個人的名作179

ポートマン(タイトー・1982)

 

 今回取り上げるのは「ポートマン」。
 80年代初期の作品ですが、中々の逸品です。

 

【鴎の水兵さん】

 固定画面のアクションゲームで、プレイヤーは2つのパターンのステージでクリア条件を満たすようにキャラクターを操作していきます。

 最初のステージは港のシーン。
 画面最上段には荷物を積んだトロッコが走っており、画面下部ではプレイヤーが操作するキャラクターが居ます。稼動できる範囲内で上下左右に動く事が出来ます。
 時々トロッコから荷物が下に向かって落ちてきます。プレイヤーはキャラクターを落下地点まで動かし、ボタンを押すと荷物をキャッチする事が出来ます。
 荷物をキャッチした状態で再度ボタンを押すと、画面中央にある港に居る大きな船(若干左右に動き続ける)に向けて投げます。  船には4個×4列の荷物置き場があり、そこに荷物を置くことができれば荷物がセットされます。すべての場所に投げ入れる事ができればステージクリアとなります。

 トロッコから落ちてくる荷物は1〜3個ずつで、キャッチできなかったりキャッチして投げても船の荷物置き場に置けなかった場合は荷物はロストしてしまいますが、トロッコの荷物があるうちは問題ありません。但し、トロッコの荷物が全てなくなった状態でもステージクリアできなかった場合は、残機にかかわらず強制ゲームオーバーになってしまいます。

 勿論ステージには妨害する敵キャラもいます。
 船に居る敵は何故かこちらに向けて岩を投げつけてきます。岩に当たるとミスになります。船に荷物を積んでやっているのに、何故岩を投げつけてくるのか…
 敵には攻撃することが出来居ませんが、船の荷物置き場1列4個にすべて同じ色の荷物を置くとボーナス点と敵が一定時間消滅するので、これを狙っていくとステージクリアが楽になります。
 他にも、プレイヤーが移動できる範囲内に在る小型の車(?)も左右に移動してきます。これとぶつかってもミスになるので、それらの妨害を避けつつ船に荷物を積んでいきます。

 

【ポートなの?】

 ステージ1をクリアすると次は別のシーンになります。
 画面上部は3列のベルトコンベアがあり、ダイナマイトが入っていると思われる荷物が左右に流れています。
 プレイヤーは画面下部におり、ボタンを押すとなぜか石(?)を上に向かって投げます。石が荷物に当たるとベルトコンベアから転落して下に向かって落ちてきますので、ボタンでキャッチします。 荷物を全部キャッチできればクリアとなります。
 荷物を取りそこなった場合はミスにはなりませんが、足場が下から順に破壊されて無くなっていき、足場が狭くなります。また、岩を投げてくる敵も健在で、港のシーン同様に妨害してきます。
 さらに、荷物の残り数が減っていくと、敵が荷物を勝手に蹴り落としてきます。中身はダイナマイトなのによくもそこまで手荒に扱えるものだと…
 ダイナマイトを落として床が破壊されたときに足場から転落するか、敵に岩に当たるとミスになります。

 ステージクリア後は再び最初の港のステージに戻ります。

 

【船員…だよな】

 操作系は「4方向レバー+1ボタン」です。
 レバーでキャラクター操作になります。
 ボタンは港のシーンでは、荷物のキャッチと投げ返し。ダイナマイトのシーンでは投石と荷物のキャッチになります。


 ゲームは残機制で敵に当たるとミスとなり、残機が減ります。
 残機が0になるとゲームオーバーです。  

 

【うみのおとこだぜ】

 このゲームを始めてみたのは、近年某レトロゲームゲーセンにて…見た目のチープさから思わずプレイしてみましたが、意外と面白かったですね。
 80年代のシンプルな固定画面パターンゲームという感じで、「キャッチ」を憶えてしまえば有る程度遊べる…と思いきや、油断していると敵の攻撃を思わず喰らってしまう…
 中々気が緩められない所も中々…ですかね。

 とはいえ、港のシーンではステージクリアできないと残機に関わらず強制ゲームオーバーとかダイナマイトのシーンでは敵が次々とダイナマイトを蹴り落とす…といった理不尽さもありますが、今ではこれも80年代初期の醍醐味なのかもしれませんね。
 何度もリトライするとすぐにコツを憶えて進めるようになっていく…  

 

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