個人的名作149

ジャングルキング(タイトー・1982)

 

 マイナーなタイトルにしておくには勿体無いゲームというのは多々あります。面白いのに勿体無い…そんな作品を1つ。
今回はタイトーのジャングルキングを取り上げたいと思います。


 

【ジャングルの王者?】

 怪しげな人たちに浚われた女の子を救うためにターザン風の主人公が冒険する横スクロールアクションゲームです。

 ステージは4つのパターンのループの構成で4ステージ目を除けば全て左へのスクロールになっています…今思うと左スクロールのゲームって結構珍しい気もします。

 主人公は移動とジャンプのみで進み各ステージゴールを目指します。 4ステージ目で女の子を救うとハッピーエンド…ではなくループゲーなので再び難易度が上昇した最初のパターンから…


 

【4パターンってのは…】

 最初のパターンはターザンらしく『蔦に掴まって、先へと進んでいく』…というステージです。
 左右に揺れる蔦にジャンプで飛んで掴まり、その先にある蔦に向かってジャンプで飛び移るのをゴールまで繰り返します。
 蔦に掴まり損ねたり、難易度が上昇したときに登場するサルに触れたときはミスになります… 「ジャングルキング」なのにサルにやられるというのは…ツッコまない方が良いでしょう。


 ある程度進むと川が見えて、次のステージへ…
 川では泳いで進みます。画面上部が水面で下部が川底になっており、主人公はレバーで自由に潜る事が出来ます。
 川には何故かワニがこっちに向かって来ます。触れるとミスになりますが、主人公はナイフを持っており、ナイフで倒す事が出来ます。
 ワニをナイフ一撃で倒してしまうというのは…ツッコまない方が良いでしょう…

 ナイフはやや斜め上に判定が強いみたいなので、できるだけワニよりも下に位置した方が倒しやすいですが、 無理して倒す必要も無いし、ワニはUターンしないので素通りできるのならしておいた方がいいでしょう。
 また、お邪魔キャラはワニだけでなく水泡があります。水泡は触れてもミスになりませんが、強制的に水面に押し上げられてしまいます。 移動が邪魔されることが多いので、注意です。
 画面上部には "DIVING" ゲージが存在しており、主人公の酸素量を表しています。潜っていると常に減少し続け、0になると溺れてミスになります。
 DIVINGゲージは水面に移動した瞬間に最大値まで戻るので、『息継ぎを忘れずに』ということになります。
 陸地まで泳ぎ続けて辿り着けばシーンクリアとなります。


 3つ目のシーンは坂道を駆け上がっていきます。飛んだり泳いだり走ったり…と忙しい限りです。
 さて、坂道ではどういうわけか岩が転がり続けてきます…しかも岩の癖になぜかバウンドしながら…この世界の重力については…ツッコまない方が良いでしょう。
 ジャンプで回避するのですが、主人公の身長を以上のかなり高いバウンドをする岩もあります…スーパーボールで出来てるんじゃないのか!?というくらいのバウンドが…
 この場合は、「下を潜り抜ける」もしくは「レバー下でしゃがむ」ことで回避します。


 坂のゴールまで辿り着くと、4つ目のシーン。
 ここは何故か固定画面で画面右端では浚われた女の子が何故か湯が煮立った巨大な瓶の上に吊るされて、今にも釜茹でにされそうでピンチ…
しかも彼女への道を塞ぐように2人の…えーっと…『骸骨の面を被った怪しげな色黒の人が2人…』
 えーい!!「『人喰い○○』とか『土○』とかって書きたいんだよ…でも今じゃ表現上この言葉使えないから!!』と言いたくなる様な敵が2人妨害してきます。
 土○…じゃなかった敵は左右に移動するだけなので、触れないようにジャンプで飛び越し、女の子に触れれば救出成功でクリアとなります。
 敵、釜等に触れたらミスになります。


 彼女を無事に救ったらハッピーエンド…ですが、前述のとおり2周目が始まります。  

 

【飛んだり撥ねたり…】

 操作系は「8方向レバー+1ボタン」。
 レバーで主人公の移動ですが、パターンによって若干変わります。
 ボタンは「ジャンプ」ですが、川のシーンだけ「ナイフで突く」になります。

 

【キング…である必要は…】

 単純な操作系で分かりやすく、見た目もシンプルで分かりやすく…と、とっつき易さでは優秀なゲームでしょうか。
 プレイヤーの動きには癖は無いのですが、若干当たり判定が慣れないと「アレ?」ということにもなります。 特にシーン3や4の制動は複雑ではないものの、若干慣れが必要にも思えます。
 悪いゲームじゃないのですが、タイトーのゲームながら知名度はイマイチ低め…まぁ、ファミコンに移殖されなかったから…ということなのでしょうか。
 もしかしたら、1ループが10分程度なので家庭用向けでなかったのかもしれませんねぇ〜

 個人的に気になっているのはシーンの数。4シーンで1ループといえば、「ドンキーコング」を思い出します。
 プレイの長さや飽きが来ない様にと考えた上なのかもしれませんが、偶然なのか『単に右へ倣え』なのか分かりませんが、4面1ループは 「ドンキーコング」の影響をちょっと感じてしまう作品でもあります。…もっとも、「ドンキーコング」はそれくらいゲーム業界に影響を与えた作品ではありますが…

 

メニューへ