個人的名作

悪戯天使(ニチブツ・1984)

 

 意外と珍品も多いニチブツ。今回は「悪戯天使」を取り上げたいと思います。

 

【星空に舞う】

 天使を操作していくアクションゲームとなっています。
 舞台は星空で、上下左右にスクロールするフィールドとなっています。フィールドは上端と下端は壁になっており、左右はループできるようになっており、稼働範囲を図形で例えると円柱状という感じでしょうか。

 星空の各所には、「白い星」が星座のように並んでいます。天使が「白い星」に触れると「黄色い星」に変化します。星座の全ての星を黄色くすると星座が完成しボーナス点が貰えます。
 フィールドには14個の星座があり、14個完成させるとステージクリアとなります。
 14個の星座のうち、7個完成させた時点で演出が入り、7個の星座の星の数の合計が一定数以上だと更にボーナス点が入るので出来るだけ星の数が多い星座を先に完成させた方が貰える点数が多くなりますが、ボーナス点の為だけに離れた場所の星座を完成させに行かなければならなくなる為、それなりのリスクになります。

 フィールドには勿論敵が居ます。
 「魔法使い」「UFO」「蜂」「蟹」「流星」「土星」…など、宇宙が舞台なのに微妙に色々世界観が…流星と土星に触れると一定時間弾かれ操作不能になり、それ以外の敵や敵の弾と接触するとミスになります。
 また、敵は完成していない星座の「黄色い星」を「白い星」に戻します。放っておくとあっという間に初期状態に逆戻りになることも…
 天使はフィールド上の所々に落ちている弓矢を拾うと一定時間攻撃する事が出来ます。…逆に言えば、弓矢を拾ったときでないと反撃をすることが出来ません。


 1ステージクリアするとボーナスステージとなります。
 画面左から女の子(ラム)が右へ、画面右から男の子(ラン)が左にに向かって走り出します。
 ランだけレバーで上下に操作することが可能で、ラムはランダムに上下に移動します。移動先を上手く見切って二人を会わせるとボーナス点が入ります。
 インストカードに「ドッキングさせてください」…って書かれているということは、勿論この後に二人はドッキング…(以下自主規制)

 

【天使の停止】

 操作系は「8方向レバー+1ボタン」です。
 レバーで天使の操作になります。
 ボタンは弓矢を持っていないときは、少しだけ加速します。連打をするとどんどん加速していきますが、ボタンを放すと直ぐに最低速に落ちてしまいます。 また、弓矢を持っているときは弓矢の発射も行います。


 ゲームは残機制で敵や敵の弾に当たるとミスとなり、残機が減ります。
 残機が0になるとゲームオーバーです。  

 

【きらきらひかる】

 自由に動けるドットイートタイプと言ったところでしょうか。
 シンプルな内容ではありますが、加速しないと極端に遅く、連射しても大したスピードにならない…しかも、シンクロ連射にするとアフォみたいに早すぎる天使の挙動に慣れるのが微妙に難しく、その操作性の難しさが難易度を微妙に上げてしまっているのかな…
 2ステージ目以降も星座は同じで配置順が違うだけで敵が死ねるほど大量に増えただけで、以降はそれらの繰り返し…というのがちょっと飽きを早めてしまう感じもあります。

 ファミコンに移殖どころか、アーケードでも余り見かけることなく消えてしまった感じがいかにもマイナー感漂う珍品となってしまった本作ですが、 偶然にもレトロゲームコーナーなどで見かけることになってしまったりしたら、驚きとトキメキを感じたり…しませんかね?  

 

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