個人的名作

中国龍2(アルタ/IGS・1997)

 

 アーケードゲームで麻雀牌を使用したパズルゲームといえば、「上海」「四川省」等、様々なゲームが登場しています。
 今回はそのうちの1つ「中国龍2」を取り上げたいと思います。

 

【どんな遊戯?】

 無造作にフィールドに積上げられた麻雀牌を法則にしたがって全て消していくゲームです。
 「2」ということで、この「中国龍」はシリーズ物として何作かアーケードに登場しています。


 ルールはカーソルで牌を選び、消していきます。

 取れる牌は「他の牌が上に乗っていない、かつ、左右両端の内どちらかが他の牌と接触していない」牌で「上海」に近いイメージです。 取れない牌は色つきになっており、それから区別する事が出来ます。


 選択可能である牌を選ぶと、どんな牌でも画面下にあるストックに入れることが出来ます。
 ストックには最大で7枚まで格納する事が出来、同じ模様の牌を3枚入れたとき、その3枚が消去されます。

  

 但し、ストックに7枚入れた時点でどの牌も消せなかった場合は手詰まりとなり、ゲームオーバーになります。
 他にも、制限時間が0になった場合もゲームオーバーになります。


 同一の牌は必ず3枚有り、手順が正しければ必ず全て消せます。
 フィールド上にある牌をすべて消すとクリアになり、次のステージに進む事が出来ます。
 

 

【遊戯手段?】

 操作系は「8方向レバー+1ボタン」。
 レバーでカーソルの移動。ボタンで牌をストックに入れます。

 

【道具説明?】

 このゲームにはヘルプアイテムがあり、ストック横のマークをボタンで選択すると使用することが出来ます。
 それぞれには使用回数があるので、使い所を考えましょう。
(※下表のアイテムの名称は便宜上付けたもので、正式なものではありません)

名称 効果
リバース  ストックにある牌を1つフィールドに戻す。
 初代「中国龍」では最後の1手を取り消すだけだったが、 効果変更により状況次第では強引に手詰まりを回避することも可能になった。
爆弾  ストックにある牌とフィールドにある同じ牌を消去する。
 一番使いやすいヘルプ。簡単に手詰まりを回避できるが、その後のフォローもしっかりしないと無駄になることも…。
サーチ  消去可能な牌を探す。
 迷ったときに便利だが、消せる牌が無い場合も消費してしまうのが痛い(続編では消費されなくなったが…)。
また、『消せる牌が無い』ということは他のヘルプを使わないと手詰まりになるということでもある。

 また、「中国龍2」では登場しませんが、続編ではこんなアイテムも登場します。

名称 効果
アーム  通常では取れない牌(牌の下にあったり、両端が塞がっている牌)を取る事が出来る。
 状況次第では爆弾並に使えるアイテム。但し、フィールド上からでは牌の表面が完全に見えない牌 (他の牌に完全に被さっている等)はカーソルが当てられないので取る事が出来ない。
透視  選んだ牌の下の牌を見る事が出来る。
 次の一手を考えるのに使えるが、手詰まり回避などには全く使えない。
 使用価値が低い為か、このアイテムが登場しなかった作品もある。

 

【消去麻雀牌?】

 基本的には『3枚取って3枚消す』を繰り返すのがポイントになります。
 例えば、ストック内に「牌A」があるならば、「フィールドにある残り2枚の牌Aを取る為に邪魔な牌1枚+残り2枚の牌A」を取る手段を 見つけていく感じです。牌3枚取って3枚消し続ければストックが貯まる事はありません。
 どうやっても3枚とって消す事が出来ない場合は、4枚・5枚…と取っていくしかありませんが、 クリアする為にはストックに余計な牌を入れる余裕は殆ど無い為、 出来る限り次につながる無駄の無い牌を取り続けなければなりません。
 

 

【何故弐作目?】

 「中国龍」には「中国龍」「中国龍2」「中国龍3スペシャル」「中国龍2001」「中国龍プリティチャンス」等の沢山の作品が出ていますが、 私は「中国龍2」が好きです。
 何が気に入っているかというと、ゲームの世界観なのですが…『マスコットキャラクターの様な龍が敵の城を突破しながら冒険を続ける』 という感じで、全体的な雰囲気も落ち着いたオリエンタルな風景になっており、「『中国』『龍』」にピッタリな点が大好きです。
 派手な演出が無い為、非常に落ち着いて遊べるのが嬉しい限りです。
(中国龍プリティチャンスの「モヒカンの山○五郎似のキャラクター」もある意味捨てがたいのですけど…)

 また、ゲーム性の向上という点も良いと思います。
 アイテムのところで書いたリバースアイテムの仕様変更だけでなく、  中国龍2ではステージスタート時に最初に取るべき牌を教えてくれるようになりました。
 コンティニュー時にも5枚ほど手順が表示されるようになり、『いきなり手詰まりへ一直線』ということがなくなりました。
 以降のシリーズでもこの仕様が使われている為、ルールのベースとなった作品といえるでしょう。 それくらい出来が良かったゲームだと思います。


 「中国龍2」はエンドレスなのですが、ある程度ゲームを進めるとデモになり、 主人公の龍が『財宝を見つける』か『お姫様を助ける(再会する?)』シーンになる(それまでのプレイによりデモが変わる)のですが、 どちらも龍の陰から現れた敵によって妨害されてしまい、龍が敵に復讐しようとするシーンになり、ゲームが継続します。
 でも、このゲームはエンドレス…。ゲームオーバーでは龍は死んでしまいます…要するに龍は負けるしかないのですね… この『ハッピーエンドが無い』という無情さも非常に印象に残っています。
 

 まぁ、良い機会なので同シリーズの他の作品についても…このシリーズはルールは同じでも作品ごとに妙な個性があります… 中国龍シリーズの開発者のセンスって…(汗)


[中国龍]
 ボーナスステージが3種類あるが、どれも下ネタ系。しかも、萌える絵でもないのが困る…
 リバースアイテムの仕様等、ゲーム性はやや低めだが、それは初代という事で…。
 ゲーム中の背景が東洋の風景バージョンと女性絵のバージョンがあり、女性絵バージョンの場合、 胸とか○○辺りをクリックすると…。


[中国龍3スペシャル]
 中国龍2で硬派な世界観になったと思いきや、再び軟派系に…
 6人の女の子が登場し、クリアするたびにグラフィックが見れるが18禁絵は無い。(せいぜいパンチラくらい…)
 「スピードステージ(牌が少ないが制限時間が短い)」と「テクニカルステージ(牌が多いが制限時間が長い)」の 2パターンからゲームが選べる。


[中国龍2001]
 再びエロ無し。
 取ると、他の牌の種類が変化する竜巻牌等、追加要素があったが、私は殆ど見かけなかった。


[中国龍プリティチャンス]
 再びエロ系になる…エロ・非エロは1作ごとですか?
 エロよりも、『モヒカン頭で顔が山○五郎似のキャラクター』が踊ったりバイク乗ったりというのが強烈に印象に残っている…。
 実写の裸の女性の画像が背景になっており、最初は全く見えないが、牌を消すたびに少しずつ見えるようになっている…が、 エロとしての実用性は…あるのかどうかは…俺に聞くな(逃亡)

 

メニューへ