個人的名作68

バイナリーランド(ハドソン(FC)・1985)

 

 ファミコンの名作を数多く輩出したハドソン。今回はそのうちの1つ「バイナリーランド」を取り上げたいと思います。

 

【2匹の目的地】

 2匹のペンギン「GURIN」と「MARON」を操作して迷路のゴールを目指すアクションゲームです。
2匹のペンギンは画面中央下のスタート地点から始まり、画面中央上のゴール(ハートの檻の両隣)を目指します。

 操作系が個性的で、十字キーで2匹のペンギンを同時に操作するのですが、2匹のペンギンは左右対称の 動きをします。
 キーの入力どおりに動くペンギンをスタート時に決めますが、もう片方のペンギンは右キーを押すと左、左キーを押すと 右へ移動します。(上下は同じ動きをする)

 上手く操作してゴールへ誘導しましょう。…但し、ゴールするときは2匹同時でないといけません。 (ゴールできない場合、ハートの檻は通り抜ける事が可能。また、左右はどちらのペンギンでも良い)
 ゴール間近でも油断は出来ないゲームです。
 

 迷路各所には「蜘蛛の巣」があり、ペンギンが触れると動けなくなってしまいます。
 両方のペンギンが蜘蛛の巣にかかるとミスになります。
 また、「蜘蛛の巣」のほかにも「蜘蛛」や「火の玉」がウロウロしています。どちらかのペンギンが 彼らに触れると、その時点でミスになります。(只、蜘蛛の巣にかかっている状態では当たり判定が無い)
 他にも、残り時間が0になってもミスです。ミスになると残機が減り、0になるとゲームオーバーです。

 

【誘導セヨ】

 操作系は、先ほど少し触れましたが、十字キーで2匹のペンギンの操作です。先ほども書きましたが、 2匹同時に操作します。2匹のペンギンは左右のみ対象の移動を行いますが、上下は同じ動きをします。

 ボタンはスプレーです。スプレーを使うと迷路の途中にある蜘蛛の巣と蜘蛛を退治する事が出来ます。
(ペンギンが捕まっている蜘蛛の巣を消すとその時点で復帰)
 また、スプレーを特定の壁に当てるとボーナス点や1UPアイテムが取れることがあります。

 

【結局は…】

 パズル性の高そうなゲームなのですが、実はそうでもありません。

 中盤以降、毎面出てくる「火の玉」は触るとミスですが、スプレーを使用しても倒す事が出来ません。 それだけでなく、各ステージの迷路は殆どが一本道か袋小路なので、「火の玉」を回避する事は困難です。 (というか、かなり運が絡む)

 …どうすれば良いのかというと、無敵になるアイテムを取るしかありません。
 敵を倒すとランダムでアイテムが登場します。基本的には得点が増えるアイテムばかりですが、 「クジラ」のパネルを取ると「一定時間無敵+移動速度アップ」になります。 この間に「火の玉」を全員倒してからゆっくりとクリアに向かうのが基本方針にならざるを得ません。

 只、「クジラ」パネルも何処に出るかわらか無い上、出現時間が短い上、各面に一度しか出ません。 取りそびれるとミスの可能性が高くなります。
 基本ルールが面白い割には、こんな部分に収束するのが、ちょっと残念な作品です。もう少し敵をかわす テクニックが必要なゲームだったらもっと面白かったと思います。

 

【こどもだから…】

 このゲームにはちょっとした裏技があり、2匹のペンギンを何回も交互させると、小ペンギンが登場し、 敵を倒してくれます。スプレーでは倒せない火の玉も倒すありがたいテクなのですが…

 雄ペンギンと雌ペンギンが何度も交差すると…小ペンギン登場…!?
 それって、交差ではなく、交○じゃないのか!?

 ガキの頃は全然気にした事は無かったが…今思えば、このゲームのスタッフ凄いよ…。

 

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