個人的名作60

ランドメーカー(タイトー・1998)

 

 タイトーは「パズルボブル」等、パズルゲームも幾つか作っていましたが、有名になった作品が結構 少ない気も…。今回の「ランドメーカー」は私は結構好きだったのですが、一般的にはそんなに流行らなかった 感じもしないでもないですね…。

 

【 貴方の世界をつくりましょう… 】

 ↑こんな感じの方眼紙を斜めから見たような感じのフィールドに家の形をしたブロックを 配置して消していく対戦型パズルゲームです。最下段からブロックを発射していきます。
 

 ブロックの角に同色のブロックをぶつけると発射ブロックと配置ブロックと配置ブロックに隣接する ブロックを消す事が出来ます。纏めて消すと相手に大きな攻撃が出来ます。
 

 ブロックは基本的には真上に直進しますが、配置されているブロックの横に当たった場合は斜めに 移動します。もう一度ブロックの横に当たるまでフィールドを滑り続けます。
 

 発射したブロックが止まった場所に隣接するブロックの色は、発射したブロックの色に変化します。
同色のブロックを増やすには便利です。
 

 家ブロックは正方形に纏めると巨大な建物に変化します。巨大な建物を消すと、相手へ大ダメージを 与える事が出来、更にアイテムが出現します。
 

 相手の攻撃を受けると、画面上部がせり上がりフィールドが狭くなります。また、ブロックが 散らばるように配置されます。(配置パターンは選んだキャラクターにより異なる)
 

 

【 耳を澄ましてごらん… 】

 操作系は2方向レバー+1ボタン。レバーでブロックの発射位置。ボタンでブロックの発射です。
 対戦パズルゲームらしく、操作に関してはシンプルなのですぐに慣れると思います。

 ブロックを消しきれなかったりせり上がりにより押し出され、最下段からはみ出した方が負けとなります。 相手を倒す為にどんどんブロックを消して攻撃しましょう。
 

 先に書いた正方形ブロックを消すとアイテムが出現します。アイテムは勝つ為には必須と言っていいほど 重要なものです。通常ブロックと同様にアイテムの角にブロックを当てるとその効果を発揮させる事が出来ます。
 でも、タイミングを誤ると大損したりします。使いどころはしっかり考えましょう。

アイテム 効果
正式名称は「アロー」。2×2マスのブロックを消すと出現。
 せり上がりを1ライン分戻す。
 どのブロックを当てても効果は同じ為、ブロックの捨て場所にもなるので、出来るだけ作っておきたい。
正式名称は「スター」。3×3マスのブロックを消すと出現。
 星ブロックを当てた色と同色のブロックを全て消す。
 ブロックの状態次第ではかなり助かる。
正式名称は「ムーン」。4×4マスのブロックを消すと出現。
 フィールド上にあるアイテムブロック以外の全てのブロックが月ブロックに当てた色と同色になる。
 NEXTが同じ色のときに発動させるのが基本。
太陽 正式名称は「フレア」。5×5マスのブロックを消すと出現。
 その時点での相手のラインせり上げ攻撃すべてを無効にし、 自分のフィールドの殆どにアイテムに当てた色と同色のブロックが配置される。

 5×5を消した事による攻撃と太陽による配置ブロックを消したときの攻撃を合わせると、 相手が太陽を使わない限りはほぼ確実に押し切れる。
 月同様、NEXTが同じ色のときに発動させるのが基本だが、相手がせり上げ攻撃をした直後に使う手もある。

 

【 やっぱり・・・ 】

 個人的名作に挙げる程、遊んだゲームではありますが、実際プレイしてみると不満点も多かったですね。
 例えばNEXTに出てくる色。パズルゲームと言えば、NEXTの色の選ばれ方がゲームバランスの重要性の1つ でもありますが、このゲームは…余り良いとは言えませんね。
 NEXTの色は、フィールド上にある色のいずれかが選ばれるようなのですが、フィールドの奥の方に1つだけ あるような当分消せない(しかも扱いに困る)色が選ばれることが多いです。しかもNEXTが結構偏りやすい…

 フィールド手前は「赤」しかないのにNEXTはフィールド奥に1ブロックだけある「黄色」ばっかり選ばれるのは …。なんか空気を読んでいない雰囲気がしましたね。対戦ではNEXTだけで興ざめする事も多かったです。
 追い詰められたときの復活がしにくいのが結構痛いですね。ある意味NEXT色ゲーです(笑)。
 ですが、頻繁に簡単にブロックを消されるのも勝負が長引くので良くないのかもしれませんけどね。
 

 それと、4×4や5×5のブロックが非常に作りにくいです。
 ステージスタート時にはフィールド上にある程度ブロックが配置されており、その色の種類が少なければ 4×4や5×5も作れるのですが、初期配置のブロックを消した後は 4×4や5×5を作るのは絶望的です。ブロックの色は6種類あり、同色を25個も引くとは思えないし、 アイテムブロックが邪魔になったり、相手の攻撃(せり上がりやブロック配置)があるため、 『チャンスは開幕だけ』なゲームという感じもします。
(もっとも、「月」や「太陽」の効果を考えると、頻繁に作られては困るものですが…)

 あと、ゲームオーバー時にプレイヤーの段位が表示されるのですが、段位の基準は、 「消した建物の大きさと数」に依存(一応コンティニュー回数にも依存)なので、 段位=初期配置ブロック次第な気がします…。
 

 更にツッコむと、各キャラクターのエンディングはボスキャラを除くとA、B、Cの3種類あります。
 エンディングはクリア時の段位によって異なるようです。
 ちなみに、『名人〜7段』『6段〜初段』『1級以下』の3通りなのですが、普通2〜3面くらいクリアすれば 『初段』になります…『1級以下』を条件にしたのは何故なのでしょうかねぇ…。
(乱入対戦を使えば一応見れます。)

 

【 時が時なら… 】

 最後に書いてしまいましたが、ゲームスタート時に8人から1人を選ぶ形になっています。選べるキャラは ちょっとオリエンタルな感じ(というか、このゲーム自体オリエンタルな雰囲気ですが…)
 一応、キャラクターによって攻撃方法の差はありますが、そんなにたいそう違う感じもしなかったり…。
 

劉飛 炎使いだけあってか攻撃ブロックは赤とオレンジ。 相手のNEXTに赤が多いと苦戦しそう…。
愛華 同社の別ゲーの某高校生に似ている気も…植物を愛でる女性らしいが、植物を攻撃に使うのは…
蒼瞑 氷の中に囚われた彼女(麗妃)を救う為に戦う青年。でも自身も氷使い。
錬奇 「ランドメーカー」がコミック化されていたら、真先に悪役に使われそうな毒使い。 攻撃は紫色が多い。
踊燕 笛吹きの女の子的な容姿だが、実は男の子。
 世が世ならギルティギアのブリジットと並び称されていたに違いないだろうが…出てくるのが早すぎたようだ…。
エンディングCがオススメ。
候虎 攻撃の色はオレンジが殆どだが、疎らに配置されるのが厄介です。
櫚鈴 疎らに攻撃されると中央の黄色がウザイパターン。
大規模攻撃時のカットインが…。
楼蜃子 連れの「小蓮」は男の子かと思いきや少女。「踊燕」といい、この世界の性別はどうなっているのか…。
蘭嬬 中ボス。胸を思いっきり出している気がするが、頂点表記は無い(笑)。
ボスの割りにパターンはそんなに凶悪でもない。
鎧羅 ラスボス。魔王らしいが、愛華のエンディングでは改心する(しかも笑顔)など 奇妙な一面もある。

 あ、あと隠しコマンドです。タイトーの作品はタイトルロゴでの隠しコマンドが多いですね。

(タイトルロゴが出ている画面で)
ボタン・←・→・ボタン
ステージスタート時のブロック配置が変わります。
(タイトルロゴが出ている画面で)
ボタン・→・←・ボタン
ボスキャラ(蘭嬬・鎧羅)が使用できます。
(タイトルロゴが出ている画面で)
ボタン・←・→・←・ボタン
上の2つのコマンド両方の効果です。

 

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