個人的名作127

リバーパトロール(オルカ・1981)

 

 シンプルながらついついハマってしまう…そんな面白さが有る80年初期のレトロゲーム。
 今回は「リバーパトロール」を取り上げたいと思います。

 

【川を守るのさ】

 縦スクロールのアクションゲームで、プレイヤーは船(川の警備艇?)を操作してゴールを目指します。
 川には沢山の障害物などがあり、それらを上手く回避して進んで行きます。
 川には当然流れがあり、操作をしていないときは船は後ろに下がっていきます。 ボタンを押すと船は前進していきます。船を横に移動させるときもボタンを押す必要があります。

 画面横には水位計があり、これが0になると船が沈没してしまいます。川を進むと浸水して沈没するような船で川を警備しているのか… 幾らゲームとはいえ、物凄い設定です。

 障害物は「岩」「ドラム缶」「丸太」「船」があり、「岩」は固定されており、それ以外は画面上から下へと流れてきます。
船がそれらと衝突すると沈没してミスになります。
 川の警備艇の筈なのに、ドラム缶とぶつかったくらいで沈むのは…というのはつっこまないでおきましょうか…浸水するような船だし…。

 障害物は他にもあり、「渦巻き」に船が近づくと巻き込まれてしまいます。
 渦巻きから脱出するには船が真上を向いたときにボタンを押す必要があります。 渦巻きに居る間は水位計がどんどん減少するので、素早い脱出が求められます。
 川を泳ぐ「ワニ」はぶつかってもミスになりませんが、水位計の減少スピードが上昇するので出来る限り回避しましょう。

 あと、川には何故か人が溺れています。
 船と接触させることで救出できボーナス点が入ります。また、連続して救出すると貰える点がどんどん増えていきます。 (100点→200点→300点→…→1000点)
 但し、船が真上を向いているときに船の先端を人にぶつけると何故か死んでしまいますので、横を向けるか、半キャラ分横にずらす…などをする必要があります。
 救出し損なってもペナルティはありませんが、ボーナス点が初期値に戻ってしまいます。

…こういった流れで障害物を回避しながら、水位計が0になる前にゴールするとステージクリアとなります。
 障害物に接触もしくは水位計が0になると船は沈没してミスになり、残機が減ります。残機が0になるとゲームオーバーになります。

 

【面舵ってやつか?】

 操作系は「2方向レバー+1ボタン」。
 レバー左右で船の操作、ボタンは船の前進になります。
 ボタンを放すと川の流れの影響か若干後ろに流されてしまいます。  前進すると岩にぶつかりそうな場合などはこれを利用して少しバックすることができますが、 ボタンを押さないと左右に船を向けられない(左右に動かせない)ので、岩に挟まれた細い道を抜けるときは ボタンのON/OFFを上手く制御して行く必要があります。

 

【警備艇は進む】

 一昔前のゲームという雰囲気でありますが、プレイしてみると味わい深い面白さがあります。
 分かりやすいルールに単純な操作系ですが、ゲーム内容自体がそんなに単純でないのがこのゲームの魅力でしょうか…。

 ちょっとプレイするだけでその面白さを見つけられるかもしれません。
 ミスの要素が若干多く、特に岩の隙間を抜けるのにボタンのON/OFFを微妙に使い分ける場所は緊張感があります。

…それにしても、沢山の人が流されている川を簡単に沈没する船でパトロール…ゲームとはいえ、物凄い世界観ですね。

 

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