個人的名作34

ななめでまじっく(アトラス・1994)

 

マイナーパズルゲーム再び…でもやっぱり、個人的迷作ということで…。

 「アトラス」というゲームメーカーは、アーケードでは「豪血寺一族」等、コンシューマでは「女神転生」シリーズと 有名作を度々出してたメーカーですが、このゲームは非常にマイナーでしょうね。 (「卒業証書」とかも…マイナー過ぎますか(汗))


【基本は、「ななめ」】

 最初に書いたとおり、パズルゲームです。システムは「ぷよぷよ」等に代表される、『落ち物パズルゲーム』です。
 自分のフィールドに落ちてくるブロックを操作して、相手を倒していきます。

 プレイヤーは精霊使いの中から一人を選んで、対戦していきます。  基本ルールは、落ちてくるブロックの内、同じ物を縦、横、斜めに3つ並べると消せます。(コラムスをご存知であれば、 「あれと同じルール」で説明が終わります…。)

 操作系は「4方向レバー+1ボタン」でボタンでブロックの回転です。L字にくっついている3つのブロックをボタンで回転し レバーで操作して、フィールドに配置していきます。 このゲームで登場するブロックの種類は4種類で、以下のようになっています。 (種類名は当方で名付けた物であり、実際の名称と異なる事があります)

種類 効果
泡ブロック 消しても何の効果も無い。お邪魔ブロック
エレメントブロック 使用キャラによってグラフィックが異なるが、効果は一緒。
消す事により相手に攻撃する事が出来る。
砂時計ブロック 次回以降のブロックの落下速度が遅くなる。
?ブロック 消すと自分のフィールドの泡全てがエレメントになり、
相手フィールドのエレメント全てが泡になる。

 ルールはちょっと特殊で、画面下の方に棒グラフが表示されており、相手を攻撃するごとに 棒グラフ1メモリ分相手側に移動します。(纏め消し等、特殊な消し方をすると移動するゲージ量が増える)攻撃し続け、 端まで押し切る事が出来れば勝ちとなります。
 また、相手フィールドが詰まった場合も勝ちとなります。(他のパズルゲームと違い、お邪魔ブロックを送る 事は出来ないので、これによる決着は殆どない。)

 「じゃあ、エレメントブロックを消しまくれば良いだけなのか。」というとそういうわけではありません。 「ななめでまじっく」というタイトルにあるように泡以外のブロックの効果を出すためには 斜めに揃えて消さなくてはならないのです。
 ブロックを縦、または横にそろえた場合、幾ら消してもブロックが消えるだけで、何にも起きません。 (泡ブロックは、斜めで消しても何も起きない)

まぁ、言ってしまえば、「只、それだけなんだよね」…(ウァライ)

 

【○○ゲー止まりか…。】

 『斜め消しが重要』のルールは、多分「ぷよぷよ」や「ぱずるだま」等の 他パズルゲームとは一線を画したつもりだったのでしょうが、 …ハッキリ言って取っ付き難いだけです。

 このゲームを知ったのは、昔、住んでいた場所の近くの某ゲーセンに置いてあった。…というだけです。ちなみに そこのゲーセンは「アトラス」の直営店だったらしく、アトラスのマイナーゲーム(失礼)を数々堪能できました。 前述の「卒業証書」とか、ロケテで没った「クイズドラゴンナイト」とか…。
 見た目が可愛い系のキャラゲーだったのですが、ゲーム自体は…変わったルールなのですが面白みが無いので、 数回やって飽きました(爆)。…ですが、数回やっただけでも印象に残るくらいの(変な意味での) インパクトがあった作品だと思います。

 …で、何でコレを思い出したのかというと、先日仕事で某企画を出したのですが、速攻で突っ返されました。
 私自身は結構良い案と思っていたのですが…。で、突っ返したリーダーのコメントが
『アイデアを出す人は得てして、自分の思いついた案に酔ってしまう傾向がある。』
という様な内容です。

 私は、そのとき「『ななめでまじっく』企画者も自分では斬新なアイデアだと思ったのだろうなぁ…」と思いました。
人が生み出す無限の想像にも玉石あるもの…石も宝石もどっちも触っただけでは見分けはつかないが、見た目では遥かに違う…。 自分の案が全ての人に受け入れられるような宝石のようなアイデアであるかどうかを『触った感触』だけで判断せずに、 しっかりと吟味し、煮詰めなくては良い案にはならないものだと思いました。
 世間的にはマイナーですが、『アイデアの玉石』というものを考えさせられた偉大(?)な名作だったのかもしれませんね。

イ、イカン…個人的名作なのに、良いところを1つも書いていない…。えーと、 「キャラがコミカルで可愛い」ですよ〜。えーと、えーっと…(終わり)

 



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