個人的名作42

ダンジョンズ&ドラゴンズ 〜Tower of doom〜(カプコン・1994)

 

 カプコン横スクロールアクションには数多くの名作が登場しています。「ダンジョンズ&ドラゴンズ」シリーズ もそのうちの1つと言えるでしょう。
「ダンジョンズ&ドラゴンズ 〜シャドーオーバーミスタラ〜(カプコン・1996)」(以下、「SOM」)を 取り上げようかと思ったのですが、 今回は前作の方「ダンジョンズ&ドラゴンズ 〜タワーオブドゥーム〜」(以下、「TOD」)を取り上げたいと思います。

 

【Welcome to the D.D. world.】

 このゲームはファンタジーRPGの様な世界でモンスターと戦う横スクロールアクションゲームです。
プレイヤーは「ファイター」「クレリック」「エルフ」「ドワーフ」から1人を選び、敵と戦います。

 

 操作系は「8方向レバーと4ボタン」です。格闘ゲームよりボタン数が少ないですが、出来る事は数多くあります。
 レバーはキャラクターの移動。左右に2回連続入力でダッシュします。4つのボタンは、基本的には「攻撃」「ジャンプ」「アイテム選択」「アイテム使用」となっています…が、操作の組み合わせ次第では、色々なことができます。

 

 このゲームで出来る主なアクションでも…
ボタン 操作 アクション
Aボタン Aボタン 通常攻撃です。ヒット後に続けて押すとコンビネーションになりますが、連続ヒットしない事があります。
また、シチュエーションによって、出る技が異なる事があります。
ダッシュ中やジャンプ中にも攻撃できますが、こちらはコンビネーションはありません。

他にも、「岩を動かす(要連打)」「スイッチを押す」などのアクションもAボタン1つで行います。
アイテムの近くでA 近くに落ちているアイテム1つを拾います。
敵が落とす小銭も一々拾わないといけないのが面倒…。
宝箱の手前でA 宝箱を開けます。
鍵が掛かっている場合、鍵を消費して開けます。
木製の宝箱は通常攻撃を当てると鍵を消費せずに開きます。
宝箱の奥でA 宝箱を持ち上げます。
再度Aボタンで宝箱を投げます。木製の宝箱は投げると壊せます。
また、敵にぶつけると非常に大きなダメージを与えられますが、罠の掛かっている宝箱を持ち上げた場合、 避けられないことが多く、また、持ち上げた後は投げるまで他のアクションが出来ないです。
ダウンしている敵の奥でA ダウンしている敵に追い討ちをします。

起き上がるまで何度でも斬れますが、追い討ち中は他の敵を斬れない。
レバー前+A 大振り攻撃をします。
出が遅いですが、リーチが長く威力が高いです。
レバー後ろ+A押し続ける 盾でガードします。
物理的攻撃をノーダメージで受け止められます。(一部ガード不可)
しゃがみから立ち上がるときにA しゃがみ(後述)を解除し、ダッシュ斬りをします。

ダッシュ中の攻撃と違い、素早く広範囲に攻撃できるのですが、出し方が複雑…。
『しゃがみ中にBを放してA連打』で良いと思います。
Bボタン Bボタン ジャンプします。レバー入れながら、ダッシュ中などで軌道が変わります。
下+Bボタン押し続ける しゃがみます。一度しゃがむとBボタンを離すまでしゃがみっぱなしです。
しゃがみながら移動・攻撃も可能です。
(Bボタンを離したときにAボタンを押すと前述のダッシュ斬り)
しゃがみ中にレバー斜め前でBを連打 スライディングをします。素早く移動できます。
ちなみにレバーが斜め後ろに入っている場合、後転します。
立ち状態でも「レバー斜め下+B連打」で出せます。
Cボタン Cボタン 画面下にある使用アイテムを変更します。
クレリックとエルフは魔法もこのボタンで選択します。
Dボタン Dボタン Cボタンで選択したアイテムを使用します。
全くアイテムが存在しないときに押すと特殊動作が出来ますが…まず使いません。

 

【一触即発???】

 世間一般では、TODの方がSOMより難しいと言われています。確かに、1コインクリアするにはSOMの方が明らかに楽です。
いくつか、TODの高難易度の理由を挙げると…
 

@:通常攻撃の性能が低い
 殆どのAボタンの通常攻撃がコボルド辺りの雑魚敵にすら、出が遅くリーチ負けしているので、真正面から斬りに行くと大抵やられてしまいます。
 逆に言えば、『真正面から斬りに行かず、軸ずらしをしながら近づく』ということをしっかりとやれば、ある程度は立ち回れるようになります。

A:ダメージのデカさの割りに回復量が少ない
 (フィールド上に落ちている)体力回復の薬の回復量が敵の攻撃1発分あるかどうか位で、更に登場回数が少ないのでちょっとしたミスで大きく体力が奪われたとき、フォローが難しいです。
 …この辺りが結構難易度を上げている様な気がします。

B:ボスが強い
 『強い』と言っても攻略法は一応あるのですが、知らないとキツイです。特にレッドドラゴンは知らないと速攻で終わります。

C:ラストダンジョンがキツイ
 ラストダンジョンの手前のステージからラスボスまでショップが無い為に大幅な体力回復が出来ず、どこか1箇所でもミスをして大ダメージを受けるとそのダメージが後に響いてきます。
 敵の本拠地にショップがあるのは変ですが、これはキツイです。
 只、SOMでは敵の本拠地に何故かショップがあって、店員がモンスター…うーむ。

 言い換えれば、適当に敵を攻撃するだけでは駄目で、キチンと対策を考えながら慎重に進む事が大事という雰囲気があります。コツを掴めばきっと進めると思います。

 

【難易度もなんとかすれば、なんとかなる?】

 只、その難易度もこのゲームのポイントとなる事をうまく使えば、何とかなります。例えば「オイル」。
「オイル」を使用すると一定時間近くに炎が発生します。炎に触れたキャラは暫くの間燃え続けます。 燃えている間は体力が減っていくので、『敵を炎に誘導する』『敵の出現位置に合わせて置く』等有効に当てれば安全に敵を倒せます。

 もう1つが『レバーを前に入れながら攻撃ボタンをリズミカルに押す』。前述の大振り攻撃ではなく、『歩きながら攻撃する』と言うイメージです。この歩き斬りは多くの敵に有効で、上手く使えば敵を簡単に倒せます。
と言うか、通常技のコンビネーションよりも楽に減らせますが、仰け反らない敵(グールの攻撃中ポーズ等)には不向き。

 

【D&D&D&D】

 このゲームは設定を変更すると最大4人まで同時にプレイする事が出来ます。
 残念ながら現在では4人プレイできる環境が殆ど無いと思われますが、それでも機会があったらパーティープレイをしてみると楽しいと思います。
 アクションゲームとしては非常にやり応えのあるゲームなのですが、いかんせん難易度が辛め…只、続編のSOMがある意味お手軽に調整されているので、ある意味『名作の礎を作った名作』なのかもしれません。  

 

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