個人的名作

NAM1975(SNK・1990)

 

まだ「NEOGEO」に「餓狼伝説」も「KOF」も「100メガショック」も無かった頃… 初期のNEOGEOにはこんな名作がありました。今回は「NAM1975」を取り上げたいと思います。

 


【1975年夏の悪夢】

 NEOGEO第一弾として登場したこのゲーム。ゲリラに拉致された学者を救出する為、特殊部隊がゲリラと戦う アクションシューティングゲームです。
 特殊なジャンルになるので、大まかなゲーム画面を作成してみました。(←本当に大まかだなオイ!!)

 ゲーム画面は3D風の奥行きのあるフィールドで、緑が「主人公」で、手前のライン(赤い部分)を左右にのみ 移動する事が出来ます。青は「敵」で奥からこちらに向けて攻撃してきます。
 プレイヤーは照準(図の白いやつ)を動かして敵の狙いを定め、攻撃して倒していきます。
 

 操作系は2人同時プレイ可能で「8方向レバー+3ボタン」(NEOGEOですので、Dボタンは使用しません。)

 レバーは勿論移動ですが、プレイヤーは先程書いたように『左右しか動けません』。では、何故8方向なのかというと 『照準の移動』も兼ねているからです。照準を移動させ、攻撃の狙いを定めます。

 「Aボタン」はマシンガン攻撃。レバーで動かした照準に対して攻撃していきます。押しっぱなしで連射できますが、 マシンガン攻撃中のレバー操作は照準のみの移動で、プレイヤーは一切移動できません。
 ちなみにマシンガンは敵はおろか「ヘリ」や「戦闘機」まで落としてしまう脅威の威力です。また、武器を拾うと一定回数 その武器で攻撃できます。

 「Bボタン」は手榴弾攻撃。マシンガン同様照準に向かって投げます。威力が高い代わりに投げるモーションが長い上、 使用回数が限られています。

 「Cボタン」は特殊移動です。『レバー左右を入れながら』の場合は、その方向にダッシュします。通常のレバー操作 による移動では余りすばやく動けないので、大きく移動したい場合は、これを使用します。
 また、レバーを右下・左下に入れた場合『緊急回避動作』になります。一定距離前転します。 モーション中は長い無敵時間があり、一切の攻撃を受けません。 その代わり、移動距離が決まっており、終わるまでには無敵時間が切れてしまい、少し隙があります。

 『長い攻撃に対する無敵時間』『一定距離の前転』『終わり際の隙』…もしかしたら、KOFのあの『緊急回避動作』の ルーツはこれだったのかもしれませんね。
 

 ルールは残機制で、敵の攻撃を受けると例外なくミスになります。 (バリアなどの敵の攻撃を防ぐ手段は基本的に無い。)残機が0になるとゲームオーバーです。

 

 敵を倒すと敵はたまにアイテムを落とします。基本的に損するアイテムは無いので、どんどん拾っておきましょう。

アイテム 効果
得点アイテム 表示された数だけ得点が増えます。200〜5000(だったかな?)
手榴弾 手榴弾のストックが増えます。
ミスまたは、ステージクリアで初期値(10)に戻る。
特殊手榴弾 正式名称は分かりません。
数が少ないが、威力・攻撃範囲が優れている。
照準 照準が2つになり、攻撃範囲が広がります。
バルカン 一定回数マシンガンがバルカンに代わります。
威力が高く。結構気分爽快。
ファイアー 一定回数マシンガンが火炎放射になります。
高威力で攻撃範囲は広いが、空中の敵を攻撃できない。
バズーカ 一定回数マシンガンがバズーカになります。
攻撃範囲が非常に広いが、数回しか使えない。
1UP 残機数が増えます。かなりレアです。

 

【Nightmare will come.】

 武器(マシンガン)は無限に使用できるとはいえ、敵は大量にどんどん現れてきます。中盤は大量の雑魚が 登場し、弾を大量にばら撒くので、その隙間を上手く縫って越えていくシーンもあれば、高速で飛んでくるミサイルを かわすシーンもあり、様々なアクションが楽しめます。また、プレイヤーは、やられやすいとは言え、アクションとしては 特別理不尽な場所は少なく、非常に良く出来ていると思います。
 先にも書きましたが、マシンガンで「ヘリ」や「戦車」や「大型戦闘機」を破壊するシーンはある種、壮観です。

 コツというほどでもありませんが、「Cボタンの使い方」が結構重要です。特にレバー斜め下の「緊急回避動作」 は、無敵時間はあっても、移動距離が一定の上、終わり際に隙があるので敵の攻撃を避けるときは、 通常移動やダッシュ(C+レバー左右)も使用していく事がクリアへのポイントだと思います。 また、敵の攻撃も『自分を直接狙う攻撃』と『自分の横を逸れる攻撃』 をキチンと見切る事ができると結構楽しくなります。

 

【願う】

 こういった雰囲気のゲームは、時期的に宜しくないかもしれませんが、敢えてこの作品を取り上げました。
 私は単に「ゲームの面白さ」を伝えたい…それだけです。名作は、どんな時でも何時になっても名作である訳です。

 多くの人を不幸にする戦争は見ていて辛いものです。せめてそれが「平和へ向かうもの」であって欲しいものです。 「平和を乱す戦争」なんて今更誰も望んではいないのだから…。

 

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