ナムコからアーケードでクイズゲームが沢山出た時期がありましたが、その最初の作品に当たるのがこの 「爆裂クイズ 魔Q大冒険」（だった筈…）。今回はこのゲームを取り上げたいと思います。
タイトルにも有るように、クイズゲームです。コミカルなキャラクター達のハラハラドキドキ（？）の
痛快冒険劇（？）の始まり始まり〜。
『宝石を３つはめると１つだけ何でも願いが叶う』という伝説のある王冠を求めて魔境を冒険するスコットとスタンリー。
ガイドと共に王冠があるという村を訪ねると、何者かに王冠を奪われた後だった。スコット達は王冠を取り戻す為に
魔境へと進んでいった…。
というシリアス（？）なストーリーの割にはコミカルなキャラクター達なのですが…。
ゲームのルール自体は普通のノルマ制の4択クイズです、進んでいく先にヌイグルミのような2頭身のライオンやら
カバやらワニ等魔境の獰猛な（？）動物達が襲い掛かってきますが、クイズでやっつけていきましょう。
各ステージごとに決められたノルマ分だけクイズに正解するとステージクリアとなり、次のステージへ進めます。
ラストステージをクリアするとエンディングです。
各ステージのノルマは基本的には動物達の数なので、分かり易い。間違えると動物達に襲われてライフが減る…ライフが０になると
ゲームオーバーです。これも分かり易い…。
また、次に目指すダンジョンまでは2通りのルートがあり、片方は「簡単4択」、もう片方は「難問2択」というように
クイズ内容が自分にあった条件を選ぶようになっています。
単純に前に進むだけしかないクイズばかりの中、ちょっと面白い工夫がされているクイズゲームだと思います。
ダンジョン内では、各ステージごとに4つの中から好きなジャンルを選びながら進むようになっています。
得意なジャンルを選びながら…と思いたいのですが、ジャンルの種類が多すぎです。一体何種類あるのか…というくらい
種類があります。30くらいはあるのだろうか…。その中からランダムに3種類（4種類目は必ず「ノンセクション」）が選ばれる
ので、好きなジャンルは滅多に出ない事も…。
ステージによっては、普通の4択クイズ以外のクイズが出てきます。
１つは「絵の問題」。簡単に言うと「何の絵か」当てる問題で、揺れている絵やバラバラになっている絵の元の絵を当てる
クイズです。 このクイズが好評だったのか、後にナムコから出る「子育てクイズ マイエンジェル」などのクイズゲームでも
絵を使ったクイズが登場しました。
他には「60秒タイムトライアル」。60秒間○×クイズが出続けます。 なんと、ノルマは存在せず、60秒間ゲームオーバーに
ならなければクリアという非常に珍しいルールでした。
もちろん、タイムアップギリギリまで粘ってクイズ数を減らす方法が可能ですが、このクイズで沢山正解した場合は
ライフ回復やノルマ減少などになるので、沢山答えた方が良いでしょう。
しかも、○×クイズの一部に「クサヤとカワヤ、食べるのはカワヤ？」とか「SLとOL、乗せて走るのはOL？」みたいに
間抜けな引っ掛け2択があったりするのが笑えます。
生き残ればOKなので、このシーンだけはかなり気楽になれたクイズでした。
それと、このゲームはクイズも面白いのですが、演出面も見ていて面白いものでした。
各クイズステージも獰猛だけどコミカルな動物達と戦うシーンとなっており、クイズに正解すると1匹倒すことが出来ますが、
間違えると襲われてライフが減ります…が漫画風に動物達に頭をかじられる姿が何となく憎めない…。
他には、底なし沼で溺れかけたり（早く答えないと溺れてライフ-1）。吊天井に潰されかけたり、巨大アリ地獄から必死に
抜け出そうとしたり…。コミカルな冒険活劇はどこまでも続くようです。
友人達とクリアするのに熱中しました…。5人くらいで寄ってたかって…でクリアしました。
一般的にクイズゲームは『答えを知らなければ、3問間違えて…終了』なゲームですが、その中では比較的易しさを
感じる部分もありました。
それは、ライフ回復がしやすいことです。ライフは1万点ごとに回復し、得点は回答時間で決まりますが、最速では
2000点（選択肢を見る前に連打しないと出ませんが…）、一般的にも1000点前後は出ます。つまり、十数問の正解で
ライフが回復するわけです。
まぁ、10問正解する前に3問不正解ならゲームオーバーですが、ライフの増えやすさでは優良な方だと思います。
只、大きな不満といえば「エンディング」。長々とやらされた割には…、間抜けというか…集まった友人達と
「それだけかよ。」と声を合わせて言ったくらいです…。
最後の敵を倒した後、出口が4箇所あり、何処から脱出するかによってエンディングが変わりますが…。どれも…？？？
ネタバレでエンディングの１つのあらすじを書きますが…。こんな感じの話に数コマの絵が出るくらいです。
（出口A）
出口から脱出に成功したスコットとスタンリーだが、出た先は崖の上だった。
「梯子でもあれば降りられるんだけど…」と言ったとたんに、二人が持っていた王冠が光りだす。
その後、無事に崖を降りられた二人の姿があったが、二人ともガッカリした様子。
彼らの手には、（願いを叶え終わり）輝きを失った王冠と梯子が握られていた…。
（注：上記文章は「バキューブJr.」が内容を要約して書いたものです。実際のゲームの文章ではありません）
クイズメインだから『エンディングに力を入れてくれ。』というのはちょっとおかしいかもしれないですが、
それにしては、あまりにも力を感じないエンディングでしたね。まともにクリアするまで1時間以上掛かるのに
エンディングは1分もありません。しかも、ボタン連打で飛ばせます（笑）。
ちなみに、他３つのエンディングはもっと酷い…。上の梯子の話以上に面白さの欠片も感じないような意味不明なエンディングです。