個人的名作165

バーニンラバー(データイースト・1982)

 

 濃ゆい路線に行くちょっと前のデコの作品はレトロゲームらしいシンプルな作品でした。
 今回は「バーニンラバー」を取り上げたいと思います。

 

【燃えよゴム!!】

 プレイヤーは縦スクロールの道路をバギー(っぽい車)を操作してゴールまで進めていきます。
 但し、道中には進行を妨害する敵車が居ます。レースの様に順位を競うのではなく、敵の妨害を回避して先に進むアクションの様な感じです。
 レバー上で加速し、下で減速。車は速度が220キロから20キロまでの間で走行させることが出来ます…とは言っても、 最低速と最高速でスクロール速度が10倍になっている感じがしないのは気のせいか…

 敵車と接触してもミスにはなりませんが、お互い弾き飛ばされます。
 弾き飛ばされているときはレバー操作が一切効かないので、コースアウトして壁に接触したり海に転落したりする事があります。
 逆に敵の車を壁にぶつけたりして破壊すると得点になります…というか、『殺るか殺られるか』のレース…ですか??

 ボタンを押すとなぜか車がジャンプします。
 ジャンプは基本的には100キロ以上のスピードのときに行う事が出来ます。 敵車に弾かれているときはレバーは効きませんが、ジャンプは出来るので、体制を立て直すときに役に立ちます。
 また、所々道路が海などで途切れている場所もあり、それを飛び越すのにも使用します。更にジャンプの着地時に敵車がある場合、その車を踏み潰して破壊することが出来ます。
 ジャンプ中は敵車との接触も無く、比較的安全なことが多いので、ゲーム中は多用する事が多いと思います。
 海などの道路が途切れる場所が近付いた場合、音と標識で知らせてくれます。基本的にはこれが出たらジャンプの用意です。

 ゴール地点まで辿り着くとステージクリアと成り、次のステージになります。
 壁に接触したり、海に転落するとミスとなり、残機が減ります。残機が無くなるとゲームオーバーです。

 ちなみに、ステージクリアのとき、ステージ中で破壊した敵車の数に応じたボーナス点が入りますが、破壊数が0だとスペシャルボーナスが入ります。  

 

【走れゴム!!】

 操作系は「4方向レバー+1ボタン」。
 レバーは前述の通り、上下で加速と減速、左右で車の左右の移動です。
 ボタンはジャンプで、速度が100キロ以上のときのみ有効です。

 

【おしあいへしあい】

 延々と縦スクロールが続き、アイテムも無く只管に敵車を破壊しながらジャンプして…の繰り返し。
 ステージは「春⇒夏⇒秋⇒冬」と四季をイメージしたステージ担っていると思いきや、画面の色具合が違うだけで…冬なら滑りやすいとかあればいいのにと思いたくなる程…

 1982年らしいといえばらしい程の素っ気無さですが、そんな素っ気無さがついつい熱くなってしまったりすることもあるのですね。

 適当にジャンプ連打するだけで敵車との接触が減り、弾かれる危険が減る反面、着地地点が海だった …とか、慎重に行って速度を下げすぎたら100キロ以下で壁に押し付けられてジャンプも出来ないまま破壊されたとか…
 触りやすい操作系で内容がシンプルすぎる故に油断が出来ない熱さがある作品かなと思います。

 特にスペシャルボーナス狙いだと、敵車に接触を出来るだけしないように速度を調整し、ジャンプの着地で敵を踏まないように…とか工夫させてくれるのは楽しいですが、 『縦スクロールを走り続け、ジャンプを繰り返す』…とちょっと同じような展開が続くので長く遊べる感じでもなかったかな…

 

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