べるとキャラクターの大きさとか見た目とか、敵の種類の少なさとか…いろいろな意味でちょっと地味な感じで終わった気がしないでもない…

 ゴールデンアックスは(アーケードでは)「デスアダーの復讐」と「ゴールデンアックス・ザ・デュエル」…と続編がいろいろと出ました。
 2作目の「デスアダーの復讐」は前作のような横スクロールアクションゲームとなっています。
 「ザ・デュエル」は登場時期もあってか格闘ゲーム化…しかし、ちょっと地味すぎたかな…「バーチャファイター」というヒット格ゲーを出したものの、2D格ゲーはちょっと地味…
 アーケードではそれ以降ご無沙汰も無いですし、時期的に横スクロールアクションってのは…出せないのかなぁ〜こういう時期だからこそ…という訳にもいかないのかな。
 

 

メニューへ