個人的名作170

グルメクイズバトル 料理王 〜Cooking〜(ビスコ・1998)

 

 クイズゲームには、名作・珍作・迷作…多種多少ですが、今回はちょっと変わったクイズゲーム「グルメクイズバトル 料理王 〜cooking〜」を取り上げたいと思います。

 

【料理の○人!?】

 4年に一度開催される料理の祭典。料理バトルに勝ち抜き、最高の名誉を勝ち取る為に数多くの料理人たちが立ち上がる…。てな感じでゲームが始まります。
 なんか某料理バトルの対決スタジオを髣髴とさせるような場所で、しかも実写取り込み…こんなのを作ったんですかねぇ〜と思いたくなるような雰囲気でスタートします。

 プレイヤーは「和食」「洋食」「中華」「多国籍」の4種のジャンルの料理人から選んで料理バトルに挑みます…が
 彼らは実写取り込みの人たちで、どう見ても料理人かどうか疑わしい格好のコスプレにしか見えない人達ばかり…ヴェネチアンマスクを被ったエセフランス人ッぽい風貌の洋食シェフに安っぽい服装をしたDJ風の格好をした多国籍料理人…と妙な人たちが料理バトルに挑みます。


 ゲームは12人の料理人と対決していきます。対戦相手もなんか…海賊や仙人っぽい妙な服装の人たちに、挙句の果てには(全身銀色のタイツ姿の)宇宙人まで…「○ちゃんの仮装大賞」か!?
…と、妙な人たちばかりです。


 料理対決はまずテーマが決められます、「肉類」「魚介」「麺」「デザート」等多種多様あります。プレイヤーはテーマを元に作る料理が4種類が表示されるので、それから1つを選ぶことが出来ます。
 料理によって「工程数」と「問題数」が決められており、選んだ料理によってステージの難易度が若干変化します。 

 

【あーれ? キュイジーヌ】

 料理を決めるとクイズスタートです。
 選んだ料理により工程数と問題数が異なりますが、大体は「食材選び」→「食材加工」→「焼く、煮るなどの料理」→「盛り付け」と言う感じになります。

 各工程ではクイズが出題されますがクイズ中には、プレイヤーが選んだキャラクターが実写のgifアニメ風な2コマほどの動きを繰り返す姿が延々と…どう見ても食材選びは、『材料の前でキョロキョロしているだけ』…とか食材加工は『包丁を振り回していたり』…とか料理中は無駄なオーバーなアクションをしたり、蒸し器で蒸している間に漫画雑誌を読んでいたり…と料理をしているようには見えない間抜けな姿を眺めながらのクイズとなります。


 クイズはさすがに料理王というだけあって、基本的には食に関わる問題が主になって居ます。
 各工程、問題数が決められており、正答・誤答に関わらず問題数を消化したらクリアとなります。誤答し続けても先に進めるのはちょっと嬉しい点です。
 クイズに正答した場合は「評価ポイント」が上昇し、プレイヤーの料理の評価が上がります。逆に誤答すると相手の評価ポイントがプラスされてしまいます。 また、正答でも残り時間が多ければ多いほど沢山の「評価ポイント」が貰え、タイムオーバーギリギリで正答した場合は殆ど評価ポイントがプラスされません。

 工程と工程の間にはボーナスステージが入ることがあり、4択のクジ引きをすることが出来ます。
 「2択」や「3択」や「ライフアップ」等、得するアイテムばかりですが、稀に「ハズレ」があります。

 最後の工程が完了するとお互いの料理が披露されます。何故か料理も実写という気合いの入れようです。勝負はクイズ中に獲得した評価ポイントが高い方が勝利となります。
 しかし、敗北しても次のステージに進めますので、あまり気にする必要も無いです…(エンディングが変わる程度)

 ちなみに、このゲームに登場する料理の写真はゲームが出た頃に実際にあった料理屋の料理の写真で、勝利した側の写真の料理を出しているお店の情報(とはいっても、お店の雰囲気と「○○駅から徒歩○分」程度で、地図すら出ないですが…)が表示されます。
 ゲームスタート時に「勝利した方の作品のみ世に披露される」という設定があるので、そういった流れなのですね。
 当然ですが、ゲーム中の料理の評価はクイズの成績のみに依存しており、実際にあるお店とは一切関係ないです。


 12人(?)の料理人と対決するとエンディングになります。果たして彼らは優勝し、夢をかなえることが出来るのでしょうか…

 

【料理の法則】

 操作系は「4ボタン」のみです。
 クイズ等での選択をボタンで行います。

 ゲームは普通のライフ制で誤答やタイムオーバーでライフが減り、ライフが0になるとゲームオーバーになります。  

 

【果たして…勝者は?】

 馬鹿ゲー好きには堪らない実写取り込みに安っぽいコスプレ(失礼)…とインパクト強烈な見た目の上、当時に実在した料理屋を紹介するという未だかつて無かった内容はちょっと強烈でした…

 また、ノルマ制ではなく、問題数が決まっている為、難しい問題が連続で来ても一応先に進める…のも悪くない感じがします。
 深く作られたと思えるような内容ではないですが(失礼)、見た目のインパクトと実写取り込みという手間を考えると…ある意味凄い作品である気もします。

 どちらかというと複雑に遊ばせてくれる感じでもなく、見た目の勢いでワイワイ遊んじゃう感じでしょうけど、ある程度は自由奔放に作ることが出来るクイズゲームというジャンルが生み出した迷作なのかなと思いますね。
 結構無駄に(←失礼)お金が掛かってそうな見た目ですし…料理屋やレストランとかに実際に取材に行ったのでしょうかねぇ〜
 

 

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