個人的名作38

忍者龍剣伝(テクモ・1989)

 

ファミコンの「忍者龍剣伝」ほうが有名でしょうか…。「同じメーカーから同じタイトルで登場しましたのに、 移植でもない全く別ゲーム」という珍しい感じもするこのゲームを今回は取り上げたいと思います。

 


【忍者は…】

 ストーリーは「アメリカの妖しげな犯罪組織(?)と戦う忍者の物語だったかと思います。」
日本の忍者がアメリカ風な町で戦うゲームです。
 ファミコン版は、ジャンプで穴や障害物を飛び越え敵と戦う「横スクロールジャンプアクション」ですが、 アーケードは奥行きのあるステージで敵を殴りまくる、カプコンの「ファイナルファイト」風の 「横スクロール格闘アクション」の雰囲気です。
 

 操作系が「8方向レバー+3ボタン」なのですが、専用筐体になっています。レバーが変わっており、 『アイスキャンディーを立てたような形』をしており、先端にボタンが1つ付いています。そして、レバーの横に2つの ボタンがあります。

 レバーはプレイヤーの移動。レバーの横にあるボタンは「攻撃」と「ジャンプ」です。「攻撃」は、パンチとキックの 2〜3発のコンビネーションで敵を倒します。「ジャンプ」は普通にジャンプしますが、空中ではパンチやキックは出来ません。 その代わり、ジャンプ中に「攻撃」ボタンを押すと、地上の敵に対し「首切り投げ」で攻撃する事が出来ます。
 「首切り投げ」は1発で相手をダウンさせる事が出来るのですが、『投げ間合いが狭い』『他の敵を巻き込めない』 『着地の隙がデカイ』…ので扱いにくい為、通常攻撃を使用することが多くなります。

 レバーの上についているボタンは「掴み」ボタンです。ジャンプ中に鉄棒などの「ぶら下がれる場所」がある場合に 押すと、そこにぶら下がる事が出来ます。ぶら下がっているときに「攻撃」ボタンを押すと、『ぶら下がりの反動によるキック』 で攻撃が出来ます。リーチが長く威力もそこそこある頼もしい技です。
 ぶら下がれる場所が連なっている場合は、「ぶら下がり」⇒「前ジャンプ」⇒「ぶら下がり」⇒…で、どんどん先へ 渡っていく事もできます。(2面と4面で必要) …でも、忍者の割には、「パンチ」・「キック」・「ぶら下がり」しか出来ないのは…。(汗)

 

あまり意味が無いけど、技表(?)

  掴みボタン 攻撃 ジャンプ
通常時 通常攻撃 レバー方向へジャンプ。
(上を入れながらだと奥へ
ハイジャンプ)
ジャンプ中 掴める場所がある場合、
その場所に掴まる
地上の敵を首切り投げ。
(ジャンプ攻撃は無い)
ぶら下り中 ぶら下りながらキック
(リーチがやや長い)
レバー方向へジャンプ
(下ならその場で降りる。)

 

 

 主人公には体力ゲージが3ゲージ分存在し、敵の攻撃受けると1ゲージ減って行きます。0になるとミスになり、 残機が減ります。残機がなくなるとゲームオーバーです。

 フィールド所々にある看板や障害物に敵をふっ飛ばしてぶつけると、破壊する事が出来、中からアイテムが 出てきます。損するアイテムは無いので、基本的には拾っておいた方が良いでしょう。

アイテム 効果
赤い宝石 得点アイテム。
10回だけ刀で攻撃する事が出来る。リーチが長くなる。
カプセル 体力が回復する。大体出る場所が決まっている。
(青:1ゲージ分、赤:2ゲージ分)
忍者人形 残機が増える。出るかどうかは運次第。

 

【密かに…】

 3回ダメージを受けると1ミスの割には序盤からいきなり敵の攻撃が激しく、すぐに体力が減って行きます。
 しかも、囲まれたときの緊急回避策が殆どなく、難易度的にはかなりキツイゲームだと思います。ですが、逆に 忍者らしい緊張感に包まれた(?)感じがあると思います。『多勢に無勢』という味を存分に味あわせてくれると思います。
 それだけでなく、ゲーム自体も特殊な3ボタンで様々なアクションを楽しむことが出来ます。

 また、個人的にデモシーンが結構好きです。オープニング・エンディングの(川の渡しに使用しそうな)木の船で旅をする シーンや各ステージクリアのグラフィック。何故か敵のボスに「巨漢力士」まで登場する…まるで一昔前の西洋風な忍者映画… そんな一風変わった雰囲気が楽しめるかもしれません。
 難易度は半端ではありませんが、珍品とも言える作品かもしれません。

 

【攻略というほどでもないですが…】

『記憶が曖昧+1コインクリアした事無い』私なので当てにしないほうが良いと思います…。

『基本は画面下(手前側)の方を移動した方が良い。』
 囲まれたときの回避手段がジャンプしかないです。上+ジャンプのハイジャンプは画面奥へ移動出来るので、 有効な回避手段となっています。つまり、画面奥へ移動できる余裕が無いとハイジャンプでの回避が使えなくなります。

『ぶら下りを有効利用。』
 ぶら下り中の攻撃(キック)はリーチが長く、一発で敵をダウンさせられるので、楽に敵を倒せます。
 但し、コレばかりに頼ると、障害物に敵をぶつけて破壊する事が困難になる(アイテムが出せない)ので、 敵をある程度減らす手段程度にしておきましょう。
 ちなみに、2面開幕の高速道路横断は歩いて渡るよりは、『最初のバーにぶら下り』⇒ 『車が複数台連なっている後暫く間が開くので、右へジャンプ』⇒ 『空中で掴むボタンを押し、次のバーを掴んだらすぐに右へジャンプ』⇒『真ん中は車に対して安地』⇒ 『反対車線でも、同様に複数台車が移動したら、ジャンプで道路を渡る』で、安全に渡れます。

 

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