個人的名作

カロリー君VSモグラニアン(セガ/ビック東海・1986)

 

 固定画面の回収アクションには色々な作品がありますが、マイナー(失礼)な作品の中にも意外と面白いものがあったり、 今回は「カロリー君VSモグラニアン」を取り上げたいと思います。

 

【太るか痩せるか】

 固定画面のステージクリア制のアクションゲームです。

 プレイヤーはカロリー君を操作して、迷路状の洞窟の中にある食べ物を全て回収してゴールを目指します。
 フィールドは上下方向に重力があるタイプで、所々にいるモグラ(モグラニアン)に捕まらないように食べ物を 回収していきます。


 画面下に「カロリーゲージ」というゲージがあります。これはカロリー君の現在の状態を表しており、 食べ物を回収する度に食べ物の量だけ増えていきます。
 食べ過ぎてカロリーゲージが一定以上になると、カロリー君は太ってしまいます(2段階)。  太ってしまうと移動速度が低下したり狭い通路が通れなくなる等、不便な事がいっぱいです。  更に、カロリーゲージがMAXを越えてしまった場合はミスになってしまいます。

 カロリーゲージは時間経過や攻撃を行うことで減っていきます。これにより体型を戻す事が出来ますが、 逆に一定以上ゲージが減ってしまうと痩せています(2段階)。体が弱々しい程細くなり、この場合でも移動速度が低下します。 更にカロリーゲージが空っぽになった場合はミスになってしまいます。

 食べ物が沢山出現するステージでは、太り過ぎないように。食べ物が少ないステージでは、痩せすぎないように 注意しながら食べ物を回収していきます。
 

 食べ物を全て回収するとゴールが開きます。ゴールから脱出するとクリアとなり次のステージへと進みます。 ステージパターンは30でエンドレスです。
 敵に捕まるか、カロリーゲージがオーバーもしくは空になるとミスになり、残機が減ります。残機が0になるとゲームオーバーです。

 

【動けば痩せる】

 操作系は「4方向レバー+2ボタン」です。

 レバーはカロリー君の移動です。上下左右の4方向で特殊な移動はありません。

 左ボタンが「攻撃」です。カロリー君が前方に息を吹きかけます。モグラニアンに当たると壁まで吹っ飛ばす事が出来、 更に吹っ飛ばされたモグラニアンは一定時間気絶します。また、吹っ飛ばした先の壁に爆弾が設置してある場合、 その爆弾が爆発し、敵を倒す事が出来ます。
 但し、吹っ飛ばないけど気絶する敵や攻撃が一切通じない敵もいます。
 また、使用するたびにカロリーゲージが減少する為、食べ物が少ない(カロリーが増えにくい)ステージでは攻撃をし過ぎると クリアが困難になります。

 右ボタンが「カロリー爆弾」です。自分の向いている方向に爆弾を投げます。爆弾は一定時間後に爆発します。
 爆風は「細い壁の破壊」や「フィールドに仕掛けられている爆弾の爆破」、「攻撃が通じない敵を倒す」ことが出来、 一部のステージではクリアに必要なアイテムです。
 でも、クリアに必要なアイテムなのにストック制の為、 前面からの持ち越し数によってはクリアが困難になることがあります。
 カロリー爆弾のストック増加アイテムはフィールド上にある仕掛け爆弾を壊すとたまに出てきます。
 

 また、縦穴から落下したとき、着地地点に敵がいる場合、その敵を倒す事が出来ます。
 

 

【こんなに簡単に体格が変えられたら…】

 このゲームは随分昔に某ゲーセンで見かけてプレイしてみました。
 ややチープなグラフィックに分かりやすいルールとなんとなく間抜けなキャラクター達に惹かれてハマってしまいましたが、 今思うと結構ゲームバランスは良くない気がします。
 (壁の奥に食べ物がある等)カロリー爆弾が必須な割にストック制。しかも数に余裕が少ない事と、中盤の盾を持った敵が 攻撃が通じない割にはしつこく追いかけてくる辺りがキツいです。
 あと、後半ステージによくある「敵が多いが食べ物が少ない」ステージでは 『攻撃を頻繁にできないが、逃げ回ると直ぐに痩せてしまい、(1段階でも痩せると敵の移動速度のほうが速くなるので)逃げ切れない。』 という状況に陥ってしまいます。

 誰が考えたか分からないが、今で言う「ゆるキャラ」っぽい「カロリー君」…変わったところで心に引っかかる作品でした。

 

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