独特の雰囲気で有名な、80年代のデータイーストのゲーム。今回はそのうちの1つ。「空手道」を取り上げたいと思います。
主人公を操作してガチンコ空手対決をするゲームです。
操作系が特殊で「2本のレバー」です。2本のレバーの入力する方向により25通りのアクション(ニュートラル含む)が行えます。
基本的には左のレバーが移動系で右のレバーが攻撃系です。例えば、(「敵が右に居る=右向き」の場合)左レバーを右に入れると前進。右レバーを右に入れると前蹴りになります。
また、「左レバー下+右レバー右」なら「右への足払い(左レバーの動作でしゃがみ、右レバーの動作で右方向への攻撃)」になります。
2本のレバーということで、ややこしい雰囲気もありますが、実際にプレイしてみると結構良い感じに動かせます。
操作系が「左レバーがキャラクターの動き・右レバーが攻撃方向」なので(一部例外あり)、
レバーで行動、ボタンで攻撃する格闘ゲームとそんなに変わりませんので、すぐに慣れると思います。
ゲームスタート後、始めに技の練習ができます。お手本(画面下のレバー)に従って入力すると点数が入ります。
練習が終わるとゲーム開始です。白い胴着がプレイヤー。赤い胴着が敵です。 対戦は2本先取で、「技あり」2回で1本になります。
勝つと次のステージへ進み、負けると即ゲームオーバーです。
●あまり意味が無いかもしれない技表(インストカードより抜粋)
※プレイヤーが右向きの場合
※赤はヒット条件次第で「1本」技になる。緑字は後ろ方向への攻撃(敵が後ろにいるときに使用)
※複数書いてあるものは「状況次第で技が変化する」事を表す。
右レバー | ||||||
ニュートラル | 左 | 右 | 上 | 下 | ||
左 レ バ ー |
ニュートラル | なし | 後ろ蹴り | 前蹴り 中段逆突き |
上段回し蹴り | 足蹴り |
左 | 左へ移動 ガード |
後ろ蹴り | 後ろ回し蹴り | 上段突き | 足蹴り | |
右 | 右へ移動 | 向きを変える 後ろ蹴り |
中段追い突き 前蹴り |
上段追い突き 回し蹴り |
足蹴り | |
上 | 垂直小ジャンプ | 飛び後ろ蹴り | 飛び横蹴り | 後方宙返り | 前方宙返り | |
下 | しゃがむ | 後方足払い | 前方足払い | しゃがみ逆突き | 前方足払い |
技を出す際のレバーの入力が特殊で、技を出すためには「一定時間レバーを入力し続ける必要」があります。
途中でレバー入力を止めると、技が(攻撃判定が出る前に)中断されます。逆に言えば、「フェイント」になります。
また、左レバー後ろでの「ガード」は「相手が技を出すモーションのときに左レバーを後ろ」に入れないと出ません。
(格闘ゲームのように後退中いつでもガードになるわけではない) また、技に応じて「中段受け」「上段受け」が
自動的に出ますが、ガードポーズを取った場合、一度レバーをニュートラルに戻さないと別の技がガードできません。
(というかこのゲームの中盤までは殆どガードは使いませんが…)
このゲームは技が沢山あるので複雑にも思えますが、このゲームで覚えるべき技はそんなに多くありません。
基本的には1と2で攻めて行けば大体勝てます。 しかし、敵は同じ技を2連続で食らわない(技がヒットしないっぽい) 性質があります。 だからといって面倒なことは無く、2種類の技を交互に当てていけば良いのですが…。(笑)
攻略法という感じでもないですが…
1.一、二歩前進して前蹴り(足蹴り)
2.一、二歩前進して飛び横蹴り
この1と2の繰り返しのパターンだけで「7段」の敵まで勝てます。(8段から敵のパターンが変わる)
注意点としては、何故か序盤の相手(2段くらいまで)には決まりにくい事。。。
(決まりにくいときは、「前蹴り→足蹴り」等がいいかもしれません)
そして、このゲームで忘れてはいけないのが、ボーナス面。このゲームでは3種類あります。
1つは「瓦割り」。ジャンプの着地ギリギリでレバーを入れるほど瓦が多く割れます。全部割ると2000点です。
他には飛んでくる物を叩き落とす「演舞」。 画面右から左へ物が飛んでくるので叩き落してください。
上段から来たものは、右レバー上。中段は右レバー右。下段は右レバー下で対応できます。(左レバーは入力しなくても良い)
コツとしては、『スタート時に左端に移動する』『技をやや早めに出す(このゲームは技の出が遅いから)』と楽になります。
最後が「牛殺し」。このゲームの名文句『さあ! 牛だ!』の一言で始まります。
牛が突進してきますので攻撃して倒しましょう。攻撃方法はしゃがみ逆突き(左レバー下、右レバー上)で、
「演舞」同様早めに出しましょう。
データイーストの作品は、『見た目が濃いゲームが多い』という印象がありますが、このゲームもやはり濃いです。(笑)
しかし、濃いのは見た目だけではなく、ゲームの内容も濃い味付けで非常に面白い作品です。
レバー2本の操作は、アーケードゲームには数少なく(特に最近は全然見かけない)、殆どの方は馴染みが薄い様ですが、
このゲームは、そういう方に試しにやってみて欲しい作品ですね。上手く動かせるようになれば、非常に楽しいものと
なるでしょう。(右レバー⇒格ゲーでのボタンと脳内変換できれば、すぐに慣れると思うのですが…)
余談ですが、このゲームの『デモ画面の演舞』ってゲーム上では出ないのですね。 結構、ボーナス面として
使えそうな感じなのに…。
(現在も『打倒、8段』のバキューブJr.)