2004最初に取り上げるのは、ナムコの「マーベルランド」です。 ゲームとしては面白いのですが、
何故かややマイナーな雰囲気がするのは、気のせいでしょうか。
〜妖精たちが暮らす平和な世界マーベルランドを魔王モウルに乗っ取られてしまった。ドラゴン族の王子「パコ」は
モウルを倒し、囚われた妖精たちを助けるためにマーベルランドへ乗り込んでいった。〜(みたいな話だったはず)
スーパーマリオブラザーズなどに代表される、「横スクロールジャンプアクション」ゲームです。
操作系は、パコの移動の「8方向レバー」とジャンプの「1ボタン」だけと非常にシンプルです。
レバーは、左右方向が「パコ」の移動で上方向は普段は使用しません。下方向で「パコ」がしゃがみます。
レバー斜め下でしゃがみながら移動します。しゃがみ移動がちょっと可愛らしい仕草だったり…。
それと「ジャンプ」ボタンで敵や障害物をかわして進みつつ、ゴールを目指していきます。
ステージの構成は4ワールドで構成されており、各ワールド4〜5ステージで構成されており
(スーパーマリオブラザーズを想像すると早いかな…)全18ステージです。
ただし、ゲームスタート時に「EASY」モードか「NORMAL」モードを
選ぶ事ができ、「EASY」モードを選んだ場合は全7ステージでエンディングになります。
(途中のステージがカットされる)
主人公「パコ」が冒険する「マーベルランド」は、まるで遊園地のようなメルヘンチックな場所。
障害物の多くは、遊園地にある乗り物のようなものばかりです。特に各ワールドの3ステージ目は
ジェットコースターに乗ってゴールを目指します。ジェットコースターの上で平然と立っている「パコ」の姿は
ある意味凄いですが…
また、各1ステージと2ステージ目のゴールが巨大な的になっており、突き破った部分のボーナス点が入ります。
最高得点の「7650点」を目指して中心を狙っていくのですが、的の手前にあるのが遊園地らしく、
左右に揺れる海賊船やゴンドラやシーソー等…これらを使ってタイミング良く、そして楽しく中心を狙っていきます。
出てくる敵キャラもどことなく憎めないようなコミカルでユニークなキャラクター達…でも敵なのでやっつけて
しまいましょう。殆どの敵はジャンプで踏みつけることで倒す事が出来ます。
また、ステージ各所にあるゴミ箱を動かしたり、宝箱を開けることでアイテムを取る事が出来ます。
中でも大切なアイテムが分身。「パコ」の顔のパネルを取ると「パコ」の後ろに数体の分身が後ろから
くっついて来ます。
分身を敵に当てると倒す事が出来ます。さらにレバーを上下に入れると、分身たちが「パコ」周りを回りだして
敵を攻撃してくれます。 非常に頼もしいのですが、分身は一体につき3回攻撃をすると消滅します。
(勝手に敵とぶつかって消滅したりすることもあり)使いどころが難しい部分もあります。
他にも、一定時間ジャンプ力が上がる「翼」。床で滑らなくなる「ブーツ」等…役に立つアイテムが沢山
あります。
各ワールドの最後にはボスが待ち構えています。ボスを倒すと囚われている妖精を助ける事が
できますが、ボスとの対決方法がユニークなものになっています。
まず、1つは「綱引き」。ボタン連打でパワーを溜めて敵を引っ張っていきます。ボスに引っ張られたときは
レバー下を入力すると「パコ」が踏ん張り、引かれにくくなります。ボスを中央の穴に落とすと勝ちです。
もう1つが「ポカスカジャンケン」。ジャンケンの結果により、ボタンでボスを殴るかレバーで防ぐかします。
ジャンケンに勝って殴った回数の多い方が勝ちです。
ボスを倒すとワールドクリアとなり、ボーナス面になります。ボーナス面では空から降ってくる星を集めて
行くのですが、そこに登場するのが「某遊園地の夜のパレード」を髣髴とさせるようなナムコキャラたちの
パレードを見る事が出来ます。パレードに見入ってしまうと星が回収できないのですが、思わず星の回収を
忘れてしまいそうな位、見入ってしまう非常に素敵な演出です。
「メルヘンな見た目」と「遊びやすい操作性」という気軽に楽しめる作品…。色々な面でお勧めです。
NORMALモードの後半はかなり難易度が高いですが、それでもクリアするだけなら「EASY」モードもありますので、
充分楽しめると思います。
こんな雰囲気のアクションゲームを最近見かけなくなりました。こういった可愛らしいキャラクターが
活躍するゲームも流行りそうな気がすると思うのですが、メーカー的にはどうなのでしょうか…。