個人的名作166

パック&パル(ナムコ・1983)

 

 「パックマン」といえば、世界的にも有名なドットイートタイプのアクションゲーム。
 後にその続編も沢山登場しました。今回紹介するのはそのうちの一作「パック&パル」です。

 

【クッキーもパワー餌も食べ飽きたらしい】

 オリジナルのパックマンと同様に固定画面の迷路状でモンスターの追跡を振り切りながら、迷路に有る食べ物を全て食べたらクリアとなります。
 食べる対象は迷路に6〜10個ほど配置されているフルーツ等のターゲットですが、最初は壁に囲まれて取りに行く事が出来ません。

 迷路の中にはフルーツ等のターゲットと同じ数のカードが置かれています。 カードを通過すると捲れ、ターゲットの絵柄が表示され、その周辺の壁が取り払われてそのターゲットを取りに行く事が出来ます。
 要するに「カードを拾う」⇒「フルーツを拾う」⇒「カードを拾う」⇒…を繰り返して、全てのターゲットを拾うことが出来ればクリアとなります。
 カードは3枚まで捲ることが出来、それ以上はターゲットを拾わないと他のカードを捲る事が出来ません。

 ターゲットは拾わずに放置することも可能ですが、本作のみに登場する黄緑色の「ミル」というキャラクターが拾えるようになったターゲットを拾って モンスターの巣に運んで行ってしまいます。
 「ミル」には触れてもミスにはなりません。また、アイテムを運んでいる途中に触れた場合は、そのフルーツを回収したことになります。
 巣に運ばれてしまうとターゲットは消滅します。ミルがターゲットを持ち帰った場合はその分の得点が獲得できず、更にクリアボーナスが減少します。
 只、「ミル」の動きには決まりがあるため、それを逆手にとってターゲットが遠くに置かれている場合に取ってきてもらう…という手もあります。

 回収するターゲットの中にはスペシャルアイテムが2個あります。
 最初の面では「ギャラクシアンのボス」で、それを回収すると一定時間パックマンが青くなります。
 効果中にボタンを押すと何故か攻撃する事が出来、モンスターを一定時間足止めすることが出来ます。
 本作では「パワーえさ」が無いので、その代わりという事でしょうか…。後のステージでは「ラリーX」「トランペット」「雪だるま」「パックマン」になっていますが、 モンスターへの演出が変わっているだけで全て足止めの効果になっています。
 当然、コレも「ミル」が巣に持ち帰ってしまいます。


 こんな感じで全てのターゲットを回収するとクリアになります。
 モンスターに掴まるとミスとなり残機が減ります。残機が0になるとゲームオーバーになります。

 また、「スーパーパックマン」同様にボーナスステージが存在しており、迷路に置かれた10枚のカードを拾って、点数を獲得することが出来ます。
カードは3種類で「$」が8枚「ミル」と「アカベイ」が1枚ずつで、 「$」は得点で「ミル」を引くと得点が2倍に…って「ラリーX」か!? 但し「アカベイ」を引いてしまうと、その時点でボーナスゲーム終了。
 ボーナス面には法則があり、アカベイはスコアによって位置が決まっているようです。
10枚のカードを左上優先で1,2,3,4…,9,0 とすると『スコアの10の位の値がその位置』だそうです。(10の位が"1"だと一番左上のカード、"0"だと一番右下)  

 

【食は足で稼ぐ】

 操作系は「4方向レバー+1ボタン」。
 レバーでパックマンの移動。
 ボタンでスペシャルアイテムの効果中のみですが、「攻撃」になっています。

 

【ウォ!!菓子3代目】

 パックマンシリーズの3作目になりますが、初代が有名すぎた事とファミコンに移殖されなかった事から「スーパーパックマン」同様に『若干知る人ぞしる作品』という感じですが、プレイしてみると何か新しい雰囲気を…という感じも無くも無かった気がします。
 単純に迷路の中を逃げ続けるスタンスをそのままに「ミル」を使ってフルーツターゲットを運んでもらうとか、相手を逆に食べるのではなくて攻撃する…と目新しい雰囲気は好きだったのですが…
 知名度として遠く及ばない作品というのは、やはり初代が偉大すぎたのか…

…ところでタイトルの「パル」って…何?

 

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