個人的名作

ダンジョンエクスプローラー(ハドソン(PCエンジン)・1989)

 

 PCエンジン初期の名作「ダンジョンエクスプローラー」。そろそろ取り上げておかないと…丁度リメイクされる訳ですしね…。


 

【洞窟探検?】

 ゲームでは御馴染みのファンタジーの世界のダンジョンを大冒険するゲームです。
 魔物に襲われたコーネリア王国に伝わる秘宝「アイラの玉」を探し出し、魔物を倒す…というような話だったはずです。
 

 プレイヤーは複数の個性的なキャラクターから1人を選び、ダンジョンに向かい、 ショットで敵を倒しながらダンジョンのボスの部屋までたどり着き、ボスを倒す…という内容です。
 フィールドは上から見下ろすタイプで、壁などの障害物を除けば上下左右自由に移動する事が出来ます。

 フィールドには敵と敵の巣があります。
 敵は一定間隔毎に敵の巣から出現します。敵の巣を壊さないとその場所から敵が出続けるので、敵の数を減らすには 敵の巣を壊すことが重要です。
(この辺りは、アタリの「ガントレット」をモチーフにされたのかも…)

 ダンジョンは複数の階層があり、各階層のどこかにある階段やワープゾーンを使って進み、ダンジョンの奥にいるボスの部屋を目指します。  

   

【操作系…といっても】

  操作系はPCエンジンなので「8方向キーパット」とRUN・SELECT・I・IIボタンです。
 「Iボタン」は魔法の使用。白い薬もしくは黒い薬を1つ消費して魔法を使うことが出来ます。
 「IIボタン」はショット。全キャラクター無限に使用できる飛び道具を放ちます。これを使って敵を倒していきます。
 「SELECTボタン」は魔法の選択。白い薬か黒い薬を選ぶことが出来ます。
 「RUNボタン」はメニュー表示。ステータスやパスワード等を見ることが出来ます。

 各キャラクターにはHPが設定されており、敵と接触したり敵の攻撃を喰らうと減少し、0になると残機が減ります。
 残機がなくなるとゲームオーバーになります。  

 

【ファンタジーといえば…職業かな】

 プレイヤーが選ぶことの出来るキャラクターは以下の10種類。
 PRINCESSとHERMIT以外はデフォルトで選ぶことが出来ますが、PRINCESSは3つ目のダンジョンクリア後に教えてもらったパスワードを 入力すると使用することが出来、HERMITはBIRDが、ある試練をクリアすることで使用することが出来ます。

 キャラクターの違いは各パラメータと使用できる魔法と見た目なので、 自分に合ったキャラクターを選ぶか、それとも敢えてマニアックなキャラを選ぶか…。  

名称 白魔法
黒魔法
説明
FIGHTER MAGIC SHIELD
MAGIC SWORD
 デフォルトでカーソルが合っている職業だけあってそこそこ使いやすい。
 白魔法は防御力2倍で黒魔法は攻撃力2倍だが、自身の能力アップのみなのでパーティープレイの際には薬を拾い過ぎない方が…
THIEF MAGIC CURING
WAR SIREN
 想像通り素早さが最高値のキャラクター。アイテムの出現率が高いというのを最近某所で知りました…
 意外とスリップダメージが馬鹿にならない毒の毒消し能力を持っている。
WARLOCK MAGIC BINDING
THUNDER BOLT
 魔法使いという割には意外と平均的な能力を持っていたりする。
…がこれといってポーションに使い道が感じられないのは気のせい?
パーティープレイなら白薬を敵停止に使うよりは他のキャラに割り振った方が…
WITCH MAGIC CURING
THUNDER BOLT
 毒消しと攻撃魔法といい、THIEFと被る部分が多い割にはTHIEFより使いにくい気がするんだが…
BIRD RE TURN
RE QUEST
 パラメータが低く、ポーションが「(リターン)酒場に戻る」と「(リクエスト)VGMを変える」という無意味なものばかり…
 しかし、成長するとHERMITになる事が出来る。
BISHOP MAGIC HEALING
MORTAL BLESS
 回復が使えるのが有難い(自身と接触キャラ全員の回復)。
 同じく回復が使えるELFばかり使っていたので、使用感は知りません…(汗)。
ELF MAGIC HEALING
WAR SIREN
 回復魔法が使えるのが好きで良く使っていました。
 使いやすさならトップクラスかなと思っています。
DWARF MAGIC BINDING
WAR SIREN
 攻撃力と防御力が高いが、どうせならFIGHTERの方が…と思う部分が多い気がする。
PRINCESS HP回復
攻撃力UP
 「アイフィル」と言う名前の王女。ゲーム序盤で助ける事が出来、助けるとパスワードを教えてくれる。
(魔法の効果は当時のメモから…なので、間違っていたらスミマセン)
 全体的に高い能力を持つキャラクターだが、初期キャラクターから乗り換えてまで使いたいかどうかは…。
HERMIT 攻撃魔法
攻撃魔法
 BIRDがHP50以上の状態でハーミットの館に行くと転職することができる。
 PRINCESS同様、キャラの乗り換えになるが、BIRDよりは明らかに強い。只、足がかなり遅い。

 

【ファンタジーといえば…アイテム?】

 このゲームには沢山の種類のアイテムがあり、デフォルトで配置されているものや敵を倒すと出現するものがあります。
 基本的には拾って損なアイテムは無いので、ドンドン拾っておきましょう。また、アイテムは一定数武器を撃ちこむと 消滅してしまいます。   

名称 効果
White Potion  白魔法の使用回数が増える
Black Potion  黒魔法の使用回数が増える。見た目が毒薬っぽいのが…
Drink of Wigor  HPが回復する…が意外と見かけない。
Boots of Agility  Agility(素早さ)が上昇する青い靴
Edge of Attack  Attack(攻撃力)が上昇する斧
Crown of Intelligence  Intelligence(知力)が上昇する王冠
Ring of Invisibility  一定時間透明になる。
Holy Water  一定時間敵が逃げていく。
Mirror of Reflex  一定時間武器が壁を反射する。
 便利そうだが、連射力が上昇しないので…
Ring of Healing  最大HPが上昇する。
Seed of Life  残機が増える。
クリスタル  ボスと特定の雑魚を倒すと出現。
 一定時間毎に色が変わり、拾ったときの色によって上昇する能力が変わる。
(オレンジ⇒AG、水色⇒AT、紫⇒ST、緑⇒IN)
 また、ボスのクリスタルを拾ったときはレベルが上がる。

 

【某ゲームに似ているといわれても…】

 当時、PCエンジンを持っていた友人の家で熱中しました。
 「ガントレット」のアレンジっぽいと言ってしまってはそれまでですが、特別なアクションを必要としない操作系やルールなので 敷居が低く遊びやすいという『家庭用向き』のゲーム性とコントローラーを接続すれば多人数で遊べるという『家庭用向き』の楽しさが このゲームの素晴らしさでしょうか。
 特別なアクションを必要としないとはいえ、ダンジョンの構成や敵の位置によって「慎重に進む」か「やや強引に進むか」…等、 考えさせるシチュエーションが登場することもあります。

 只、多人数だと役割分担や敵の分散が出来る反面、それらができない1人プレイの難易度がちょっと高めになっている感じもあります。
 体力制+残機制ではありますが、基本的にダメージ量がそこそこある割には魔法以外で体力が回復しない (一応体力回復アイテムがあるが、殆ど見かけない)…というのが辛いところですね。  逆に2人以上プレイで誰かが体力回復魔法を持つキャラクターが居る状態だと、楽に進めてしまうのも…

 ですけど、今でも充分楽しめる名作だと思います。(…まぁ、PCエンジンのゲームをプレイする環境があるかどうかは別として)  携帯ゲーム機でリメイクされるそうですが、このゲームの面白さを充分に引き継いだ作品であって欲しいものです。  

 

【パスワードゲームならでは】

 このゲームはパスワード制ということでパスワードを入れることで前回のゲームの続きから楽しむことが出来ますが、 特殊なパスワードを入れることにより様々な裏技が使えたりします。ここではそのうちの一部を紹介します。

[HERMIT]
 「IMGAJ MDPAI」でハーミットレベル1からスタート。ストーリーも最初からになりますが、HP50のバードにするには通常はレベル5が必要 (HP最大を上げるアイテムがあればそれ以前のレベルでも可能)なので、ある意味通常のプレイでは見られない状態ですが、 レベル1のハーミットは足が遅い上、HPが低いので、そんなに楽ではない。

[PRINCESS]
 「JBBNJ HDCOG」でプリンセスレベル4からスタート。プログラム上で用意されていないのか、シナリオの進行の為なのか、 彼女のレベル3以下のパスワードは不明の様ですね。

[スーパーキャラ]
 「DEBDE DEBDA」と入力し、RANボタンを押しながらIボタンを押す。パスワードエラーと表示された後、 初期キャラクターを選択すると、何故かキャラクターの能力値が非常に高い値のキャラクターになる。
 「デブでデブだ」と憶えていたのですが、多分「デバッグでデバッグだ」なのでしょうかね…。

 このデバッグキャラは地形を無視して移動できるのですが、このとき王様に重なるように移動するとバッドエンドが始まるのですが、 このエンディング通常のプレイでは見られない(らしい?)…何故、こんな物が用意されているのか不明なのですが、 実際に見てみるとちょっと驚きましたね。ラスボスを倒した後のエンディングのパロディ的な部分があるので、 グッドエンディングを見た後に見ると面白いです。
 

 

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