個人的名作52

マリオブラザーズ(任天堂・1983)

 

 任天堂といえば、「マリオ」。そのマリオが活躍するゲームであり、ファミコン・アーケードにおける名作の 「マリオブラザーズ」を今回は取り上げたいと思います。
 比較的メジャータイトルなので、私が一々語る必要も無いのかもしれませんが、個人的にも名作なので 紹介させていただきます。

 

【 亀は踏めません… 】

 固定画面のアクションゲームで、画面上部の土管から出てくる敵を全てやっつけるとクリアです。「2人同時プレイ可能」 という当時では結構珍しかったゲームで、このゲームのインストカードにも書いてありますが、お互い協力し合うもよし勝負しあうもよし…と 色々な楽しみがありました。
 マリオとルイージはジャンプボタンでジャンプをする事が出来ます。上のフロアへ移動するときにも使いますが、上の床に頭をぶつけるように ジャンプをすると上の床を突き上げる事が出来ます。
 突き上げた場所に敵が居る場合、その敵を一定時間だけ転ばせる事が出来ます。転んでいる状態の敵に触れると 蹴落として倒す事ができますが、一定時間放っておくと起き上がり、その敵の移動スピードが上がってしまいます。
ステージに登場する敵を全て転ばして倒し、全滅させるとクリアになります。

 操作系は「2方向レバー+1ボタン」で、レバーで左右の移動、ボタンでジャンプです。ジャンプの高さは一定で、 押し方によって変化はしません。

 マリオは敵に触れるとミスになり、残機が減ります。残機が0になるとゲームオーバーです。

 このゲームに登場するキャラクター達です。敵は単純に左右に移動するだけなのに個性的なキャラクター達です。

キャラ名
特徴
MARIO&LUIGI プレイヤーが操作するキャラクターです。
当時、二人は全く同じ体形だったのですねぇ…。
POWブロック 画面中央にあるブロック。
このブロックを突き上げると、画面上全ての床を突き上げた事になる。
敵を一網打尽にする事も可能だが、3回しか使えない。
(ボーナス面になったときに使用回数が回復)
このゲームのバトルには欠かせないブロック。
SHELLCREEPER 見た目はカメですが、甲羅と胴体が分離できるのでカメではありません。
動きは遅いのですが、逆にそれのおかげで厄介な事になったり…。
SIDESTEPPER カニみたいな敵です。
スピードがやや速い上、2回突き上げないと転ばせられない。
FIGHTERFLY ハエみたいな敵です。
床に着地しているときで無いと転ばせられない厄介な敵。
SLIPICE 10面以降から登場する「水色の筍」みたいな敵。
倒さなくてもクリアになる代わりに延々と出てくる。
また、床を凍らせる事が出来、凍った床は滑りやすくなり、危険が増す。
FIREBALL(赤) ステージ開始一定時間後に登場し、床や天井をバウンドしながら移動する。
こいつも倒さなくてもクリアになる。
突き上げや触ったときに消滅するが、次に出現するときはスピードが非常に速くなり、 更に厄介になる。
FIREBALL(緑) 中盤ステージ以降、ステージスタートから一定時間後に登場。
マリオ(ルイージ)のいるフロアの端から端へ移動する。
ちなみに、アーケード版のファイアーボールは潜り抜けられない。
ツララ (正式名称不明…)アーケード版のみのキャラクター。
17面以降、画面上部から落下してくる。ツララが尖る前なら破壊可能。
 

 

【 ヤルカヤラレルカ… 】

 敵は飛び道具も持たず、ただ移動するだけ。つまり、敵の動きから「次の敵の位置・状態」を推測しやすいのです。
 逆に言えば、それを考えながらプレイできないと簡単にやられてしまいます。『敵を効率よく転ばせるためには、 どのフロアに緑のファイアーボールを出させるか…』『敵に囲まれないようにするにはどこへ移動すればよいか…。』 そんなことを常に考えさせられるゲームでした。
 特にプレイヤーの攻撃方法は突き上げるだけしかない上、敵の転んでいる時間も結構短いので、敵を攻撃する位置取りを 考えて行動しないとすぐに手詰まりになってしまいます。しかも、やられたときは、仕切り直しが一切無い状態でのリスタートなので、 やられたときの状態次第では非常にフォローしにくくなることもあるので、やられるときも上手にやられないと直後が大変に なってしまいます。
 単純明快なルールとは言っても、内容自体は非常に綿密なプレイを要求される。良く出来たアクションゲームだと思います。

 

【 偽兄弟??? 】

 マリオブラザーズといえば、コピー基盤「マサオジャンプ」というものがあります。
 見た目以外は殆どオリジナルのマリオブラザーズと同じです。
 このゲームの面白いのが、キャラクター名。「MARIO」が「MASAO」に、「LUIGI」が「KOHGI」になっており、 それらの文字を無理矢理変更させた感じのある画面がある種、微笑ましい…。この名前変更、結構なセンスの持ち主なのかも…。
 でも、残念ながら、「スーパーマサオジャンプ」とか「マサオカート」とかは出ていません。(当たり前だって!!)

 

【 熱中しましたねぇ… 】

 ガキのころの思い出の作品でした。近所の店頭においてあるアップライト筐体のマリオブラザーズに 噛り付く日々でした。(危なっ!!)
 敵の動きが単純なので、敵の動きを事前に予測することが可能でそこから安全地帯やクリアへの糸口を見つけていくという 面白さがありました。キャラクターの種類が少ないにもかかわらず、このゲームの持つアクション性の深さは まさに「名作級」であったと思います。
 また、2プレイヤーでの対戦も、その単純な敵の動きに予測困難な相手のアクションが加わり、非常に熱いものであると 言えるでしょう。
 続編にも何度かこの「マリオブラザーズ」がミニゲームとしてリメイクされて登場されている辺りも それらを物語っているのではないでしょうか。

 ところで…スリップアイスとかツララにやられたマリオを「(アニメ版キン肉マンの)ブロッケンJr.」と呼んでいたのは、 内輪だけだったのかなぁ…。

 

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