個人的名作レトロゲーム18

空手道(データイースト・1984)

 

さあ! 名作だ!!

 独特の雰囲気で有名な、80年代のデータイーストのゲーム。今回はそのうちの1つ。「空手道」を取り上げたいと思います。

どんなゲーム?

 主人公を操作してガチンコ空手対決をするゲームです。
操作系が特殊で「2本のレバー」です。2本のレバーの入力する方向により25通りのアクション(ニュートラル含む)が行えます。  基本的には左のレバーが移動系で右のレバーが攻撃系です。例えば、(「敵が右に居る=右向き」の場合)左レバーを右に入れると前進。右レバーを右に入れると前蹴りになります。  また、「左レバー下+右レバー右」なら「右への足払い(左レバーの動作でしゃがみ、右レバーの動作で右方向への攻撃)」になります。

 2本のレバーということで、ややこしい雰囲気もありますが、実際にプレイしてみると結構良い感じに動かせます。
 操作系が「左レバーがキャラクターの動き・右レバーが攻撃方向」なので(一部例外あり)、 レバーで行動、ボタンで攻撃する格闘ゲームとそんなに変わりませんので、すぐに慣れると思います。

 ゲームスタート後、始めに技の練習ができます。お手本(画面下のレバー)に従って入力すると点数が入ります。
 練習が終わるとゲーム開始です。白い胴着がプレイヤー。赤い胴着が敵です。 対戦は2本先取で、「技あり」2回で1本になります。 勝つと次のステージへ進み、負けると即ゲームオーバーです。



●あまり意味が無いかもしれない技表(インストカードより抜粋)

※プレイヤーが右向きの場合
※赤はヒット条件次第で「1本」技になる。緑字は後ろ方向への攻撃(敵が後ろにいるときに使用)
※複数書いてあるものは「状況次第で技が変化する」事を表す。

右レバー
ニュートラル



ニュートラル なし 後ろ蹴り 前蹴り
中段逆突き
上段回し蹴り 足蹴り
左へ移動
ガード
後ろ蹴り 後ろ回し蹴り 上段突き 足蹴り
右へ移動 向きを変える
後ろ蹴り
中段追い突き
前蹴り
上段追い突き
回し蹴り
足蹴り
垂直小ジャンプ 飛び後ろ蹴り 飛び横蹴り 後方宙返り 前方宙返り
しゃがむ 後方足払い 前方足払い しゃがみ逆突き 前方足払い


 技を出す際のレバーの入力が特殊で、技を出すためには「一定時間レバーを入力し続ける必要」があります。  途中でレバー入力を止めると、技が(攻撃判定が出る前に)中断されます。逆に言えば、「フェイント」になります。
 また、左レバー後ろでの「ガード」は「相手が技を出すモーションのときに左レバーを後ろ」に入れないと出ません。 (格闘ゲームのように後退中いつでもガードになるわけではない) また、技に応じて「中段受け」「上段受け」が 自動的に出ますが、ガードポーズを取った場合、一度レバーをニュートラルに戻さないと別の技がガードできません。
(というかこのゲームの中盤までは殆どガードは使いませんが…)

 

 このゲームは技が沢山あるので複雑にも思えますが、このゲームで覚えるべき技はそんなに多くありません。

 基本的には1と2で攻めて行けば大体勝てます。 しかし、敵は同じ技を2連続で食らわない(技がヒットしないっぽい) 性質があります。 だからといって面倒なことは無く、2種類の技を交互に当てていけば良いのですが…。(笑)

 

ちょっと深く?

 攻略法という感じでもないですが…
 1.一、二歩前進して前蹴り(足蹴り)
 2.一、二歩前進して飛び横蹴り

 この1と2の繰り返しのパターンだけで「7段」の敵まで勝てます。(8段から敵のパターンが変わる)  注意点としては、何故か序盤の相手(2段くらいまで)には決まりにくい事。。。
(決まりにくいときは、「前蹴り→足蹴り」等がいいかもしれません)

 

さあ! 牛だ!!

 そして、このゲームで忘れてはいけないのが、ボーナス面。このゲームでは3種類あります。
 1つは「瓦割り」。ジャンプの着地ギリギリでレバーを入れるほど瓦が多く割れます。全部割ると2000点です。

 他には飛んでくる物を叩き落とす「演舞」。 画面右から左へ物が飛んでくるので叩き落してください。
 上段から来たものは、右レバー上。中段は右レバー右。下段は右レバー下で対応できます。(左レバーは入力しなくても良い) コツとしては、『スタート時に左端に移動する』『技をやや早めに出す(このゲームは技の出が遅いから)』と楽になります。

 最後が「牛殺し」。このゲームの名文句『さあ! 牛だ!』の一言で始まります。
 牛が突進してきますので攻撃して倒しましょう。攻撃方法はしゃがみ逆突き(左レバー下、右レバー上)で、 「演舞」同様早めに出しましょう。

 

触ってみることをお勧め

 データイーストの作品は、『見た目が濃いゲームが多い』という印象がありますが、このゲームもやはり濃いです。(笑)
 しかし、濃いのは見た目だけではなく、ゲームの内容も濃い味付けで非常に面白い作品です。 レバー2本の操作は、アーケードゲームには数少なく(特に最近は全然見かけない)、殆どの方は馴染みが薄い様ですが、 このゲームは、そういう方に試しにやってみて欲しい作品ですね。上手く動かせるようになれば、非常に楽しいものと なるでしょう。(右レバー⇒格ゲーでのボタンと脳内変換できれば、すぐに慣れると思うのですが…)

 余談ですが、このゲームの『デモ画面の演舞』ってゲーム上では出ないのですね。 結構、ボーナス面として 使えそうな感じなのに…。

 (現在も『打倒、8段』のバキューブJr.)

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