個人的名作11

エキサイティングアワー(テクノスジャパン・1985)

 

 2003年一発目は、テクノスジャパンの「エキサイティングアワー」を取り上げたいと思います。

 「くにおくん」でお馴染みだったテクノスジャパンのプロレスゲームです。1レバーと2ボタン(小技ボタン・大技ボタン)のみでプロレスならではの数多くの技が使用できる秀作です。
 相手に接触すると相手にヘッドロックを掛けます。ヘッドロックを掛けた状態で、レバー+ボタンで相手に技を掛ける事が出来ます。また、2つのボタン同じ押しでダッシュする事が出来、そこから技を仕掛ける事も出来ます。他にも左右上側のコーナーポストからの攻撃もあります。
 しかし、闇雲に掴みに行くと反撃を食らうので、確実に掴める状況から狙った方が良いでしょう。(打撃攻撃でふらいつているとき、ダウンしている相手を起こしたとき)

 勝利条件は試合時間(以内)に相手を「ピンフォール3カウント」か「リングアウト」にする。 逆にフォール負け・リングアウト負け・時間切れ・反則負け(トップロープに5カウント居る)でゲームオーバーになります。

 

表1.エキサイティングアワー技表(ってここに書いて使う奴いるかどうか知らんが・・・)

  小技ボタン 大技ボタン
通常時 パンチ キック
ヘッドロック時
(レバーを上
に入れながら)
(※1)ボディスラム (※1)ブレーンバスター
ヘッドロック時
(レバー上以外
かニュートラル)
ハンマースロー(相手をロープに
振る)
パイルドライバー
自分ダッシュ時
エルボーパット (※2)フライングボディプレス
(着地地点にダウンしている敵が
いる場合、フォールに移行)
(場外の敵に対して行うとプラン
チャー)
相手ダッシュ時
(レバー:ニュート
ラル)
(※1)ショルダースルー ローリングソバット
相手ダッシュ時
(レバー:左右)
エルボーパット ラリアット
自分ハンマー
スロー食らい中
無し (※2)フライングボディプレス
トップロープ上 (※2)ニードロップ (※2)サンセットフリップ
ダウンしている
相手の近くで
相手を起こしてヘッドロックに移行 ピンフォール

(※1)技を決めた場所によっては相手を場外に落とす。(というかこれらの技で相手を場外に落とすのは危険過ぎないか?)
(※2)着地地点にダウンしている敵がいない場合、こちらがダメージを受ける。(技自体はある程度、相手の居場所を狙う)

 ・・・と書くと、ヘッドロック掛け続ければ何とかなりそうですが、プレイヤー側は攻撃できる回数が決められています。一定の攻撃をした後に、技をかけようとすると逆に返されてしまいます。(こちらがダウンをするとリセットされる)
(パンチ・キック・(自分ダッシュ中の)エルボーパットのみは無制限)

 例えば、「ヘッドロック⇒(ハンマースローから)ラリアット⇒(起こして)ボディスラム⇒(起こして)ボディスラム」 とすると次に相手を起こしてヘッドロックに移行した時点で返されます。(相手のヘッドロックになる)こうなったら起きるまで待って打撃に移行するか、何かしら技を食らってダウンするしかありません。
(トップロープ技は別勘定らしいので、上の連携からトップロープ技に移行する方がいいかも・・・)

(↑追記:相手の起きあがりに(自分ダッシュ中)エルボーパット連発って手がありましたね。)

 

キャラクター紹介

 このゲームに登場する主なキャラは下の7人(?)

「NARI」
対戦カード紹介時に登場するアナウンサー。突き出す指がやたら怖かったという幼児体験が(爆)

 

「PLAYER」
プレイヤーは強制的にこのキャラになります。(使用できる技は「表1」を参照)
場外の応援の看板(?)によると「TOMMY」という名前らしいです。

「INSANE WORRIER」
最初の相手です。特別に変則的な攻撃をしてこないので楽でしょう。

「KARATE FIGHTER」
キックが長い為、縦軸をずらすのが基本(全キャラ軸ずらしが基本ですが・・・)。必殺技のパンチ連打がカッコ悪いくせに強い。

「COCO SAVEGE」
このゲーム最強キャラです。一度ダウンすると、なかなか自由にさせてくれない。気付けばダメージがかなり溜まる・・・。
しかも場外戦は彼だけはアルゴリズムが別なのか、きちんと自分だけリングアウト勝ちできるように仕掛けてきます。

「THE PIRANIA」
マスクマンです。顔面パンチ・反則技のチョーク・アイアンクロー(?)等、個性的な技が多い。しかし、「COCO〜」ほどの脅威は無い。

「BLUES BLOODY」
5ステージではチャンピオンとして登場。ボディスラムやドロップキック等、正当派な技が多い。

 

 5ステージの「BLUES BLOODY」に勝利後は自分がチャンピオンとなり6ステージ移行は防衛戦になります。(対戦相手はランダム)

 

 

ワンポイント

 「ローリングソバット」(相手をハンマースロー中に大技ボタン)はダメージは余り大きく無いようですが、攻撃判定が広く、いい加減なボタンのタイミングでもヒットする上に、「相手に返されても唯一ダメージを受けない技」です。攻撃の限界かどうかを確認するには良い技です。

 自分がハンマースローを食らってダッシュさせられている時は、大技ボタンを連打しましょう。唯一の反撃方法の「フライングボディプレス」が出ます。 ヒットしても自爆ダメージを貰う事がありますが、一方的にダメージを食らうよりはマシです。 また「KRATE〜」と「BLUES〜」のドロップキック等、回避できない場合も有ります。

 このゲームの攻略法かな?
「パイルドライバー⇒(起こして)ハンマースロー⇒技を出さずに体当たり(両者ダウン)⇒(起こして)パイルドライバー⇒・・・」

 パイルドライバーは2回連続で仕掛けると2回目は絶対に返されます。それを体当たりでリセットすると次はパイルドライバーが仕掛けられます。これは無制限に行えます。
 注意点は「相手よりも体力が多い事が条件」です。両者ダウン時に自分が先に起きあがらないと続きません。
(只、これやると本当に「作業」になってしまうので、どうしても勝ちたい時以外はお勧めしません)

 

 ある程度のコツが分かってしまえば存分に楽しめるのが良いところですね。多彩な技は見ているだけでも楽しく、また相手に攻撃できる限界までのパターンを色々と作っていくのも面白いです。

 移植と言うわけではないと思いますが、ファミコンのディスクで任天堂から出た「プロレス」がこれに近い雰囲気です。

 

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