GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.7)
3月15日にいよいよテレビ初出演となるGARNET CROW! 現在は2ndアルバムの制作が佳境を迎えいてるそうです。今回は、古井弘人さんに御願いしました。
お元気ですか?
僕は今年の初めから2月の終わりまで、倉木麻衣さんのライヴのアレンジを
やらせて頂いてた事もあり、各地に同行することが多かったので、
ノートパソコンでソフト音源などを使い、モバイル・システムでの
サウンド作りにも挑戦しています。
(これを書いている今はまだツアー中ですが、出る頃には終わっているので
しょうね)
スタジオ以外での作業ということで、いろいろと制限やトラブルなどがありまし
たが、各地のホテルの一室でのオケ作りは新鮮だったりして...。
そんな事もあって今制作中の音源は、方法だけでなく、
サウンド的には60`s、70`sテイストなどなど、
バリエーションを持たせたりと、
いろいろな事にトライしつつ制作を進めております。
今までのGARNET CROWのポジションをキープしつつも
心地よさや秘めたる新しさを追求し、さらに広がりをみせていると思います。
今回の新しいシングル「夢みたあとで」はカップリングも含めて
GARNET CROWにしか表現できない、そして、歌、詞、アレンジ、
ミックスなど、サウンド作りへのこだわりを再度感じて頂ける事
と思います。
ガーネット・ファンのみならずモバイル・システムにも興味をお持ち
の方も、ぜひ一度聴いてみて下さい。
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「夢みたあとで」インタビュー
過去に何度かリリースが検討され、その度により高い完成度を求めて見送られていたという、更にこだわりを持って制作されたGARNET
CROWのニュー・シングル「夢みたあとで」。目を閉じると花びらの舞い散る情景が浮かんでくるような、穏やかな春の薫りが漂うこの楽曲は、「何となく日常の中でフッと浮かんだ」という中村由利の言葉からも想像できるようにシンプルなメロディのラヴ・バラードとなっている。そこにAZUKI
七が、恋愛をすると誰もが陥る感情を描いている。最初に浮かんだフレーズが“望まなければ失わないのに 求めずには いられない”“空回り”だったそうだが、恋愛では相手への想いが大きいほど、大抵の人が空回りしてしまう、……そんな経験はないだろうか? 誰もが経験する日常の些細なシーンを美しいフレーズで切り取った歌詞が、更に切なさを際立たせている。春は卒業などの別れの季節。そんな時に、大切な人を想ってしっとりと聴いて欲しい作品。ヴォーカル&作曲の中村由利と、キーボード&作詞のAZUKI
七の2人に話を聞いてみた。
●「夢みたあとで」の作曲について教えて下さい。
中村由利(以下中村):そんなに思いつめて書くとか、何かに揺さぶられて出て来たというのではなくて、本当に何気ない普通の日常の中からポーンて出て来た曲なんですよ。聴いて貰ってもすごく聴きやすいし、自然に感じて貰えるバラードだと思います。最初にサビの一番ポイントとなるメロディが出来て、あとはスルスルと導かれるように出来ました。
●いつも作曲はどんな感じでやっているのですか?
中村:まちまちなんですけど、本当に何気ない時にフッと思い浮かぶ時もあれば、こういう曲を作ろうって頑張る時もあるし。また、何か映画などを見て触発されて浮かんできたり、本当に色々です。だから、常に紙と鉛筆とヴォイスレコーダーは持ち歩くようにはしています。あと、自分の留守電に入れたたりだとか……。
●「夢みたあとで」の全体の仕上がりについてはいかがですか?
中村:いかにシンプルに仕上げて聴かせられるかというものを、ちょっと追求した感じはあるんですけど。新しく何かを用いたというよりは、逆に削っていって、最小限のもので最大限の感動を与えたり、心に染みるような音楽を作ろうと思いました。
AZUKI 七(以下AZUKI):今回はすごく長い期間、たぶん1年ぐらいかけて練り直していったので。その時点その時点で誰かがこうしてみたとかっていう、繰り返しになっていると思います。
●作詞についてはいかがですか?
AZUKI:Bメロの所に言いたい事というか、大事かなって思う言葉が多い。とくに歌詞で言いたいというよりは、曲全体を聴いて色んな意味を感じ取って貰えたらと思っています。
●作詞はどこで行いましたか?
AZUKI:たぶん部屋で書いたと思います。
●いつもどんな所で作詞を行っていますか?
AZUKI:日常の中で書くっていうのはまた別の作業で、常に暇があったら書きますけど。曲に対して歌詞を付ける時は、曲を聴いてから初めて書きます。
●中村さんの曲はイメージが湧きやすいのではないですか?
AZUKI:曲もそうだし、声も。色塗りする感じです。こんな枠持ってきたから、じゃあ私はこの色を塗るって感じで。
●自分の曲に詞が付いた時、描いていたイメージと違うということはありますか?
中村:まったく違うっていうのはないし、詞を付けて貰うことによってもうひと回り曲が大きくなれるというか、成長していってくれるので、イメージがぜんぜん違うっていう感覚はないです。
●GARNET CROWの楽曲はテンポに関係なく、全て一貫してノスタルジックなイメージがあると思うのですが、それはメンバーの中でも意識して作っているのですか?
中村:個々が得意なものや好きなものを持ちよると、自然とそういうものが出来るので、特に意識しているという事はないです。
AZUKI:声質がノスタルジックなイメージを与えてくれるから、この声だけで、もう空気が出来上がってしまうんだと思います。
●「夢みたあとで」で気に入っているフレーズは?
中村:“花の雨が降る”っていうフレーズ。最初に歌入れした時も、桜並木とかそういう光景が浮かんだんです。情景がここまでリアルに想像される歌っていうのもなかったし、そういった意味で新鮮でもあったし。本当に桜の花が舞っているような情景が浮かんだので、ちょうどこの季節にリリースできて良かったと思っています。
AZUKI:今回の曲は、曲の映像から花の雨を降らしたいって思いました。描写していなくっても、自分の中で映像っていうのが絶対にあるんです。ここのメロディはこういう情景っていうのがあるので。
●「夢みたあとで」を色に例えると?
中村:淡いピンク。
AZUKI:桃色。薄いピンク。乳白色の上にのせたピンク、すりガラスの上にのせたピンク。
●一番の聴き所は?
中村:サビと鳴きメロなギター・ソロ。
AZUKI:ギター・ソロと全編。
●どんな人達に聴いて欲しいですか?
中村:大切な人の事を想って聴いて貰えたらなと思います。
●カップリングの「幸福なペット」については?
中村:今までにないぐらい可愛い、キュートな曲をやってみようってことで、GARNET CROWの中でも今までになかった曲。可愛らしくて、ライトに聴ける曲がやってみたかったので、今回やってみたんです。こネタが入っているので、聴いてからのお楽しみ。最後まで聴いてもらったら分かると思います(笑)。
●この曲を色に例えると?
中村:水色。
AZUKI:黄色、ピンク……しかも水玉。コンペイトウとかもいいかも。
中村:そうですね。とにかく可愛い、キュートな曲を目指しました。
●ヴォーカリスト中村由利として、歌うことでリスナーに何を伝えたいですか?
中村:曲を聴いて貰って、それによって何か迷ってたり悩んでたりした人たちに、“よし頑張ってみよう”っていうような、背中をちょっと押してあげられるような存在の曲や歌をずっと歌っていきたいなと思います。歌で励ましてあげたり、何かちょっと安らぎを与えてあげたりとか。もうちょっと頑張ってみようよって、背中をポんって押してあげられるような、そういう存在になれたらいいなと思っています。
●作詞家AZUKI 七として歌詞でリスナーに何を伝えたいですか?
AZUKI:聴いてくれたその人自身の人生に何らか彩りを添える事が出来たり、その瞬間だけでも何かを感じたりしてもらったりと、いい意味での何らかの影響を残せたらなって思います。
●レコーディングはいつも別々なんですか?
AZUKI:こっそり歌入れに行ってる事も。モニターでじっと見てたりとか。でも1人が多いよね?
中村:そうですね。
●歌入れにはどれ位かかりますか?
中村:早ければ1日2日で。やっぱり時間を掛ける時は1週間ぐらい日にちを置いてもう1回やり直してみるとかという事もありますし……。まあ、3、4日あれば充分です。
●今回のレコーディング中でエピソードはありますか?
中村:当初からは歌詞やアレンジが変わったり。そういった意味では色々と思考錯誤して一番ベストな形を探ったって感じですね。余分なものを全て削った形なのですごく聴きやすいと思います。
●ところで中村さんはR&Bライヴに出演されましたが、いかがでしたか?
中村:すごく楽しかったです。本番は案外、緊張せずに楽しめました。やっぱり初めての経験だったので、お客さんがたくさん入って、自分が歌っている姿を見て貰うのが初めてだったので、すごく自分でも新鮮で楽しい経験が出来たなと思います。
●2人はとても仲が良く見えますが、いつもこんな感じですか?
AZUKI:いつもこんな感じですね。
●AZUKIさんは中村さんの声にベタ惚れと以前言っていましたね?
AZUKI:大好きです。声もそうですし、多分センスそのものが好きなんだと思うんです、メロディ・ラインとか。
●今後、雑誌や番組で挑戦してみたい事は?
中村:物を作ったり、料理を作ったりして食べるコーナーとかをやってみたい。甘いものが好きなので、おいしいお菓子を作ってみたいです。
AZUKI:私は書いているのが好きなので、個人的に長い物語を書いてみたい。曲だと尺が決まっているので。
●最後にファンのみなさんに一言。
中村:これからもみなさんを励ましていけるような、時には安らぎになるような曲を一杯残していきたいと思いますので、応援宜しくお願いします。
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・・・・Special Issue:連想ゲーム・・・・
<好き>
中村:音楽
AZUKI 七:よく分らないです。
<嫌い>
中村:ピーマン。
AZUKI:牛乳。
<映画>
中村:「赤毛のアン」と「若草物語」が好き。
AZUKI:観るもの。
<マンガ>
中村:「スラムダンク」にはまっています。
AZUKI:好きです。昨日マンガ喫茶に行きました。
<10万円>
中村:旅行。フランスに行きたいです。
<100万>
中村:世界一周してみたいです
AZUKI:1センチ。
<1000万>
中村:貯金と旅行とおいしいものを一杯食べに回りたいです。
AZUKI:1センチが10個。
<レコーディング>
中村:大好きな事。
AZUKI:大変だけど、でも楽しい
<作曲>
中村:自分の生活の中で一番大切な事です。
<作詞>
AZUKI:日常生活です。
<魔法>
中村:魔法のランプが欲しいです
AZUKI:あればいいと思うような、起こっている事全てがそうであるようなイメージです。
<ファッション>
中村:赤とか明るい色の洋服が好き。
AZUKI:素材と着心地が良ければ。
<無人島>
中村:インドアな性格なので一度、無人島でアウトドアな生活も体験してみたいです。
AZUKI:いいですね。
<無人島に1つだけ持っていくとしたら?>
中村:食べ物。
AZUKI:火。
<愛>
中村:ハート。
AZUKI:あるのかな〜?、ないのかな〜?っていう感じです。
<「夢みたあとで」>
中村:桜の花、卒業。
AZUKI:シングル。
<GARNET CROW>
中村:一番大切なもの。
AZUKI:グループ名。すごい気に入ってます。
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岡本仁志 1st solo Alubum
『a first fine day』3.20 Release!!
GARNET CROWのギタリストとして、またこれまでに2枚のソロ・シングル「First fine day」「Sweet×2 Summer Rain」を通して一部に熱狂的なコア・ファンを獲得している岡本仁志。遂に待望の1stアルバムが登場!! GARNET CROWのギタリストとしての顔とはまた違った、まさに宅録ギター少年、岡本仁志の創り出す自然体かつ繊細でカラフルなサウンド、そして微かな甘い雰囲気を持つヴォーカル。美しいサウンド・スケープの広がる1stシングルc/wの「Res-no」、甘くてちょつぴりほろ苦い2ndシングル「Sweet×2 Summer Rain」を含め、彼独特のセンチメンタリズム満載の全8曲が収録されている。各楽曲について、本人にセルフ・ライナー・ノーツを書いて貰った。
Self Liner Notes
1.Interlude-click me
初めて詞を書きました。詞というかキーワードですけど。音は実験的です。短いフレーズを何度も繰り返して、後は何事もなかったように去っていきます。こんなのもありでしょう。
2.First fine day
1stソロ・シングルのタイトル曲・リリースは秋だったけど、夏に何気に出来た曲。音のザラつきを強調しました。
3.手遅れな再会
リミックスみたいな感覚で最後まで作った曲です。出来上がると、あー自分らしい曲だという感じ。曲中のほとんどで音が左右に揺れています。ヘッドフォンで聴くと気持ち悪くなるかも。
4.Res-no
もとはもっとギチギチした暗い曲でした。で、コードかえてアコギ入れたら、こんな感じになりました。ということで、自分では王道ギター・ポップ・サウンド。
5.Sweet×2 Summer Rain
2ndシングルです。イントロ無しの直球勝負。時期的にも出たのがちょうど夏で、それっぽいですか。違う2曲を合体させた曲。
6.STARY BEAST
組み立てていく内にこんな感じになりました。やっぱりドカドカどーんっていうのが好きなんです。はい。UK好きですけどUSも好きなんで。
7.翼
切なくもあり、何かうだうだした感じを出したかった曲。コードでちょいレトロな感じしますかね。出来上がるとこの曲もかなり短かったです。
8.First fine day GO!GO!remix
セルフ・リミックス。かなり遊んでみました。自分の歌素材をぐにょーと引き伸ばして切り張りして、別の単語に聴こえるようにしたりしています。
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