個人的名作レトロゲーム26

タッパー(セガ・1984)

 

 ちょっと某所で飲み会をしていた時のことです。私は余りお酒は余り飲めないのですが、周りの皆さんは飲むは飲むは…。
その飲み屋の店員さんも『大量のビールを持ってきては、大量の空ジョッキを持って厨房へ戻る』の繰り返し。まるで「タッパー」みたいに大変だと思ってしまいました。

 ん!?そういえば、「個人的名作」で「タッパー」をやっていないなぁ。あの作品をやっていなかったとは…すぐに紹介しておかないと…。

 

【というわけで紹介…】

 主人公はビアホールで働く店員さんで、ビアホールにやってくる客にビールを出す…というゲームです(説明が簡単過ぎますか?)
 4箇所のカウンターには客がビールを求めてにこちらに向かってきますので、ビール次々とを客に出していきましょう。
 操作系は「1レバー(4方向)+1ボタン」です。

 ボタンを押すと店員がビールをジョッキに注ぎます。(ビールがジョッキに一杯になるまで暫く押し続ける)
一杯になった状態でボタンを離すと、そのカウンターにビールを出していきます。
客はビールを受け取ると少し後退し、入り口まで下がるとその客はいなくなります。
(客はビールを貰うまで常に前進し続ける)

 また、飲み終えた客は空ジョッキを投げ返してくるのですが、放っておくとテーブルから落っこちてしまうので、落ちる前に受け取りに行かないといけません。レバーで移動して、回収していきましょう。
また、客がたまにテーブルに置く「チップ」を回収するとショータイムが始まります。 (一定時間一部の客の動きが止まる)

 

 店に客が全員いなくなると次のステージに進めます。
『客が端まで来たとき』、『ビールを受け取る客がいないのにビールを出す』、『返ってきたグラスを受け取らない』場合はミスになり、残機がいなくなるとゲームオーバーになります。

 ルール自体はシンプルなのですが、一度に4つのカウンターを対処していくのは、意外とキツイです。
とにかく操作し続けなければならず、全体的に忙しいゲームです。人不足の飲み屋の店員の気持ちが少し分かってきます(?)。
 このゲームは、某レトロゲームコーナーで見つけ、試しにやってみたのですが、すぐに気に入りました。
ゲームウォッチ感覚というか、『簡単に楽しめる作品』だと思います。 只、客は限りなくやってくるので、少し面倒な感じもありますね。最後の客を帰したと同時に、新しい客がやってくる…という状況も多く、不快な部分もあったりしますが、気軽に遊べる名作だと思います。
 

 それと、ステージクリアの際、『店員が仕事後に一杯ビールを飲む』演出があるのですが、その演出が6パターンくらいあったり…。変なところに力を入れているものだと…。
 また、この「タッパー」は、『バドワイザー・バージョン』『ルートビア・バージョン』『サントリー・バージョン』…とゲームの内容は同じなのですが、実際のビール会社の名前が登場するバージョンもありました。

 

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