個人的名作171

麻雀学園祭(メイクソフトウェア・1997)

 

 ルールが似たり寄ったりの脱衣麻雀ですが、ちょっと一風変わったことをしようかと試みるところも有ったようで…
 今回は「麻雀学園祭」を取り上げたいと思います。

 

【あの脱衣は合意の上です…】

 ゲームの舞台である高校「一色学園」の写真部の部長である主人公は、顧問の美人教師である高橋先生に呼び出される事に…
 主人公は文化祭の写真部のテーマに「女性のヌード写真」にしようとしていた様で、最初は顧問も難色を示したものの、何とか芸術という事で納得してもらい活動開始。
 まず手始めに、目の前にいる顧問に毒牙に掛け モデル撮影を依頼するのであった…  

 

【さっさと脱げばいいだよ!!】

 脱衣麻雀によくある二人打ち麻雀です。
 操作系も麻雀用のコンパネでA〜Nと、「ポン」「チー」「カン」「リーチ」「ロン」で操作します。


 プレイヤーには「ガッツ」と呼ばれるハートマークがあり、相手に上がられると-1、流局時にノ−テンだと-0.5になり、0になるとゲームオーバーになります。
 逆に言えば、どんなに高い手を上がられても「ガッツ」所持数の回数だけ上がられなければゲームオーバーにはなりません。

 相手にも同様に「ガード」というマークがあり、「ガード」数だけ上がらないとクリアになりません。
 手の高い低いに関わらず「ガード」数分だけ上がれば良いのですが、もう1つ「めちゃモエ℃」という棒グラフがあります。
 これは、自分の上がったときの獲得点数に応じてゲージが溜まっていきます。棒グラフの長さにより色が変わり、「ガード」が0になった時点での棒グラフの色によって 脱衣が3段階に変わって行きます。
 1段階目(青)だと、上着かスカートを脱いだ程度で、2段階目(黄色)だと下着姿、3段階目(赤)だとブラを外してパンツ1枚の姿になってくれます。
 つまり、安い点数の上がりばかりだとクリアが楽になる反面、あまり脱いだグラフィックにはならないという、バランスになっています。

 

【部屋に連れ込んで脱がせて…】

 顧問高橋先生の脱衣をモデル撮影を終えると、舞台となる街のマップになり、ボタンで行き先を選択することができます。
 行った先では、主人公の先輩や後輩達と出会います。女性なら例によって『モデルの依頼』をするのですが、何度も会って話を進めないと対局にまで漕ぎつけられません。

 出会う人の中には男もいます。
 同じ高校の人で、強制的に対局となります。当然対局に勝てば、脱衣と「男の友情を確かめ合う」一面薔薇色の「いけない世界」に…はなりません。

 出会うのは後輩の「竹中」と同級生の「柏木」。どちらも会うたびに対局をすることになりますが、男性との対局は「ガッツ」「ガード」は存在せずに1局勝負になっています。
 点数に関わらず上がれば勝利ですが、上がられるとゲームオーバーになります。
 彼らに勝つとアイテムがもらえます。次に女性と対局をしたときに有効になる「積み込み」「牌交換」「ガッツ+1」のどれかを貰う事が出来ます。

 また、もう一人の男性キャラ新聞部の「斉藤」は新聞部っぽく、何かしら主人公に付きまとってネタを集めようとしている模様。
 彼とも同様に1局勝負ですが、勝つと写真とネガを貰う事が出来ます。 ネガは10種類ほどから1種類を選ぶのですが、どれも女性のの「更衣室」や「パンチラ」…等の犯罪クラスの盗撮写真ばかり… ゲーム中でも女生徒とのトラブルが絶えない模様で、中には「斉藤の盗撮写真を取り返してくれたら、モデルをやるから…」と言う展開も度々あります。
 「パンチラ」の盗撮写真は嫌でも「おぱんつ一丁」まで脱がされるヌードモデルはいいのか?…というのは多大な突っ込みどころですが…

 しかし、女性との対局よりも男と出会う機会が多く、1局勝負なので、早上がりされたりするとその時点でゲームオーバーとなってしまうのが…ちょっとウザイです。

 

【いいから脱げっての!!!】

 今までの脱衣麻雀だと上がるたびに脱ぐという、点数よりも速攻重視の展開になりやすいのですが、 本作では3段階目の脱衣を見るのに「めちゃモエ℃」ゲージを溜める為には相当高い点数を上がっていかないと見られないです。
 1〜3段階目のゲージの長さは各キャラによって異なりますが、総じて3段階目は跳満や倍満を狙う感じで行かないと届かないことが多いです。
 手役を狙うよりも必然的に染めかドラ狙いオンリーになってしまうのですが、当然それだけあがりにくくなってしまいます。
 あとは、親番のときを狙って…と言いたいのですが、二人打ち麻雀ながら、自分の風は4人打ちマージャンの様に東→北→西→南→東…と変わっていくため、 4局に1回しか親番が来ません。
 また、役満などを上がって「めちゃモエ℃」を最大にしても「ガード」が残っている場合は対局が継続されます。
 簡単には脱がせてもらえないのですね…


 アーケードゲームの脱衣麻雀というジャンルの中で会話とかストーリー展開とか…「変わったことをしたかった」という取組みがなされているのですが、話の展開は「行き先を選ぶ→女性と出会う→モデルを渋られたり『忙しい』から後でとか言われる」を数回繰り返して漸く女性キャラと対局できるという手間ばかり。
 その割には男性キャラとはどこかに行くたびに頻繁に出会い、そこで毎回対局…アイテムがもらえたりするとはいえ、イマイチテンションが上がらない対局でしかも1局勝負で負けたらゲームオーバーとか誰得?…と思いたくなるような展開ばかりなのがちょっと残念かな。

 というか、高校の学園祭で女性のヌード写真って…大丈夫なのかよ…「芸術の為だから」じゃないっての!!

 

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