個人的名作

どきどきアイドルスターシーカー(テクモ/グレフ・2001)

 

 格闘ゲームのブームが続いて久しい時期、格闘ゲーム以外は肩身の狭いジャンルとなっていましたが、そんななかひっそりと作られた作品です。
 今回は「どきどきアイドルスターシーカー」を取り上げたいと思います。

 

【星探索】

 六角形のマスが大量にあるフィールドで特定の条件を元に星を探すゲームです。
 プレイヤーは制限時間以内にレバーとボタンでフィールド上に隠れているすべての星を探します。

 フィールドには赤いカーソルとその周囲6ますに黄色いカーソルが存在し、プレイヤーはレバーで赤いカーソルを操作することができます。
 黄色いカーソルは赤いカーソルの周囲に設定されます。
 画面上には赤と黄色いカーソルがあっている位置(赤いカーソルとその周囲のマス)にある星の数が噴出しで表示されます。
 プレイヤーはその条件を元に星の位置を探します。


 ボタンの1つは「カーソルの位置にあるパネルをめくる」ボタンです。
 赤いカーソルの位置のパネルをめくります。何も無ければそのパネルは消滅します。
 もし、それが星であった場合はミスとなり、大きな爆発が発生し「タイム大幅減少」+「消滅していたパネルの復活」というペナルティーが発生します。
 また、噴出しの数が0の場合は、(絶対に安全のため)赤と黄色の位置のパネルがすべてめくられます。
 星の無いパネルをめくっておけば今後のチェックが楽になりやすいので、出来る限りめくって置いたほうがいいでしょうが、パネルをめくっただけでは制限時間が回復しないので、やりすぎは危険になることがあります。

 もう1つのボタンは「マーキング」です。
 赤いカーソルの位置に旗を立てます。
 星があると思う位置に旗を立ててから、その位置のパネルをめくると星が回収できます。星を回収すると得点とタイム回復になります。
 複数の旗を立ててからどれかの旗をめくると、すべての旗をマーキングした順番にめくっていきます。一度にたくさんの旗を立ててから星を回収すると連鎖となり、大幅なスコアアップとタイムが大幅に回復になります。
 但し、星の無い位置に旗を立ててしまうと、タイム減少のペナルティになるので適当にマーキングするのは駄目です。


 フィールドにあるすべての星を回収(マーキングしてからパネルをめくる)すればステージクリアとなります。パネルはすべてめくる必要はありません。
 制限時間がなくなるとゲームオーバーとなります。

 

【星を眺めて】

 ゲームモードは2つあり、「どきどきアイドル」モードと「スターシーカー」モードとなっています。
 「どきどきアイドル」モードは全15ステージで背景が可愛らしい3人の女の子になっており、ステージクリアするとご褒美グラフィックを見ることが出来ます。
 ステージクリアを続ければパンチラから微エロまで…3人×5種類の15枚の絵を見ることが出来ます。
 但し、制限時間の残りが一定以下になると背景が変更されてしまい、ステージクリアするまでにある程度タイムを復活させることが出来ずにクリアしてしまった場合いは、ご褒美を見ることが出来なくなってしまいます。迅速かつ正確に操作する必要があります。

 「スターシーカー」モードもルールは同じですが、背景は花畑などの和やかな風景画になっています…が、萌えもエロの要素もまったく無いこのモードを選ぶ人はいるんでしょうかねぇ〜

 

【星の操作】

 操作系は「8方向レバー+2ボタン」です。
 レバーでカーソルの操作、ボタンは「パネルをめくる」ボタンと「マーキング」ボタンになります。

 

【星は続くよ】

 アーケードの時代に逆行した「じっくり考えさせる系」のパズルゲームですが、萌え要素と制限時間のそれなりの厳しさによる「じっくりだけどのんびり出来ない」辺りが微妙に良く出来ている作品かなと思います。
 ステージ構成もそれなりに考えられているようで、『かなり広いフィールドに少しだけしか星が無く、ほとんどの場所にカーソルを動かしても星が0ばかり…しかも星が少ないため時間がほとんど回復しないから、ちまちまカーソルをめくらずに見つかった付近だけを調査しないと時間が持たない』とか『狭いフィールドに星が大量で星0よりも星7を見つける方が容易』とか同じルールでも条件次第ではいろいろな考えをさせるものだなと…ある種の巧妙さを感じます。

…まぁ、それでも萌え要素が無かったらほとんど注目されていなかっただろうなぁ〜という部分を感じずに入られませんが…やはり、ゲームの人気って萌え次第なところもあるんでしょうかねぇ〜

 

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