GARNET WORLD |
詩 目次34 |
番号 | 投稿者 | タイトル | 投稿日 |
661 | Kenさん | 見えない世界 | 2007/06/15 |
662 | 仮面人形さん | 4年後の魔女 | 2007/06/15 |
663 | 歌い女さん | +あなたへの罰+ | 2007/06/16 |
664 | Kenさん | 夜を焦がして | 2007/06/16 |
665 | Mr.ultra soulさん | 全てを捨てて | 2007/06/16 |
666 | こなみさん | えいえん、 | 2007/06/17 |
667 | Mr.ultra soulさん | ESCAPE | 2007/06/17 |
668 | Kenさん | 見上げた空に 〜I don’t wanna cry〜 |
2007/06/20 |
669 | すみれさん | ”CONCERTO” | 2007/06/21 |
670 | 愛さん | (無題) | 2007/06/21 |
671 | Kenさん | アナタと言う名の私の全て | 2007/06/22 |
672 | ミカエルさん | 月の光 | 2007/06/22 |
673 | 歌い女さん | +遠距離恋愛+ | 2007/06/23 |
674 | ミカエルさん | 恋のプロローグ | 2007/06/23 |
675 | Kenさん | P.M 8:00 彼女はそこにいた | 2007/06/24 |
676 | マッカランさん | えほん | 2007/06/24 |
677 | Mr.ultra soulさん | 時計 | 2007/06/24 |
678 | たもつさん | 坂道 | 2007/06/24 |
679 | たもつさん | 綴じ代 | 2007/06/25 |
680 | Kenさん | Under the Consciousness | 2007/06/26 |
番号661 | 投稿者 Kenさん | タイトル 見えない世界 |
手を伸ばしては離し 何かを得ては失う まるで光を目指すように 深い暗闇の中を彷徨っていた 生きている事を確かめるように 深い水の中をもがいている でも 儚くもこの心に留まりはしない 虚しくもこの身に届くことはない 光は美しくなんかない ただ自分であろうとしているだけ 道の先に答えがあるわけじゃない そこには必ずしも結果が在るだけ 記憶に残る君を想っては ただそこで目が覚める 一本の影が伸び 人々を飲み込んでいく 人々は時代と言う波に埋もれながら 手を伸ばしている 誰も差し伸べることはないと 知りながら・・・ |
||
ページトップへ |
番号662 | 投稿者 仮面人形さん | タイトル 4年後の魔女 |
紫色のベットの上で 唇の端から薄紅色の煙を垂れ流す女 グロキシニアとか言う彼女のシャムがピンクのレースのカーテンにじゃれている 机の上には紺色の柄のノコギリが置かれていた また、ずいぶんと物が増えたね 死人のように白い彼女の脚が 蝶が刺繍されたタオルケットからはみ出ている 血みたいな色の爪の先に 蛾なんだか蝶なんだかわからないものをのせたまま 「なにしにきたの」とだけ、彼女は呟いた 僕が、「メアリーとは別れてきたよ」とだけ言うと 彼女は無関心そうに「そう」とだけ呟いて何も言わなくなった 4年ぶりだろうか この、むっとした空間に足を運んだのは もしかしたら死んでいるんじゃないかと思った もし死んでいたら、彼女の死体から首を切り取って、それだけを抱きしめて家に帰ろうと思っていた 腐敗するまで抱きしめて離さないつもりだった 「キスしてやろうか」 僕はそう言い放って 右手に乳白色のチューベローズをぶらさげたまま 彼女の首に手をやった 4年ぶりの魔女の唇は 頭が痛くなるような、なつかしい恋の味がした |
||
ページトップへ |
番号663 | 投稿者 歌い女さん | タイトル +あなたへの罰+ |
薙ぎ倒せ 蹴り倒せ 醜い争い 突き落とせ 殴り付け 振り払い 息絶えろ 暁の夜は白く 今宵の晩 月に生きるは誰ぞ? 目隠しの鬼ごっこ 手の鳴るほうへ さぁおいで 焼き付けろ 握り締め 腸(ハラワタ)を 撒き散らせ 繰り返す 毎日は もううんざり 独りにして 黄昏の空はもう 紅くなり 血のように滴れ 紫の雲はもう 黒くなり 雨よ降れ 泣き叫べ 引き倒し 押え付け 蹴りあげろ 何処までも 小賢しい 幻の夢は底 虹色の 橋に祈ろう 光りさす 緑の島 足はズタズタ 腕はボロボロ 涙はダラダラ はいお終い |
||
ページトップへ |
番号664 | 投稿者 Kenさん | タイトル 夜を焦がして |
見上げても その星は消えていくばかりで 誰かが放った想いでさえ きっと夜の闇に紛れていく 私とアナタの視線さえ もう永遠に重なる事は無いのだろうか 今日はあんなにも月が輝いているのに まるで アナタは遠い惑星(ほし)の人 手を伸ばせば届くかもしれない だけどそう願う前に 私はこの表紙を閉じるから 降り注ぐのは星の道ではなく たった一つの抜け殻 輝いていた日々を閉じ込めて また 新しい願いは募る 時に誰かの瞳に映り やがて陽は昇る アナタの冷たくなった手は もう私を受け入れてはくれないのか・・・ アナタはただ空を見上げて 降るはずのない雨を待っている それとも私が あの空一杯の愛を咲かせようか なんて、口が裂けても言えないよ 凛と咲く暇もなく 花は自らの存在を消して また誰かの手によって咲き誇る 一瞬の命でさえ 今宵は黄金色に輝く 儚くも 尊い そんな花がアナタの心に灯を燈す 涙は拭う暇もなく アナタの頬に流れ続ける きっと 暗闇の中の淡い希望が 愛を欲しているのだから |
||
ページトップへ |
番号665 | 投稿者 Mr.ultra soulさん | タイトル 全てを捨てて |
ジャマ 全部ジャマ 現実も 過去も 夢も 失望も 全部イラナイ あなたとのつながりも 何も分からない 分かりたくない 私自身 消えようか すべてを捨てて |
||
ページトップへ |
番号666 | 投稿者 こなみさん | タイトル えいえん、 |
誰も知らない痛みの中で 名前を呼ぶ声だけ響いていた 漂う光に足をとられても 進んでいける そう信じている 誰かが願う世界の片隅で 存在できるのならばそれでいい なにひとつ持たないこの身でも 生きていけると知った 声が聞こえない 涙の跡 追いかける視線の先にいてほしい 僕の言葉が届かないのなら 一体なにを信じてくれますか 確かな愛情をさがしてた その笑顔の中に |
||
ページトップへ |
番号667 | 投稿者 Mr.ultra soulさん | タイトル ESCAPE |
飛んで 走って エスケープ 乱れた長い髪を風になびかせ 今日もあなたから ESCAPE くやしかったらつかまえて でも本当は 逃げも隠れもしていない 逃げているのはあなたの心 あなたの気持ち 揺れる 迷走する ESCAPE |
||
ページトップへ |
番号668 | 投稿者 Kenさん | タイトル 見上げた空に 〜I don’t wanna cry〜 |
「晴れのち雨」 と、テレビのブラウン管は告げている 今日は少し風も強いようだ 少し足を止めて 空を見上げていた 照りつける太陽は叫んでいる 手を伸ばしても届くことはないが それでも私は精一杯 今を感じている やがて雨が降り出した すごく冷たい水の粒が 太陽が泣いている 人々は傘を差さない まるで 全ての悲しみを受け止めるように ただ 雨に打たれている 空を見上げれば 冷たい雨がこの頬を濡らす 涙のように この瞼から零れ落ちる そして 一つの願いになる 見知らぬ誰かが呟いた 「世界は病んでいる」と そして雨は 空が流した悲しみだと・・・ |
||
ページトップへ |
番号669 | 投稿者 すみれさん | タイトル ”CONCERTO” |
幸せ追い続ける楽譜 追いついては追い抜かされる連鎖 脳裏だけに流れる音符 過ぎ行くArllegroのスピード ついていけない 求められるものはすべて 裏切ってきた 気づいて欲しくて たくさんの音をかき鳴らした だからもう、ずっとずっと 好きな鍵盤をたたいて 88のそれぞれを絡ませあって 自分の意味を鳴らして 自分の身をかき消した Let's pley it together forever 君の音を教えて 臆病者の指揮者が示唆する この先の場面 怖くないさ こんな僕には怖くないのさ |
||
ページトップへ |
番号670 | 投稿者 愛さん | タイトル (無題) |
「好きなところに行きなよ。」 そう言って あなたが背を向けた。 「うん、わかった。 じゃあ行くよ。」 そう言って あたしが歩き出した。 あなたの背中に向かって。 |
||
ページトップへ |
番号671 | 投稿者 Kenさん | タイトル アナタと言う名の私の全て |
月が道を閉ざし 影が標となる 今 私は何処へ行けばいいのだろう 何を信じ 何を失えば 答えが見つかるのだろう 空からは錆び付いた悲しみが降り 今日も海と空は隔たれている。 真実が消えていく 明日が溶けていく たった一つの希望が掌から零れ落ちる 君はそれを掬い取る様に 空に手をかざしていた だが君よ 君と言う名の光よ 君と言う名の物語よ 旅はまだ始まったばかりだ 道のりは長く険しいだろう きっと何度もくじけそうになるだろう 時折道に迷うだろう だが それは偶然などではないから 誰もが一度は訪れる道だから だから 忘れないで たとえ小さなことであっても それはきっと 星空の欠片だから たとえ私が アナタの思い出に変わっても |
||
ページトップへ |
番号672 | 投稿者 ミカエルさん | タイトル 月の光 |
月の光に魅せられた 愛する君は「かぐや姫」のよう 黒く長いきれいな髪 見てると落ち着かせてくれる雰囲気 月の光を浴びる君は かぐや姫のようにどこかに行ってしまいそうな気がする 君を離したくはない 君を失いたくない 月の光に願う 君は ずっと 僕の傍にいてくれることを・・・ |
||
ページトップへ |
番号673 | 投稿者 歌い女さん | タイトル +遠距離恋愛+ |
あなたを乗せた電車が来る ホームに降り立つあなた 一人待つ私 待ってみるのも楽しくて でもとてもつまらない やっと会えたね 縮んでいく距離 走り出すよ あなたのもとへ 帰らないで 此処にいて ずっと一緒 もう離れ離れはイヤ やっとあなたに 届いたんだもの 夕焼け染まる空 お別れの時間 未練はたくさん でも別れなくちゃ あなたを笑顔で 送らなくちゃ きっとまた会える 次はいつ会おう? 考えるのは楽しくて ちょっぴり切ない こんな気持ち あなたは何て喩える? 時間は流れる 何処までも 止まってしまえばいいのに あなたと ずっと一緒に いられればいいのに そんな考え あなたは笑うかしら? 時計の針は進む 早く次に会う日を 決めなくちゃ さぁ 次はいつにする? |
||
ページトップへ |
番号674 | 投稿者 ミカエルさん | タイトル 恋のプロローグ |
恋に終わりはない 恋はいつもプロローグなんだ 好きな人が出来た それは恋の始まり 恋人になった それも恋の始まり 結婚した これもそう 恋に終わりはない そう信じてる 恋人になったから終わりではない 結婚したから終わりではない いつもいつも ドキドキの毎日なら 恋のプロローグがいつも続く 恋人になったら 結婚までのプロローグ 結婚したなら 永遠までのプロローグ 幸せなら 恋をしたなら 恋のスタートラインに立ったなら 新たな恋のプロローグの始まり |
||
ページトップへ |
番号675 | 投稿者 Kenさん | タイトル P.M 8:00 彼女はそこにいた |
目の前にいる彼女は何を考えているのだろう ただ 時が止むまで外を見つめている そこに何かがあるのだろうか と、僕も外を見てしまう ただ笑うのでもなく 泣くこともなく ただ ガラス越しに在る世界を見つめている その表情は豊かでもなく 淋しげでもなく ただ 光が交差する夜を見つめている 行き交う人々の足は妙に重苦しく 何処かためらいを感じた 君はあいかわらず 僕の眼を見てはくれない 一体 あれからどれほどの時間が過ぎただろう 君はどれほどの時間を費やしただろう テーブルの上のグラスの中では 溶けない氷が音を立てて揺れている 君に喋りかけているのに 君はあの日の笑顔を向けてはくれない あんなに光り輝いていた日々は もうこの街のネオンに紛れてしまったのか アナタは居るのに貴女はいない そして僕はまた 貴女の愛を探しに行くから・・・ |
||
ページトップへ |
番号676 | 投稿者 マッカランさん | タイトル えほん |
大好きな人がりんごが好きだと聞いた 急いで種を植えて 水をやって 風から守って 一生懸命育てた ある日 大好きな人に大切な人が出来たと聞いた いつもみかんを買ってくる人らしい どうしてワタシはこうなんだろう りんごでもみかんでも いちごでもぶどうでも 何だって良かったんだ ホントに大事なのは そんなことではないんだから・・・ どうしてワタシはこんななんだろう |
||
ページトップへ |
番号677 | 投稿者 Mr.ultra soulさん | タイトル 時計 |
ドクン ドクンと 秒を刻む時計 戻らない時間の中で 私は何ができるのだろうか 毎日毎日 眠りから目を覚ますと 時間が飛んでいる 毎日毎日 何かに熱中していると 時間が飛んでいる 空虚感 喪失感 満足感 後悔 様々な物が交差する 心と心の交差点 どんなに時計を弄ろうとも 強行姿勢を貫く時間達 機械仕掛けの時計に カモフラージュさせる いろいろな時計達 止まりたい時計 止まってはいけない時計 あの人の時計 この人の時計 私の時計 何度も壊したいと思った 私の時計 でも 壊したところで 全ては止まらない 時間は進み行くだけ いつかは止まる私たちの時計 でも時間は進み行くだけ いずれは止まる時計ならば 正確なものを刻んでいきたい 今日も時計は造られ 消え 壊されていく 今ここにある時計は 少し乱れはしているけれど 穏やかに動いている |
||
ページトップへ |
番号678 | 投稿者 たもつさん | タイトル 坂道 |
今夜半過ぎ 関東から東海地方にかけて 優しいものが降り積もるでしょう と、予報士は言った 翌朝 優しいものは降った様子だったけれど 予報どおりに積もってはいなかった 私たちはただ跡だけが残る坂道をくだり お互いの一番優しいところに 触れることはなかった |
||
ページトップへ |
番号679 | 投稿者 たもつさん | タイトル 綴じ代 |
たくさんの鳥 そして少しの懐かしい人を乗せ 他に何も無いような空港から 飛行機は飛び去って行った 覚えていることと 忘れていないことは 常に等量ではない 夏の敷石の上で見送って 端っこを ホッチキスで綴じた |
||
ページトップへ |
番号680 | 投稿者 Kenさん | タイトル Under the Consciousness |
その欠片は光と出逢い いつか夢へとなるだろう 明かりを消しても 外の喧騒は激しさを増すばかりで 私の意識を閉す 樹木の根元に隠したものは 想いにその実を燃やすのか それとも 愚者の力と成りえるだろうか 涙は海の雫 流れても悲しくはないだろう 此処に在るべき理由(わけ)を知ったのに 私の中に今も在り続ける 振り返っても また同じ夜が来る でも その空に月はない 今日だけはどうしようもなく 私を照らしてほしいのに この淋しさと共に あの星空へと歩き出そうか そして一筋の思い出と共に この鎖ごと君へ返そう 結末を知る術も無く ただ解き放たれる幻想(ゆめ)を見る 黒い線をたどれば いつか君にめぐり会えるのだろうか 何を失えど 私は求め続けている あの地上の上を飛んでいれば いつか誰かが手を伸ばしてくれるだろうか 私はそっと肩に止まるよ ただ私が私であるために その人が君であると知らずに・・・ ただ眩しいほどの光を放つアナタを置き去りにして 全ては想像と創造のままに 歩けば世界は止まり、誰かが動けば私は地に横たわる そしてまた 文字盤はこの体を貫くだろう 持ち主の願いも夢も知らず 私は名も知らぬ“アナタ”を追いかけ いつか灰へと戻る 誰にも知られる事なく 後悔もせず たぶん、振り返りもせず それでも その灰がもたらす灯もあると 信じ続けていたいから そして 私は目覚める 永遠なるこの迷宮から・・・ |
||
ページトップへ |
詩館トップへ │ サイトトップへ |
GARNET WORLD |