いかにもレトロゲームな雰囲気でありながら意外と熱いアクションを楽しませてくれる「ムーンパトロール」。
今回はこのゲームを取り上げたいと思います。
操作系は「レバー(2方向)と2ボタン」。
レバーは車の加速と減速で完全に止まることは出来ません。
ボタンは「ショット」と「ジャンプ」。
ショットは上と前方にショットを撃ち、敵や岩を破壊することが出来ます。
ジャンプは通常のジャンプで岩や穴の回避に使います。ジャンプは車のスピードによって軌道などは変わります。
ゲームは残機制で敵の弾や敵、障害物に当たったり、穴に落ちたときはミスとなり、残機が減ります。
残機が無くなるとゲームオーバーになります。
ルールも単純に横にスクロールしながら敵や障害物を回避する。
シンプルで分かりやすいルールながらそれを熱くさせるのが「プレイヤーの装甲車のレスポンスの悪さ」。
ショットは連射が一応効くがボタンを連射しても発射間隔が若干長めで、ジャンプすると若干反応が遅い上に着地の隙が結構大きめ…
加速減速も急発進急停止ができるほどではなく、徐々に…という状態。
…と、とてもUFOが襲来してくる状況のパトロールに使えるほど高性能ではないです。
逆に言うと状況を良く判断して
「ショットは無駄打ちしない」「加速すべきか減速すべきか」「無計画にジャンプしない」等…意外としっかりと対策と操作をしないと
ピンチギリギリの状態では回避不可能になってしまいます。
若干の「一手先を読む」実力が必要になってきます…そうか!「UFO(宇宙人?)が相手だけに予知能力を鍛える為のゲームなんだな!!」
…と考えるのは若干先読みすぎかもしれませんが…
細かい演出ですが、背景は手前側の山(一部のステージでは建物)と奥側の山があり、
それぞれでスクロール速度が(手前側が早く奥側がゆっくりと)異なっていて、微妙な遠近感を演出しています。
作られたのが1982年ながらちょっと頑張っている感じが何となく喜ばしいというか…
当時にしては演出やゲーム性はそこそこ良い出来でしたが、当時はファミコンなど家庭用の移殖は無かった為、マイナーゲームな感じになっています。
個人的にはちょっと勿体無い感じもあります…
良く出来たゲームなのにファミコン化されていない為にマイナーゲームになっている作品は結構あります。
それだけファミコンの影響力というのが大きかったのかなとも思えますが…