80年代前半のセガの名作と言えば、「ファンタジーゾーン」「フリッキー」「ペンゴ」等…色々あります。
そういった名作の陰に隠れてしまった感もありますが、今回紹介する「三輪サンちゃん」は中々の名作だと思っています。
プレイヤーは三輪車に乗る「サンちゃん」を操作し、道路上8箇所に配置されている花を回収するゲームです。
各ステージは上から見下ろすタイプで、迷路のようなコースになっています。
敵にぶつからないように花を8つ全て回収すればクリアです。
敵にぶつかった場合はミスとなり、残機が0になるとゲームオーバーです。
同社の名作「フリッキー」をちょっとアレンジした感じの作品という感じもします。
操作系は「4方向レバー+1ボタン」です。
レバーは、サンちゃんの操作。
ボタンは「(主にジャンプ)のアクション」になっています。
コースの所々に、ガードレール(?)が存在します。ガードレールが存在する場所でボタンを押すと
ジャンプ…というよりは、ガードレールを捻じ曲げていきます。(見た目はガキなのに中々パワフルな…)
ジャンプ中は前方からの敵を回避するだけでなく、ガードレール越しに敵を倒す事が出来ます。
(倒せない敵も居る)
ガードレールが存在しない場所ではボタンを押してもジャンプしないので挟まれると回避できません。
つまり、出来る限り攻撃と回避が出来るガードレールが存在する道を選んで進むのがポイントになります。
数面ごとにボーナスステージがあり、そこでは固定画面のジャンプアクションになります。
そのときの操作は、レバーは左右移動でボタンはジャンプになります。
規定時間内に画面上部中央に居る女の子まで行けば、ボーナス点が入ります。
転がってくるボールに当たると一定時間操作不能になります。これらをかわし、フルーツ(得点)を集めて女の子の
所まで移動しましょう。
「フリッキー」と比べると余り有名になれなかった作品ですが、アクションゲームとしては良く出来た
充分に楽しめる作品と思います。
移動するときはガードレール沿いを上手く選んだり、敵の少ないうちに危険な場所を回収したり…と見た目の可愛さの割には
戦略的な要素も多い熱い作品だったりします。
全体的に『敵をかわしながら花8個を回収』というだけの同じような流れなので、やや単調な感じもありますが、
ゲームのテンポの早さやステージ構成など、飽きっぽくならない工夫を充分に感じます。
決して悪い作品で無いのに有名になれなかったのは何故なのでしょうか…移殖もされませんでしたし…今思うと疑問ですね。