個人的名作

ロジックプロ(デニアム・1996)

 

 家庭用向けと思われるゲームをアーケード版で出してみたら、意外と面白かった???
 そんな雰囲気がする『ロジックプロ』を今回は取り上げていきたいと思います。

 

【 コツコツコツコツ… 】

 森に住む優しい雌ゴリラの「リーラー」。森の人気者の彼女(?)が突然「人間になりたい」 と大声で泣き出しました。何で急に人間になりたいと思うようになったのかは、さておき…森のお化けの 「エミ」と「アビ」は「リーラー」を人間にするための冒険に出かける事になりました。

 …などというわけの分らないストーリーはともかく、このゲームは一言でいうと『ピクロス』です。  あの、縦列・横列のヒントを元に絵を完成させるゲームです。
…なんだかこれだけで説明が終わってしまった気もしますが、とりあえず続けます。

 『ピクロス』はどちらかというと、「じっくり」とやるタイプのゲームかもしれませんが、「じっくり」が 似合わないアーケードゆえに面白い味になっていたりします。
 

 操作系は4方向レバーと3ボタンです。レバーはカーソルの移動です。
 左ボタンを押すとカーソルの位置を塗りつぶします。正しい位置ならば黒く塗りつぶされます。 正しい位置かどうかの判断は、ピクロスのルールどおり縦列と横列のヒントから判断できます。 塗りつぶすべきマスを全て塗りつぶすとステージクリアです。
 中央のボタンはカーソルの位置に「×」印を付けます。塗りつぶす必要のないマスに目印として付けられます。 「×」印はステージクリアには無関係であくまで目印となっています。
 右のボタンはヘルプボタンです。使用回数が限られています(ゲームスタート時は3回)。  使用するとカーソルの位置の縦と横すべてのマスが「塗りつぶされる」か「×印が付く」ようになります。
角っこに使用すると楽になることが多いです。

 ゲームは時間制となっており、タイムオーバーまでにすべてのマスを塗りつぶす事ができなければ ゲームオーバーです。マスを塗りつぶした場合、微量ながらタイムが回復しますが、塗りつぶさないマスを Aボタンで塗りつぶそうとした場合はタイムが大幅に減少します。

 ステージは全14ステージで、最初の2面は10×10マス。3〜5面は15×15マス。6面以降は20×20マスの 構成となっています。

 

【 単調だけど… 】

 『ピクロス』のルールに従って、マスを埋め続けるだけと比較的単調な流れですが、正解のマスを 塗りつぶす(または、塗りつぶさないマスに「×」印をつける)とランダムにアイテムを貰う事が出来ます。

アイテム名 効果
BONUS KEY ヘルプの使用回数が1回増えます。
BONUS TIME 残り時間が増えます。
CROSS CLEAR 現在のマスの縦・横全てのマスが塗りつぶされるか「×」印が付きます。
要するにヘルプ使用と同じ効果が得られます。
RESTART 同じステージを強制的に始めからやり直しになります。
滅多に出ませんが、出たら不可避で、『始めから…』というのは…存在意義がイマイチ分らないアイテムです…。

 

【 腰を据えて・・・もいいかな 】

 タイム制のため、のんびり考えることが出来ない。でも、理詰めで進んでいかないとミスをしてかえってタイムが減る…。 月並みな言葉かもしれませんが、『慎重かつ大胆』な流れや、タイムオーバーギリギリの『ミスもできない、考える時間も無い』 緊張感が結構面白かったりします。

 格闘ゲームブームまっさなかの時期に、1人用の理詰めオンリーのゲームというのも凄い冒険だったの かもしれませんが、結構面白い感じに仕上がっていましたね。
 変に手の込んだアレンジが無いので、逆に誰でも楽しめる作品だと思います。
 時間制になっているため、のんびりと出来ず、かつ、しっかりと挑まないと次に進めないというのが面白かったですね。

 

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