個人的名作レトロゲーム14

ガントレットシリーズ(アタリ・1985〜)

 

〜 アーケード初期の名作 〜

 レトロゲーマーなら外せないメーカーの1つ「アタリ」。今回は「アタリ」の名作「ガントレット」関連の作品を取り上げてみたいと思います。
 ガントレットとは、4人同時プレイ可能のアクションゲームで、ルールは単純に敵を倒しつつ、フィールドの何処かにある出口を探して行くゲームです。フィールドは上から見下ろしている感じで例えるならPCエンジンの名作「ダンジョンエクスプローラ」でしょうか・・・?(余計分かりにくい?)

 プレイヤーは4人のキャラクターから1人選びます。攻撃力の「ウオーリア」。防御力とバランスの「ヴァルキリー」。スピードの「エルフ」。魔力の「ウィザード」。
 筐体が個性的な専用筐体で、画面を囲む様に4人キャラ分のレバーとボタンが並んでおり、4人が1台で同時にプレイできるような形になっています。 プレイヤーは、遊びたいキャラのレバーとボタンがある場所でプレイする様になっています。 (選んだキャラによっては、筐体の端っこになり、プレイしにくかったりします。)

 操作系は「8方向レバー+2ボタン」です。
 レバーは基本的に移動のみですが、敵に体当たりをした場合は、「接近攻撃」になります。
 ボタンの1つは「ショット」。 ショットはプレイヤーの基本攻撃法で無限に打てます。ショットを敵にヒットさせ、倒して行きます。
 もう1つは「マジック」。ステージ各所にマジックポーションが落ちていて、それを拾う毎に1回使う事が出来ます。使用すると、一定範囲の敵を無条件で消し去ります。

 このショットとマジックの効果はプレイヤーにより異なります。 例えばウオーリアの場合、ショットで敵に与えるダメージは通常の2倍ありますが、マジックの効果範囲は殆どありません。ヴァルキリーとエルフは武器の幅が小さいので壁の隙間から壁の反対側にショットを打ち込む事が可能。ウィザードは魔法の効果が非常にデカイ。 ゲーム自体はシンプルなのに対して、こう言った辺りが細かく作りこまれています。

 このゲームはシステムも特徴的でした。まずは、「体力値が1コインで幾らか」という風になっており、スタート時でもゲーム中でもコイン投入すれば、体力が増えていく「お金の力=最狂(?)」のような仕様です。
 ですが、敵もなかなか手強い上、大軍で襲いかかってきます。また、敵には「巣」があり、これを叩かない限り永久に沸いて出てきます。
 突撃すれば、体力が減り、慎重に進んで行くと時間で体力が減って行くので、効率良い攻略が望まれる難しいゲームです。いかにダメージを貰わずに進むか、がポイントです。
 しかし、真のガントレットプレイヤーは1コインで何十時間もプレイされていたとか・・・・? どんなプレイなのか、一度見てみたかったですね。

 更に驚きなのは登場が85年ですが、ゲーム中にボイスが使用されていたことです。当時はVGMというものがようやく当たり前になってきた時期でありながら、これは画期的というか衝撃的でした。
 キャラクターがダメージを受けた時のボイスの他にゲームプレイ中のナレーションの一部もきちんとしゃべってくれます。
("Treasuer 100 points."、"Use magic to kill death."、"Remember, don't shoot foods."・・・等)

 

 

〜 続編は・・・・? 〜

 ガントレットシリーズは1987年に「ガントレット2」が登場しました。基本的にルールは前作と同じですが、敵キャラの追加や同キャラプレイ可能、罠の追加等、やり応えのある作りになっていますが、ちなみに国内では非常に数の少ないレアなゲームの1つとされています。 私も1回しか見た事がありません。

 1998年には「ガントレット・レジェンド」が登場。悪魔「スコーン」を倒す為に「ルーンストーン」を探して冒険をするというストーリーで、敵を倒して行くとレベルが上がる等、RPG的要素が入っています。 「次のステージへの出口を探す」というルールは同じですが、見た目が大きく変更され、ポリゴンで描き込まれた臨場感溢れる世界を冒険出来ます。 また、プレイヤーの情報が基板のハードディスクに保存され、(同じ筐体のみですが)「いつでも続きをプレイできる」という珍しいシステムになっています。

 2000年には「ガントレット・ダークレガシー」。前作「〜レジェンド」のシステムを踏襲し、新ステージの追加等「もう1つの『〜レジェンド』」が楽しめます。

 

 

〜 ガキのときの思い出の1つです 〜

 当時のゲーマーなら殆ど知っているこのゲーム。発売から15年たって続編が出るほど、ルールやシステムが「単調だがそれが面白い」と思わせる作りだったのではないかと思います。

 個人的な話になりますが、私が当時「ガントレット」を遊んでいたゲーセンが地下のやや薄暗いゲーセンで、そこのド真中に「ガントレット」が置いてありました。 煌煌と輝く画面(実際には周りが薄暗かっただけですが、)から流れる勇ましいタイトル曲・・・幼い私にとってはまるで「西洋の映画」を見ているような感覚に陥ってしまう様でした。

 ちなみに私はいつも「ウオーリア」でした。 毎回一緒にプレイしてくれた人達が「ヴァルキリー」と「エルフ」の3人パーティー。 ウオーリアは攻撃力が高いのでいつも先頭に立たされました。 がむしゃらに進むので、ライフの減りが早い・・・。 今思うと、ガキの頃からお金の節約がなっていませんでした。ガキにとっては50円でも・・・・(溜息)

 

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