横スクロール格闘アクションゲームには色々な個性的な作品が数多く登場していますが、
この『野球格闘リーグマン』もその1つではないでしょうか。
今回は『野球格闘リーグマン』を取り上げたいと思います。
奪われた黄金の野球像を取り戻す為、アニメの戦隊物風の4人が戦う横スクロール格闘アクションゲームです。
プレイヤーは戦隊物らしく「レッド」「グリーン」「イエロー」「ブルー」から1人を選んで敵と戦っていきます。
最大4人同時で遊べるのですが、環境上、4人同時は殆ど見かけませんでした。
戦隊物なのに4人？…とおもいきや最後の1人「ピンク」はお助けキャラとしてプレイヤーをサポートしてくれます。
時々フィールドに落ちている "PINK" と書かれたハートを拾うと助けてくれます。
他の横スクロール格闘アクションゲーム同様、敵を倒しながら進んで行き、ステージボスを倒すとクリア。
全7面でラスボスを倒すとエンディングです。
プレイヤーは体力制で敵の攻撃を喰らうと体力が減り、0になると残機が減ります。
残機を全て失うとゲームオーバーです。
プレイヤーは攻撃ボタンで敵を攻撃していきます。攻撃ボタンを何回も押すと1セットの攻撃になっています。
他にもダッシュ攻撃や必殺技など多彩な攻撃手段を持っていますが、コンボの種類は少なく、通常の1セットがメインで戦うケースが多くなっています。
操作系は「8方向レバー＋2ボタン」。
レバーでプレイヤーキャラの操作。
ボタンは攻撃とジャンプになっており、攻撃ボタンを押すと敵を攻撃し、ジャンプボタンを押すとキャラクターはジャンプします。
同時押しでメガクラッシュという当たりも格闘アクションっぽい感じです。
アイテムの近くで攻撃ボタンを押すとアイテムを拾います。
他にはレバーとボタンの組み合わせで変わった技を使用することも出来ます。
（A：攻撃ボタン、B：ジャンプボタン）
コマンド
特徴
AA…
通常の1セット技。
最後に一発を「前＋A」なら前方へ伸びる技。
「上（or下）＋A」なら後方への投げ技に変化する。
前前
ダッシュします。
斜めに2回入れると斜め方向へのダッシュになりますが、余り使いません。
ダッシュ中にAならスライディング、Bなら体当たりになります。
A押しっぱなし
掴みモードへの変更。ボタンを放すと解除。
構えが変化し、通常攻撃が出来ませんが、移動速度と掴み間合いが上昇します。
また、モード中にBを押すと特殊な打撃技が出ます。
ダウンしている敵の傍でA
追い討ち攻撃。A連打もしくは押しっぱなしで追い討ちを継続。
ダウンしている敵にしか殴れないようなので、他の敵に注意。
ジャンプ中に後前B
画面全体攻撃。
派手な演出後、画面上全ての敵にダメージを与え、その威力は高いのですが、体力が大幅に減少する。
プレイヤーキャラは4人から1人を選んでプレイしますが、かなり個性が強く、
使い勝手の良いキャラと若干テクニカルなキャラ…と分かれています。
個人的にはレッドとグリーンが使い易い気がします。
名前
特徴
レッド
名前はホセ。
平均的なキャラ。
スピードや技のリーチなどが程よい性能で使い易い。
グリーン
名前はリノ。
スピードタイプのキャラ。
リーチが若干短いという設定だが、そんなに悪い訳ではない。これも使い易いキャラ。
イエロー
名前はロジャー。
パワータイプのキャラでカレー好きらしい。
パワフルとはいえ、全体的にモーションが遅いのが難点…。
ブルー
名前はストロー
ロングリーチタイプのキャラ。
ロングリーチとはいえ、スピードが遅いなど使いにくい部分が多い。
また、各キャラには隠し必殺技が存在し、以下のコマンドで使用することが出来ます…がこれを出すだけで強いわけではないので…
※コマンドのレバー部分は数字表記しています。
名前
特徴
ダイナマイトダンス
レッドでダッシュ中に「4＋ジャンプ」または「46＋ジャンプ」。
バットを振り回した後に爆発するキックを出す技。後者のコマンドで出すと攻撃が1発多い。
連続技にもならないし、コマンドミスするとダッシュの停止モーションの隙が大きいのでイマイチ。
イナズマキック
グリーンでジャンプ中に「82＋ジャンプ」。
斜め下に向かって雷を落とし、最後に急降下してキックを出す技。
これも無理して出すほどでもないが、1セットのダウン後の追い討ちなど…一応使い道は有る。
ホイールバスター
イエローで「敵の近くで47896＋ジャンプ」。
敵を掴んで4回叩きつけ、最後にパイルドライバーで締める。
「通常技2発→ホイールバスター」等の使い方で威力は有るが、完全に1対1用…コマンドミスして空ジャンプすると泣ける。
ロイヤルスティンガー
ブルーで「41236＋ジャンプ」。
小ジャンプ後、空中からバットで何度も敵を小突き、最後に爆弾を投げて締める。
単発で出すと落とされやすいので、「通常技2発→ロイヤルスティンガー」で出すのが基本。
威力は有るが、着地の隙などの関係上、やはり1対1用…
このゲームにもちょっとした面白いネタが幾つかあります。
このゲームでは有名なハメ技ですが、攻撃ボタンを押しっぱなしにすると掴みモードになるのですが、コレを使って…
敵を掴んだ状態でレバーニュートラルの攻撃をすると敵を殴ることが出来ますが3回殴ると敵を放してしまうので、
2回殴ったらレバーを敵の方向に入れてボタンを押しっぱなしすると掴みを振りほどいた敵を再び掴む事が出来るので再び2回殴って
…で無限コンボになります。
「（敵を掴んで）A→A(押しっぱなし)→レバー前方→（再度掴む）」と言う感じです。
但し、急に無敵攻撃をする敵や足の速い敵には逃げられることがありますが、ラスボスですらこれだけで倒せるほどの強力な攻撃です。
アンパイアの格好をした敵は胸にプロテクターをしているときは、こちらの攻撃を殆どガードします。
プロテクターはダメージを与えて剥がすしかありませんが、プロテクターをブーメランのように投げる攻撃の戻りの状態で
敵と反対方向に飛ばすように攻撃を当てるとプロテクターを消す事が出来ます。
ボスを倒したときに落とす黄金の野球像のパーツ（ラストステージでは黒幕の男）はAで拾うことが出来、拾った状態で終了するとボーナス点が入りますが
…このゲームって得点で残機が増えないので、まぁ、お遊び程度ですかね。
只、拾った状態でAを押すと何故かパーツをその場に捨て、Bを押すとかなり小さなジャンプになります。
横スクロール格闘アクションはカプコンの「ファイナルファイト」以降、数多く登場していますが、
元々「ファイナルファイト」の段階でシステム的にも完成している為なのか、ハズレが殆ど無い。
リーグマンも楽しい作品に仕上がっています。勿論、「横スクロール格闘アクション色」だけでなく、
独自のシステムや演出の部分も非常に楽しく作られています。
只、１つ悪い点を挙げるとすると「敵が強い」というところでしょうか。
プレイヤーキャラよりもリーチが長い敵が多く、油断しているとすぐに間合外からの敵の攻撃を喰らってしまった…ということが多く、
また、ダメージが大きめで4〜5発ほど喰らうと体力がなくなります。
序盤ステージは体力回復も多めですが、中盤以降は『如何にアドリブで敵の攻撃をかわすか』がポイントになっています。
只、掴みハメがあるので、1対1では殆どのケースでは楽になっています。…ラスボスですらハマるし…。
このあたりのバランスが調整されていればもうちょっと面白かったかもしれませんが…