個人的名作180

全国制服美少女グランプリ ファインドラブ(ダイキ/テクモ・1997)

 

 今回取り上げるのは「全国制服美少女グランプリ ファインドラブ」。
 今では殆ど見かけることの無くなったアーケードゲームでの脱衣物です。

 

【全国選りすぐりの美少女達が】

 パソコンの美少女ゲーム「全国制服美少女グランプリ」に登場した美少女達が登場するパズルゲームです。
 主人公は、街で出会った原作で登場する彼女達と何故かデートをしていきます。 所々でパズルゲームのシーンになり、ステージクリアをするとご褒美グラフィックと共に話が進んできますが、クリアできなかった場合は、その時点でゲームオーバーになります。
 パズルゲームは全部で4種類あり、後半ステージになる程に難易度が上昇します。


[スライドパズル]
 1枚の絵が3×3マスもしくは4×4マスのパーツに分けられて、1マス無い状態で更にバラバラに配置されています。
 プレイヤーは空いているマスにパーツをスライドさせて元の絵に戻します。操作はレバーのみでボタンは使用しません。
 なくなっているパーツは必ず絵の右下部分になっています。
 制限時間以内に元の絵に戻せばステージクリア。


[間違い探し]
 2つの絵の間違いをすべて探します。
 レバーでカーソルの操作、左ボタンで決定です。
 ステージ開始時にハートマークが与えられます。ハートマークはお手つきをすると-1となり、なくなるとゲームオーバーです。
 また、制限時間が有り、それが0になってもゲームオーバーですが、右ボタンでハートをタイムに還元することができます。


[ジグソーパズル]
 普通のジグソーパズルです。全て完成させるとクリアになります。
 左にパズルを配置する場所と右にパズルのピースが4個だけ登場し、「右からピースを選択」→「左に貼り付ける」→…を繰り返します。
 左側はピースを置くまではピースの形しか見えませんが、それもヒントになります。
 一度右からピースを選ぶとキャンセルできないので、難しい所を取ってしまうと面倒になることもあるので選ぶのは慎重に…
 分かりやすい端っこから対処していくと楽になると思いますが、後半ステージでは一部の真ん中のピースに端っこを思わせるような平らな部分があることも…。
 間違い探し同様に一定数ハートマークが与えられ、タイムに還元することができます。タイムに還元するとタイム回復だけでなく一定時間左側にうっすらと完成図が表示されるのでヒントにも使えます。  誤った場所にピースを置いたときはハートが-1になり、ハートが0になるかタイムがなくなるとゲームオーバーです。


[神経衰弱]
 多数のカードが配置されており、神経衰弱の要領ですべてのカードをオープンで切ればクリアです。
 ゲーム開始時にハートマークが与えられ、ペアを見つけるとハートが+1されますが、カードが揃えられなかったらハート-1となります。  最初はペアを探すのが難しいのでハマり込むと何もできないままハートを全て消費してゲームオーバーになる…ということもあります。
 カードの中には特別なカードが4種類あり、そのうち何枚かが紛れ込んでいます。
「ハート」は引いた時点でハート+3。
「エンジェル」はペアのカードを自動的にオープンしてくれます。1枚目に引いたときは次に引いたカードのペアを、1枚オープンした状態で引いたなら1枚目のカードのペアを自動的にオープンしてくれます。 また、「エンジェル」が2枚有るステージで2連続で引いた場合は効果が4ペアまで有効になり、かなり有利になります。
「デビル」は引いた時点でハート-3。
「シャッフル」は残りのカードがすべてランダムでシャッフルされます。

 

【恋のパズルを…】

 操作系は「8方向レバー+2ボタン」です。
 パズルによって多少操作方法が変わりますが、「レバーでカーソル移動、左ボタンで決定、右ボタンでハートを残り時間に還元」という感じになっています。

 

【解いて欲しい】

 ゲームには10人の美少女が登場し、1ステージ目では4人から1人を選びます。パズルをクリアするたびに御褒美グラフィックと共にデートを楽しむように話が進んで行きます。  最初はパンチラや水着姿ですが、最後はどう見ても「行為に及ぶ直前」な気がしないでもない…
 すべてのパズルをクリアすると2ステージ目になり、(1ステージ目とは別の)3人から1人を選びます。3ステージ目は2人から、4ステージ目のキャラクターは固定です。
 4ステージクリアでエンディングとなります。

 また、同じキャラクターでも会話の途中に選択肢が入ることがあり、その答え方によってはご褒美グラフィックが変わることがあります。


 パズルの内容自体が単純なので、コツを掴めばある程度はご褒美グラフィックを楽しむことができますが、その反面パズルゲームでミスをすると即ゲームオーバーなので、スライドパズルでハマりこんだり、神経衰弱でハート数分だけカードをオープンしても何も見つけられずに終了…というパターンがあったりするのが、ちょっと辛いところです。
…ですが、グラフィックのクオリティが当時のゲームにしては結構良い気がします。原作が美少女ゲームだということなのでしょうか…
 また、1ステージ目に4人いる事とか選択肢でグラフィックが変わる等、簡単には飽きさせないちょっとした工夫がされているのは良いのですが、パズルのパターンの少なさやスコアが無いこと等から何度もやりこむ気が起き難いのは…ちょっと残念でも有ります。

 脱衣麻雀などのアダルトゲームがゲーセンで若干の勢いがあった時代…というのも既に過ぎ去ってしまい、なんだか「過去」を感じる作品でもありますね。
 内容よりも色気という方向に寄せているだけの作品がゲームセンターで成立していましたが、今では麻雀ですらオンライン対戦物しか見向きもされないし、アダルトも脱ぐだけ位だったら18禁もののゲームをやった方が…
 10年以上経ったらすっかり時代が変わってしまいましたねぇ〜。  

 

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