個人的名作178

ナイトメア イン ザ ダーク(イレブン/ガバキング・2000)

 

 格闘ゲームブームの時期にひっそりと登場した、少し懐かしい感じのあるアクションゲーム「ナイトメア イン ザ ダーク」。
 今回はこれを取り上げたいと思います。

 

【墓守が主役】

 悪の魔術師のような醜い風貌の主人公は村の墓守。
 夜中に何者かにより墓荒らしが行われるようになり、彼らを退治するために戦うアクションゲームです。

 「バブルボブル」や「スノーブラザーズ」の様な固定画面で敵を全滅させるとステージクリア…と言うルール。2000年になってはまず見かけなくなったジャンルを作るあたり…
 冒険心なのか懐古なのか…


 主人公の墓守はランタンのような物を持ち、攻撃ボタンを押すとそこから炎が放たれます。
 敵に当てると燃え出し、足止めすることができます。更に当て続けると巨大な炎の玉となります。炎の玉に触れると持ち運ぶことができ、更に攻撃ボタンを押すと炎の玉を投げることができます。
 投げられた炎の玉は床に沿って転がり、最下段もしくは一定回数壁に当たると消滅しますが、その間に他の敵に当てるとその敵も倒すことができます。
…このあたりは「スノーブラザーズ」に近いルールになっています。

 すべての敵を倒すとステージクリアとなり、次のステージに進むことができます。
 ステージは全5ワールドあり、各ワールドは5ステージで5ステージ目にはボスキャラが出現します。そのときはボス撃破で次のステージに進むことができます。


 25面(ラストステージ)クリアでエンディングとなります。敵や敵の攻撃に当たると残機が減り、残機がなくなるとゲームオーバーになります。
 各ステージには制限時間が設けられていますが、タイムオーバーになったときは永パ防止キャラが出現するのみでミスにはなりません。

 

【サッサと墓に埋めておけ】

 操作系はNEOGEOを用いており「8方向レバー+4ボタン」ですが、レバーは左右以外には使用せず、ボタンもDボタンは使用しません。
 レバーでキャラクターの移動。
 ボタンはAが「攻撃」でBが「ジャンプ」でCが「攻撃」となっており、AとCは全く同じ効果です。右にジャンプがあるほうが良い人と左にジャンプがあるほうが良い人によって使い分けられる為にしたのかな…。

 

【火炎放射器をもってこい!!!】

 敵を倒すとアイテムが落ちます。
 さまざまな種類のアイテムがありますが、一部は拾わない方が良い物も…

[薬(赤)]
 炎の威力が上がり、敵をすばやく炎の玉に変化させることができます…が、実際のところ初期状態の火力がかなり低く、パワーアップさせて漸くまともに戦えるかな…くらいです。
 最初のボスを撃破したときに回収し、以後ノーミス…がこのゲームの基本ポイントじゃないかな…くらい。


[薬(青)]
 主人公の移動速度が上がります。
 赤=炎のイメージの為なのか「スノーブラザーズ」とは効果が逆だったりします…。
 移動速度がかなり上がりますが、一部のボスではこれが無いと辛すぎる…


[薬(黄)]
 攻撃の飛距離が延びます。
 赤や青の重要性と比べたら、余り有り難味を感じられない…


[髑髏]
 得点が入りますが、パワーアップがすべて失われるのでデメリットの方が大きい。


[ダイヤモンド]
 主に敵を倒したときに出現します。
 何種類かの見た目が有ってスコアが異なっています。欠片は得点が低めですが、宝石状の物は得点が高めです。
 また、一部のアイテムはノーミスで取れば取るほど獲得点数が増えます。


[布袋]
 スコアの倍率が上昇します。


[宝箱]
 そのまま取ると1000点だけですが、ショットを当てるとダイヤモンドの欠片が飛び出してきます。


[骨付き肉]
 ボス討伐時にのみ出現する得点アイテムで1UP。但し、残機数が初期値のときは増えずに10000点。


[ダイヤ(大)]
 通常のステージで炎の玉を1発だけで敵を全滅させると出現。「スノーブラザーズ」でいうところの「寿」のご祝儀袋。
 画面中央上部から1個落下して来て、そのまま取ると10000点だが、地面に落下させると大量の欠片になるので、バラしてから回収した方が点数が高い。

 

【インカムを若干気にしている?】

 固定画面アクションという、ちょっと2000年には珍しいジャンルですが、通常ステージ20面とボス面5面でオールクリアは30分程度と結構短めです。
 だが、それ以上にボスの手強さが強烈で、火力アップ+移動速度アップした状態で無いとまずクリアが無理…と言うほどです。
 特に15面のボスは「攻略法を知っていても、1ミスして初期状態になったら、残機が幾ら居ても終了」とも言いたくなるくらいの難易度…インカムを考えたのでしょうか…。

 とはいえ、格闘ゲームしかなかった時代にこういう地味でも味のあるジャンルに手をつけてくれていることに少し嬉しさを感じたり増します。
…まぁ、とはいってもNEOGEOですから、こんなゲームを入れるよりもKOF入れちゃっていたのが現実ですけどね…。

 

【攻略と言うほどでもないけど…】

 3-5面のボスに何度も阻まれて1コインオールできなかった無念さを込めつつ…
 このゲームのポイントとしては1ワールドのボス撃破で3種類の薬を集め、後はノーミスで進むくらいのつもりで無いとクリアできません。


[1-5]

 フランケンの様なボス。
 離れて居ればゾンビを召還するので、そいつらを火の玉にしてぶつけるだけで倒せます。開幕は左によって来る事が多いので右側へ移動した方が良いことが多い。


[2-5]

 骸骨の巨大戦車のようなボス。
 最上段の足場の右端がほぼ安全なので、最上段の足場の左に雑魚骸骨が来たら火の玉にして投げるだけです。


[3-5]

 多分、このゲームの最難関…薬3種持っていてもボスの気分次第ではミスが避けられないほどになる割には、火力UPが無いと雑魚が捌けないのでミスをして初期状態になるとクリア困難になる…という困ったボス。
 2体のガーゴイルの様なボス
 プレイヤーが上の足場に居ると下の方に位置取り、下の方に居ると上のほうに位置取ります。
 ボスの攻撃はプレイヤーの位置をサーチしての体当たりと雑魚を召還する紫色の弾。
 紫の弾は天井に向かって進み、天井に当たると雑魚敵に変化してます。ゴースト以外は落っこちてくるので頭上注意。体当たりは低速と高速の2種類ありますが、どちらもプレイヤーの位置に向かって進むだけなので離れるように歩くかジャンプするだけで大抵避けられます。また、思ったよりも判定が小さいです。 また、紫の弾で雑魚を召還した直後に体当たりをしてくることが多いです。

 上に居る状態(ボスが下に居る状態)だと、雑魚敵は天井に当たった紫色の弾から出現するので炎の玉を作りやすくかつ適当に投げるだけでボスに当てやすい …というメリットがありますが、雑魚敵は3体までしか出現しないので、雑魚が全員下に行ってしまうと炎の玉を作るのが大変になります。

 下に居る状態(ボスが上に居る状態)だと、逆に雑魚敵が集まりやすいのですが、集まりすぎてしまうと対処しにくいのと、ガーゴイルの体当たりを左右に歩かないと避けられない上にガーゴイルの位置取りの関係上、上に行きにくいのが難点。
(上に居るときは離れるようにジャンプするだけで体当たりをかわせることが多い)

 ガーゴイルはダメージを与えた回数に無関係に『合計で3発当てると3発目を当てた方が居なくなります』。
 残り1匹になると、体当たりを連続して行い、紫弾を3発ずつ撃つようになり、更に画面上の雑魚敵が3→6匹になります。
 最下段まで降り、とにかく雑魚を燃やして炎の玉を常備してガーゴイルの体当たりに合わせて炎の弾を3発ぶつけます。ガーゴイルはダメージを与えて悶えている時には当たり判定が無いので、その隙に安全な場所で炎の玉を作ります。
 召還される雑魚はランダムのようで、雑魚敵次第ではパターンが崩されやすいのが辛いところです。特に地形無視で飛び回り飛び道具を撃って来るゴーストが多く出ちゃうと辛いところです。


[4-5]

 骸骨のナイト風のボス。
 ゴーストを召還してきますが、中段くらいの高さで適当に炎の弾を転がしているうちに倒せたりします。
 ガーゴイルの強さの割には楽すぎる…と思いたくなります。
 只、火力UPしていないとゴーストを捌ききれずに、ゴーストに炎を吐かれて追い込まれ易くなり、結構辛くなります。


[5-5]

 ラスボスです。
 悪の魔道師というか神官のような風貌なボス。
 画面上部で魔法を唱えると魔方陣が出現し、いろいろなことが起こりますが、起こることは魔法陣を見れば光る文字の色と光る位置で区別できます。
 魔法詠唱中は無敵なので、動き出してから攻撃しましょう。
 ダメージを効率よく当てないと時間がすぐに足らなくなるのが辛いところですが…

 ボスの魔法基本的には色で区別が付きますが、同じ色で異なる効果のものが「青」と「黄色」です。

文字の色 説明
ピンク 魔方陣の文字のうち(時計で言うところの)12時、4時、6時辺りが光る。
雑魚敵のゾンビが召還される。火の玉を作りやすいので攻撃のチャンス。
魔方陣の文字のうち10時、8時、4時辺りが光る。
せむし男の様な雑魚を召還する。上の方に居ると下から体当たりを貰いやすいので、一旦下に下りて対処した方が安全。
魔方陣の文字のうち6箇所が光る。
巨大なモンスターに変身して攻撃してくる。判定は見た目ほど大きくないが、雑魚敵が絡むと回避が難しい。
手が縦軸をあわせてきたときは、左右から押しつぶしてくるので、最下段中央で待ち、手が動き出したらすぐに上に逃げる。
手が上の方でうろうろし出すと、回避困難な赤い飛び道具を連発してきます。
ダメージも与えられないので、できれば使って欲しくない攻撃。
黄(ゴースト) 魔方陣の文字のうち12時、2時、7時の辺りが光る。
ゴーストを召還する。炎を撃たれると厄介なので出来るだけ早めに対処したい。
黄(せむし男) 魔方陣の文字のうち6時、5時、10時の辺りが光る。
(ゴーストとは真上が光るか真下が光るかで区別できる)
黒いせむし男を召還する。対処は基本的には緑と同じ。。
青(剣) 魔方陣の文字のうち12時、5時、7時の辺りが光る。
4本の剣が出現し、主人公を2本ずつ斜め上から狙うような位置取りをし、一定時間後に飛んでくる。
主人公の位置をサーチしているため、飛んできてからジャンプで回避できるが、偶に座標がずれて当たることがあるため、上の足場に移動し剣が飛んできたら足場から下に下りるほうが安全。
青(雷) 魔方陣の文字のうち6時、10時、2時の辺りが光る。
(剣とは文字が上向きの三角形か下向きの三角形かで区別が付く)
魔法陣が消えた直後に主人公の位置をサーチして雷が3回落ちてくる。歩けばかわせるので、魔方陣を見たらかわす準備をしたいが、雑魚などに邪魔をされないように…

 

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