数多くの名作を輩出したデータイースト。
メジャーなものもあれば、有名ではないが密かに面白い名作もありました。
今回はそんなデータイーストの名作「サイコニクスオスカー」を取り上げたいと思います。
横スクロールアクションゲームで、プレイヤーはロボット風の「オスカー」を操作してゴール目指して進みます。
オスカーはショットとジャンプを行う事が出来、これらで敵を攻撃したり、回避しながら先に進んで行きます。
ゲームはライフ制で最初は3。敵の攻撃を喰らうと1ずつライフが減り、0になるとミスになります。
ライフは最大5まで増やせますが、ライフが4個以上のときにステージクリアをすると3に戻されます。
道中の敵を倒すとカプセルが落ちることがあります。画面下には5つの枠が横に並んであり、
カプセルを拾うたびにカレントになる枠が左⇒右へと進んで行きます。
「パワーアップボタン」を押すとカレントになった枠に相当するパワーアップを貰う事が出来ます。
…早い話がコナミの「グラディウス」風…と言った所でしょうか。
只、グラディウスとは違い、パワーアップせずにカーソルを1周させると5番目の枠のパワーアップが変化します。
名前 | 特徴 |
---|---|
ジャンプ | カーソルの1つ目で、ジャンプの高さが向上します。 3段階まで上がります…が3段階目は、そこまでする必要があるのか??? という位になります。 無いと特別困る訳ではないが「グラディウス」のスピードのように『まず第一に…』というほどでも無いです。 |
グレネード | カーソルの2つ目で、グレネードを装備。 小さな放物線を描き、近距離に爆弾を投げる。 飛距離の短さと威力の低さが微妙だが、上方向に攻撃できるという利点はある。 |
ミサイル | カーソルの3つ目で、ミサイルを装備。 弾即は遅いがミサイルは床に沿って進み、射程距離が長い。 グレネードとミサイルは合わせて(同じものも可能)2つまで装備可能で3つ目を装備すると上書きになる。 |
P.C.U. | カーソルの4つ目で、オプションを装備。 オプションはプレイヤーのショットに合わせて「ショット」「グレネード」「ミサイル」のどれかを発射する。 どれかはPCUのカーソルがカレントになったときにレバー左右で選ぶことが可能。 但し、敵弾に当たると消滅するのが難点… 「グレネード」「ミサイル」はオスカーのものと同性能。「ショット」はオスカーのものと異なり画面端まで届く。 ところで、…P.C.U.って何の略??? |
ガン | カーソルの5つ目で、ショットがパワーアップ。2段階パワーアップ可能。 2段階目の威力が相当高く、ある意味2段階パワーアップさせるのが攻略の第一目標なくらい…だが、画面端まで若干届かない。 |
アーマー | ガンのカーソルを通過(カーソルが一周)したときにガンのカーソルがアーマーに変化する。 要はカプセル10個必要で、選択するとアーマーを装備。 敵の攻撃を2回防ぐ…要するにライフ+2。 |
クイック | アーマーのカーソルを通過したときにアーマーのカーソルがクイックに変化する。 要はカプセル15個…(以下略)。 ショットに連射が付加されるが、そんなに有効性は無く、15個といえばガンとアーマーが装備できる数なのに、 それらに相当するほどの価値は無い。 |
アイテム | 効果 |
---|---|
カプセル(N) | Nのマークが付いた黄色いカプセル。 パワーアップのゲージが1マス右に進む。 |
カプセル(M) | Mのマークが付いた黄色いカプセル。 パワーアップのゲージが2マス右に進む。要するにカプセル2個分 沢山カプセルが欲しいときは有難いが、1個先のアイテムが欲しいときは邪魔になる… |
Kマーク |
「K」のマークが書かれたパネル。 20枚回収すると残機が増える。 …でも何でKマークなんだろう??? と思いたくなる。 |
カプセル(E) | Eのマークが付いた赤いカプセル。 ライフが1個増える。 |
カプセル(T) | Tのマークが付いた赤いカプセル。 残り時間が増える。 |
カプセル(-T) | -Tのマークが付いた黒いカプセル。 残り時間が減る。 |
カプセル(B) | Bのマークが付いた黄色と緑のカプセル。 取るとボーナス点。 |
カプセル(F) | Fのマークが付いた黄色と緑のカプセル。 取ると画面上の敵が全滅する。 |
操作系は「8方向レバー+3ボタン」。
レバーでキャラクターの移動で、下方向はしゃがみます。
ボタンは「ジャンプ」「ショット」「パワーアップ」です。
「ジャンプ」はジャンプ装備数とボタンを押した長さで高さが変わります。ジャンプ中にレバー下で降下します。
「ショット」は前方にショットを撃ちます。ガンのパワーアップ状態により性能は変わります。
「パワーアップ」はカレントになっているカーソルのパワーアップを行う事が出来ます。
パワーアップをするとカプセル回収数は0に戻ります。
敵の攻撃を受けてライフが0になるか穴などに落ちるとミスとなり、残機が減ります。
残機が0になるとゲームオーバーです。
敵の出現する位置、敵の落とすカプセル等がほぼ固定である為にある意味はパターンゲームに近いものがあります。
一部のボスでは多少のアドリブは必要ですが、攻撃パターンはあまり多くないのでやりこみにより対策を考えるのが攻略の近道となっています。
只、中盤以降は敵の攻撃が激しくなるので、それなりの対策が必要になりますが…
とは言っても、序盤は『「ガン」を2段階目までパワーアップさせて、敵の攻撃を的確に回避しながら撃ちまくる』
で進めたりする気もしないでもない…後は「アーマー」を補充しながら…。
只、このゲームはダメージを受けたときの無敵時間がかなり短いので無理は禁物。
ライフが3つあってもボスに特攻するとあっという間にあっというまに死ねます。特攻厳禁です。
パターンが単調な為、ちょっとした工夫で色々と楽になったりする事が沢山あり、
例えば5面のボスは2面のボスが2匹登場しますが、ボスの部屋へ一気に進むと2匹いっぺんに相手にする事になり、
攻略が困難になりますが、一気にスクロールさせずに徐々にスクロールさせると1匹ずつ登場するので、
各個撃破ができ、非常に楽になる…といった具合です。
シンプルな操作系にシンプルなルールですが、初プレイではちょっと厳しい感じもありますが、
全体的に敵のパターンが単純なので何度かプレイすることで、攻略法を生み出したり…という楽しみがあります。
他にはグラディウス同様に復活パターンなども結構面白かったりします。特にリスタート時のパワーアップゲージの位置が変わるため、
状況に応じてはパターンが崩れたり、やりやすかったり…ということもあったりと多少のアドリブがこのゲームを盛り上げてくれます。
また、ステージクリア時にはライフが3個以上なら3個になり、それ以下の場合はその数で次のステージが始まる為、
『ライフの残りを出来るだけ3個以上にする』パターンを作るか、『2個以下でも次のステージを突破する』パターンを作るか…
只、個人的にはデコの独特のぶっ飛んだ世界観がちょっと少なく、割とシリアス傾向になっていたのが違う意味で珍しい…(失礼)
また、デコの作品はどちらかというと家庭用に移殖されにくかった傾向にあり、「サイコニクスオスカー」も移植されていません。
その為か、楽しみ方の多さの割には、ややマイナーな感じに落ち着いてしまったのが残念です。
でも「オスカー」や敵キャラのロボット達の微妙なダサさ(失礼)が…ある意味デコテイストを感じます。
い、いやデザイナーさんも必死に考えたんだ。それなのに笑うなんて出来ない…。
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所々に某アニメなどを髣髴とさせる『巨大な二足歩行のボス』や『三機連なって突進してくるボス』やら…でも格好悪(失礼)