個人的名作158

バーニングフォース(ナムコ・1989)

 

 ナムコのヒロインといえば、カイ、ワルキューレ、モモ…挙げれば色々出てきますが、天現寺ひろみも忘れちゃいけませんね。
 今回は彼女が活躍する「バーニングフォース」を取り上げたいと思います。


 

【バーニングといえば…】

 シューティングゲームですが、グラフィック自体は2Dですが、奥に向かって進むような擬似3D風の表現となっています。
 主人公「天現寺ひろみ」が機銃付きのエアバイクでメカっぽい敵をなぎ倒しつつ敵を倒しつつ進んで行きます。

 ストーリーは地球大学のパイロット候補生の天現寺ひろみがスペースファイターになるための卒業試験に挑むという感じだったりします。
 …ってことは登場する敵は…大学の試験用に用意されたもの…にしては本格的だよなぁ〜金かかっているな〜。


 ステージは6日間あり、1〜5日目までは、エリアが4つずつあります。エリア1と2がエアバイクで進み、エリア3と4がジェット機に搭乗して進みます。
 エアバイクのときでは左右のみしか移動できませんが、レバー上下でエアバイクのスピードが変化します。 完全停止は出来ませんが、敵弾を回避するタイミングを測るのには大切です。

 ジェット機ではスピードの調整が出来ませんが、上下左右(「上下」は奥行きへの移動はではなく、画面の縦座標の移動)を自由に移動することが出来ます。

 エリア1〜3は最後にボスがおり、ボスを倒すとステージクリアになります。
 エリア4はボーナスステージとなっており、点数の書かれたボールを回収するだけのステージとなっています。
 エリア4クリア後は翌日のエリア1からとなり、5日目までクリアすると最終日(6日目)となり、ここでは1エリアのみで最初からジェット機での戦いとなります。
 全21ステージと多めですが、各エリアはそんなに長くないし、エリア1と2のボスは手強いものの長期戦にはならない程なので特別時間の長いゲームという印象は少ないです。


 このゲームの特徴としては『敵の弾に当たったときのみミス』になります。敵の機体や障害物とぶつかったときはミスにならずに弾かれるなど、一定時間操作不能になるだけです。
 

 

【エアバイクに免許は…いるのかな?】

 操作系は「8方向レバーと2ボタン」です。
 レバーで操作ですが、前述の通りにエアバイク時では左右のみ移動で上下はスピードの調整になります。
 レバー上なら最高速にレバー下なら低速の3段階の速度になります。
 ジェット機のときはレバーで自由に操作できます。

 左ボタンは「ショット」。 溜め撃ちなどは一切無い通常のショットを行います。
 右ボタンは「ミサイル」。 最大5発の弾数制限がありますが、攻撃力が高い攻撃を行う事が出来ます。
 ミサイルはゲームスタート時は5発で使用するたびに消費しますが、ミスやステージクリアになっても補充されません。 補充するにはミサイルのアイテムを取るしかないので、ミサイルの使用タイミングとアイテムの取るタイミングを上手くとることが重要で、 逆にミサイルアイテムを逃すとキツくなることもあります。

 また、画面上部の赤いライトは警告灯で、背後(プレイヤーから見れば手前側)から敵が登場するときに音と光が発生します。
 只、敵は背後から弾を撃つことは無い様です。


 各ステージ最後に居るボスを倒せばクリアとなり、最終ステージクリアでエンディングとなります。
 敵の弾に当たるとミスとなり、残機が減ります。残機が無くなるとゲームオーバーになります。  

 

【拾え、アイテム】

 道中にはボールのようなアイテムが落ちており、拾うことで取得することが出来ます。
 ショットだけはミスをしたときにデフォルトに戻りますが、ミサイルはアイテムを拾うまで変更されることも弾数が変わることはありません。  

アイテム 説明
W ワイドショット。
通常ショットが横に攻撃範囲が広くなる。非常に扱いやすい武器。
L レーザー。
攻撃範囲の横幅は狭いが前方に対しては攻撃力が高い。また若干縦方向への判定が広い。
CL クロスレーザー。
2本のレーザーが互いにS字を描き交錯しながら前方へと飛んでいく。
ワイドショットとレーザの中間の攻撃幅と性能を持っている武器。
H ホーミングミサイル。
ミサイルの弾数が最大まで回復し、更にミサイルが敵を追尾する誘導弾に変更される。
M マックスミサイル。
ミサイルの弾数が最大まで回復し、更にミサイルが放物線を描くように前方に飛び、着弾すると大きな爆風が長時間発生し敵を攻撃し続ける様になる。
10、100、1000 ボーナス面でのみ登場するアイテム。
描かれている数値だけ点数が貰える。

 

【宇宙のおつかい】

 一応、ナムコのヒロインゲーなのかな…と思いきや、「ワンダーモモ」や「ワルキューレの伝説」の様にそんなにヒロインをプッシュした感じはなかったりします。
 擬似3Dシューティングという個性的な作品で内容自体も悪くは無いのですが、 似たような景色やシーンが続く事が多かったり、全体的にややインパクトに欠けたのか、どうもメジャーになりきれなかった感じもします。
 今、考えてみるとシューティングゲームとしては弾避けっぽい感じでも、大量破壊と言う感じでもなかったかな…という気もします。
 ジェット機での弾避けも若干分かり辛いのも難点でしたし…

 あとは何故かレトロゲームを取り扱うゲーセンでは見かけることが少ないゲームでしたね…出回りが余り多くなかったのでしょうか…。
 

 

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