個人的名作40

がんばれギンくん(テクモ・1995)

 

 ミニゲーム集であり、どこか間抜けな雰囲気漂う「がんばれギンくん」。今回はこれを取り上げたいと思います。

注:このページで使用されているイラストは、ゲームのイメージとして 「バキューブJr.」が描いたものです。
(ヘタレですが、イメージでも掴んでいただければ…)

 

【ギンギンだぜ?】

 このゲームは「タントアール」などに代表されるミニゲーム集で、沢山種類のあるミニゲームをクリアして先に進む …というルールです。


 プレイヤーは「ギンくん(1P)」と「ハムくん(2P)」を操作し、「ガツガツ」の出すミニゲームをクリアしていきます。
 只、そのゲーム画面が非常に個性的で『幼児番組の落書き』のようなキャラクター達が登場するゲームとなっています。
 プレイヤーは全16種類のミニゲームのうち、画面に表示されている4種類のゲームから1つを選びプレイします。 ノルマをクリアできれば、次のミニゲームを選択してプレイし、一定回数分ミニゲームをクリアするとステージクリアとなり、 次のステージになります。次のステージでも同様にミニゲームを選択するのですが、難易度が少し上がります。

 最終ステージをクリアするとエンディングとなります。


 順番が前後しているかもしれませんが、プレイヤーはゲームスタート時に以下の3つのコースから1つを選んで プレイします。意味不明な世界観がこの「がんばれ、ギンくん」の醍醐味(?)だったりします。

げきとーTV ザ・つらい
(全4面)
 「ガツガツ」が司会をする番組に出演した「ギン」と「ハム」。
 ミニゲームをクリアして商品を獲得することができるのか…。
どんまい学園 涙もの
(全6面)
 「ガツガツ」先生にミニゲームでお仕置きされる「ギン」と「ハム」。
 二人は無事にクリアできるのだろうか…。
緊急出動ぶらり旅
〜スパイ物〜
(全8面)
 「ガツガツ」教官と共に敵国に潜入する「ギン」と「ハム」。
 3人のハチャメチャなスパイ活動は無事に終える事が出来るのだろうか…。

 

【遊べ…】

 このゲームに登場するミニゲームは全16種類。どれも個性が非常に強いゲームばかりです。

ゲーム名 ポイント
赤ちゃん危機一髪 「ガツガツ」のガラガラに誘われて海に行こうとする赤ちゃんを ガラガラを使って呼び戻すゲーム。

レバーで左右に移動し、ボタンでガラガラを使用。
時間内まで赤ちゃんが海に行かなければクリア。

ガラガラを数回使用しないと赤ちゃんがこっちに戻って来ないので注意。

牛と赤マント 闘牛士のように牛をかわす一発勝負のゲーム。

レバーで避ける方向(左右)を決め、ボタンでマントを使用。
画面上に「オーレ」と出た瞬間にボタンを押すとクリア。
俺とジャンプと
メタンガス
巨大肥溜めをジャンプで飛び越える一発勝負のゲーム。

レバー回転でパワーを溜め、ボタンでジャンプ。
後半ステージでは中々パワーが溜まらない。
カレーの王様 妨害する鳥をかわしながら、時間以内に一定回数だけカレーの王様の周りを回るゲーム。

ボタン連打で上昇(連打をやめると下降)し、レバーで移動。
簡単そうで結構ミスりやすい。

くまちゃん
ムチの味
玉乗りする6匹の熊を調教するゲーム。

レバー左右で移動。ボタンで鞭を使用。

玉から落ちそうな熊(色が黄色くなる)に対して鞭を使うと元に戻る。
熊が落ちそうになってから一定時間経つと熊が玉から落ちてミスになる。
時間切れまで粘ればクリア。

後半ステージは熊の黄色の時間が短く、クリア不可能に近い気が…。
(個人的には「ダッシュ」機能が欲しかった)

ゲッターギン 吹っ飛ばされた頭を元通り胴体にくっつけるゲーム。

レバー左右で頭の移動。ボタンは未使用。
頭は吹っ飛ばされた後、段々地面に向かって降下。自動で左右に移動する胴体の場所を狙って調整し、 見事くっつけるとクリア。

 …と簡単に書きましたが、このゲーム。前半ステージでは合格判定はやや広いですが、後半ステージになると 『合格判定が無いんじゃないの?』というくらい判定が小さいです。マジで鬼判定です。

 「がんばれギンくん」で1,2を争う難ゲームです。

しかってしかばね 12体のダンスをするゾンビの中で他の11体と違うダンスをしているゾンビを殴るゲーム。

レバー(4方向)でプレイヤーの移動。ボタンで殴る。
時間切れまでにノルマ数だけゾンビを殴るとクリア。

 後半は時間が厳しいが、難易度としては平均以下の易しいゲーム。

大砲でドン 大砲で相手をやっつけるゲーム。

ボタンで大砲の発射。レバーは未使用。
画面中央に居る「ひろみ」が『GO』と言った時にCPUより先に大砲を撃てればクリア。

「ひろみ」は、『GO』以外の言葉を言ったときに大砲を撃つとミスになります。
(この引っ掛けワードが『COW』『GOOD』『GOD』等、非常に紛らわしい)

だるまさんの
フンドシ
「だるまさんがころんだ」と同じルールのゲーム。

 ボタン連打で前進。レバーは未使用。
 ゴール地点に居る「だるま」が「だるまさんのフンドシ」と言っているときに、ボタン連打で前進し、ゴールを 目指します。
 但し、「だるまさん〜」と言っていないときにボタンを押すとミスになります。 (只、1回目の「だるまさん〜」と言う前はボタンを押しても平気)
また、指定回数以内にゴールできなかった場合もミス。

 後半は並大抵の連打ではクリアできません。

つりばか必死 釣りをするゲーム。

 レバーを指定回数だけ回転させればクリア。釣竿が引っ張られたときはボタン連打で回復。

 結構ノルマがキツイ気がします。

泣いてないよ
フラメンコ
巨大ハイヒールをミサイルで迎撃するゲーム。

 レバー左右でプレイヤーの移動。ボタンでミサイルの発射。制限時間以内に指定回数だけミサイルを当てればクリア。
 ハイヒールに踏み潰されるか、時間切れでミス。

 一応、ハイヒールの踵の隙間には『踏まれ判定が無い』が、そんな事を知るよりは…  『画面中央でミサイルを連打するだけで終わる』ので、楽勝ゲーム。

ふとうでしとう 俗に言う『チキンレース』。

 スタート地点から一定距離にあるブレーキゾーンに入った瞬間にボタンを押してブレーキを押すゲーム。
 上手く押せたらクリアの一発勝負のゲーム。

ベルギー消防団 爆弾の導火線につけられた火を「小便小僧」に変身して消すゲーム。

 レバー上下で移動。ボタンで放水です。但し、ボタンを押してから放水するまでのタイムラグが少しある。

 火の移動するスピードが常に同じなので、『画面最上段で待機し、炎が動き始めた瞬間に ボタンを押す×ノルマ数』だけでクリアできますので、ミスをする筈が無い楽勝ゲーム。

ユキヤマン 熊にぶつからないように雪山をスキーでゴールまで滑るゲーム。

 強制スクロールで、レバー左右でプレイヤーの移動。ボタンは未使用。
 後半の鬼のスピードに耐え切れるのであれば楽なゲーム。

ラッコさん部隊 子供ラッコを親元に帰してあげるゲーム。

 画面上にあるゲージが一定スピードで「0⇒MAX」と繰り返し変化していきます。ボタンを押してゲージをストップさせ、 MAXに近ければ近い程、ラッコの進む距離が増えます。時間内に画面右端の親元まで帰せればクリア。

 MAXの移動距離が非常に長いのですが、MAXを狙いすぎて0になるよりは、MAX手前を狙い続ける方がベター。

ロケットずし 指定された寿司だけを食べるゲーム。

 高速で流れてくる回転寿司をボタンで正解寿司(画面中央に表示)を選んでノルマ数分食べればクリア。 違う寿司を選んだ時点でミスになるが、そのときの演出が個人的に好き。

 後半ステージでは、寿司のスピードが速くなるだけでなく、画面上に客が多くなり、寿司が見難くなる。

 

【間抜けな世界ですが・・・】

 シンプルなミニゲーム集ですが、落書きのようなキャラクターの見た目が本当に楽しいです。 良くこんな見た目のゲームを作ったものだと思います。
 只、ミニゲームによって、難易度がかなり違いすぎるのがある意味凄いです。狙って作られたのか、適当に作ったら そうなったのか分かりませんが、製作者の『もう、面白ければ良いや。』的な雰囲気がこの無茶苦茶な世界観に更に 深い味わいを加えているのではないかと思います。
 とにかく、ちょっと間抜けな世界観が好きな方には是非お勧めです。

 で、何故こんなヘタレイラストを使ったかというと…『ゲームの世界観』が『誰にでも書けそうな、 おかしな落書き絵』の様な雰囲気だという事を言いたかったわけですが、少しでも皆様に伝われば幸いです。

 

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