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GARNET WORLD
Music Freak MAGAZINE 8

Music Freak MAGAGINE目次
リンク先です! 記事タイトル等
vol.146 「word scope in M.F.M」(vol.65)、「風とRIANBOW/この手を伸ばせば」インタビュー
vol.145 「word scope in M.F.M」(vol.64)
vol.144 「word scope in M.F.M」(vol.63)
vol.143 「word scope in M.F.M」(vol.62)、「THE TWILIGHT VALLEY」インタビュー

Music Freak MAGAZINE vol.146(2007年2月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.65)

2007年を向かえ、早速新たな新婦情報が舞い込んできたGARNET CROW。
今回は岡本仁志さんの登場です! 岡本さんの2006年初体験マイ・ベスト3とは…!?


昨年暮れの話ですが、12月中旬にもかかわらずウチに蚊がいました。
しぶとく場違いなヤツですが不思議と刺しに来ない。どっから湧いてくるのか、この家が異常なのかネ
ットで調べてみると "チカイエカ" って低温にも強く冬でも活動する蚊が近年増え
てるらしい。
貧血気味でも頑張ってるんだわな。

☆☆☆恒例の「勝手に総括コーナー2006」☆☆☆
⇒今年は2006年の初体験マイ・ベスト3

◆第3位:ネットオークション (たぶん去年が初)
すごいレアな機材ばかり出品してる人がいて落札ついでに色々聞いてみたら、普段海外で珍品ばかりを
買い漁っているらしい。おもしろそうですね。

◆第2位:バイオハザード4
今さらなんですが、自身初バイオだったもんで。始発待ちで偶然入ったマン喫で偶然手に取ってしまっ
た……。くっそぉー! お、おもしろすぎる!

◆第1位:ウコンの力
緊急時に備えて肝臓リセット。確かに効いてるような気がします。ほんとたまに飲むからですかね。
さほどケミカルなイメージでもないし、罪の意識が軽いのもいいですね。

(special thanks! ダガーさん)
GARNET CROW 両A面Single「風とRIANBOW/この手を伸ばせば」「この手を伸ばせば/風とRIANBOW」 20
07.2.21 On Sale!!

2006年はシングルの発表はもちろん、オリジナル・アルバムとしては約2年振りとなる「THE TWILIGHT
VALLEY」をリリースし、新たな音の世界を広げたGARNET CROW。そん
な彼らが2007年最初にリリースする作品は、両A面シングル「風とRIANBOW/この手を伸ばせば」。この2
曲は昨年行われたライヴ・ツアー "GARNET CROW livescope 2006 〜THE TWILIGHT VALLEY〜
" でいち早く披露され、ファンの間でも話題になっていた楽曲だ。ラテン・テイストが漂うロック・サ
ウンドと無機質な言葉が綴られた歌詞が印象的な「風とRAINBOW」、ストリングスやピアノの音色に載せ
て歌われる歌詞が旅立ちを彷彿させる「この手を伸ばせば」という異なるタイプのナンバーで構成され
ている。今回本誌は昨年のライヴの事を始め、このニュー・シングルについて、作曲とヴォーカルを担
当する中村由利に話を聞いてみた。(INTERVIEWED BY EMI MORI)

●まずは去年行われたライブ・ツアー "GARNET CROW livescope 2006 〜THE
TWILIGHT VALLEY〜" についてお伺いしたいと思います。オリジナル・アルバムを引っ提げてのライブは
久々だった訳ですが、終えてみて何か思う事はありますか?
 中村由利(以下中村):今回のライブはセット・リストを変えたり、ストリングスを入れた編成でやっ
てみたりと、今までとはガラっと変えたものにしたので、その事に対して皆さんがどういう反応をする
のか不安な面もあったんですけど、やってみると本当に楽しくて、成功したので良かったと思っていま
す。今回は自分達が1番やりたい形のライヴが実現できたので、嬉しかったですね。

●ライヴの構成を考える時、テーマに掲げていた事はあったのでしょうか?
 中村:5枚目のアルバム『THE TWILIGHT VALLEY』が、自分達の中でかなり手応えの大きい作品だった
ので、そのアルバム曲を聴いてもらいたいという事から考えていきました。GARNET CROWは今年で7年目
を迎えますけど、
それまでに大体1年に1回のペースでライヴ・ツアーをやってきたので、段々とどの曲でどういう反応が
返ってくるか分かるようになってきた所もあって……。そこで先が予測できるライヴはつまらないと思
ったんです。イントロを聴いた時に "この
曲は何だろう……ああ、この曲か!?" というドキドキ感があるのもライヴの醍醐味だと思ったので、先
が見えないものにしようというのはありました。だからいつもだと "これをやったら盛り上がる" とい
うよう
な曲は選曲から外して、新たな構成を考えて行きました。同じ曲を何度もやるより、もっと自分達の色
々な曲を聴いて欲しいというのがあったので、セット・リストをガラっと変えました。今までは自分達
が歌ったり演奏したりする事で精一杯だったんですけど、5年、6年と活動を積み重ねてきた事で、 "見
せる" という事に気を遣える余裕が出て来たんだと思い
ます。だから "見て楽しむ" という事を考えて、衣装やセット、照明や演出に関しても今までとは違う
ものにしようとこだわりました。

●ステージから客席の様子は感じる事は出来ましたか?
 中村:客席はちゃんと見えました。イントロが流れると隣の人に "あの曲だよね"
みたいに耳打ちしてる人や、"この曲、分かった!" みたいな感じで驚いてる人もいたりしたので、そう
いう表情が見られたのは楽しかったですね。先が読めない感じを楽しんでもらえたんじゃないかと思い
ます。

●このライヴで今回のシングル「風とRIANBOW/この手を伸ばせば」が初披露されましたが、その時はど
うでしたか?
 中村:自分達の事で精一杯な所はありました。「風とRAINBOW」はお客さんと対話していく流れで紹介
して歌う感じだったので、勢いに乗って披露出来たのは良かったと思います。

●アンコールで「この手を伸ばせば」を披露された時、すごく真剣に曲に耳を傾けているお客さんが多
くいらっしゃって、そこから緊張感が伝わってきました。
 中村:すごく嬉しいですね。気持ち的に前のめりになって、一字一句逃さないように真剣に聴こうと
して下さる姿勢は、ステージで歌っていてもすごく伝わってくるので、ちゃんと聴いてくれているんだ
という実感がありました。「風とRAINBOW」の時もタイトル・コールをした時に客席から拍手が聞こえて
きたのが分かったので、聴いてくれる方々の真摯な気持ちが伝わってきて嬉しかったですね。

●「風とRAINBOW」はアルバムを経て生まれた曲との事ですが、どういうイメージで作られたのでしょう
か?
 中村:ちょっと力強いものというか、骨太なサウンドをやってみたいというのがあって、作っていっ
た感じです。あと、ラテン・テイストというのも、前のアルバムから引き継いで来た流れだったりする
んですけど、そこから更にもう一歩踏み込んでロック・サウンドになっていったというか……。ラテン
の持つグルーヴィなリズムやノリの良さを残しつつ、サウンド的なものはロック寄りにしていきました


●アレンジをお願いする時、古井さんには何かリクエストされたんですか?
 中村:とにかく "ロック" と伝えました (笑)。それで出来上がったものを聴いた時、思った以上にカ
ッコ良くなっていたので、これはかなりイケると思いました。男性的なサウンドだし、歌詞も無機質な
感じがするので、ピッタリだと。

●AZUKIさんの歌詞を読んだ時、印象的な箇所はありましたか?
 中村:このメロディににこの歌詞が乗るのか……という、自分の中にはなかった譜割りがあったりは
しましたね。デモの段階でのメロディのワン・フレーズの区切りと、歌詞が出来上がって詞はめをして
いった中でのワン・フレーズの区切りが微妙に違ったりとかしていたので、そういう所は面白いなと思
いましたね。最初の方に出てくる "ボディ" とか "メタルハート" という
言葉とかはそうですね。自分のデモの段階では、ここまで強調されていなかったのですが、こういう言
葉が入った事で、よりメロディが浮き上がってきたので、そこは面白いなって。

●「風とRAINBOW」というタイトルもインパクトがありますよね。
 中村:この "RAINBOW" はカタカナじゃなくて、英語の大文字表記が一番カッコ良いと、AZUKIさんが
言っていました (笑)。色々な表記で試したらしいんですけど、英語の大文字表記が
一番しっくりきたんだそうです。

● "風" も "RAINBOW" も実際に掴む事が出来ないものだったりしますが、中村さんは虹に対してどんな
イメージを持っていますか?
 中村:最初の "陽だまり横たわる魅力的なそのボディ" という部分ですね。去年のライヴの東京公演
ではやったんですよね、 "ボディ" の所でポーズを……(笑)。ポーズをしなきゃと思う
くらい、強い印象を受けました。最初からドキドキしますよね。GARNET CROWの中では攻撃的であり、挑
発的な曲だと思います。

●「この手を伸ばせば」は「風とRAINBOW」とは違ったタイプの曲ですね。
 中村:これは去年のうちに大体出来上がっていて、そこに辿り着くまでに何度かメロディを直したり
煮詰めて行く作業がありました。それで今の形になったんですけど、小細工をせず本当にストレートに
出したというか……。メロディの良さ、歌詞のフレーズや自分の声を大切にして作りました。

●この曲にあるスケール感は、最初からあったんですか?
 中村:そうですね。それは作る時から壮大なバラードにしたい、という思いはありました。その辺は
アレンジをしてからも引き継いでいると思います。

●歌詞の中で中村さんが印象深い所はありますか?
 中村: "人はただ明日を信じながら歩いてゆけるものなんでしょう" "君はもう あしたを その瞳に
みてるんだね" というフレーズの部分が好きですね。実は今年がGARNET CROWに
とって本当の意味でスタートなのかなと思っているんです。昨年は自分達の心の中で一昨年の5周年の勢
いを引きずりつつ進んできたと思っているので、今年は気持ちの上で1周した感じがして、2巡目に入る
というような気持ちが去年より強いんです。そういった意味では、 "明日を向いて行こう" とか "前進
しよう" とする気持ちが歌詞ともリンク
しているので、今の自分達の思いというか、今年のGARNET CROWを表した曲になったんじゃないかなと思
います。しかもそれを今年最初のシングルとして発表出来るのは、良かったです。

●ライヴで披露されていた時も1つ1つの言葉を噛み締めるように歌っていた姿が印象的だったのですが
、レコーディングの時もそういった感じだったのでしょうか?
 中村:そうですね。この曲の歌詞は1つ1つの言葉が聞き取りやすくなっていると思うので、その辺を
大切にしながら歌いました。ストレートに伝わるものの良さみたいなものがあると思ったので、敢えて
変わった事をするとか新しいチャレンジなどは抜きにして、メロディの良さをそのまま歌に乗せて作っ
たという感じです。

●「廻り道」は始めに出来た時の曲の感じから随分変わって今のものになったと伺いましたが、最初は
どんな曲だったのですか?
 中村:もともとはオール・バラードで作っていたんですけど、テンポを上げたらどうなるかなと思っ
てそうしていったら、テンポ・アップした方がよりドラマティックでカッコ良くなったので、今の形に
なりました。色々試しながら作っていった曲で、イントロも古井さんに何パターンか作って頂いたりし
て "こうした方がいい。ああした方がいい" というような
感じでやり取りしていって、歌が始まる前のイントロの部分のフレーズも結構作り込みました。今回の
3曲の中では、一番時間が掛かっているかもしれません。アルバム『THE TWILIGHT VALLEY』制作の時に
収録曲候
補の1曲になっていました。今の形になるまで時間が掛かった分、愛着も湧きますし、自分達が良いと思
う形のサウンドになっているので、自身を持って皆さんにお薦め出来る曲です。

●歌詞も情景が浮かぶような内容になっていますが、中村さんは歌詞を読まれた時、どういうものをイ
メージしましたか?
 中村: "朱焼け" という言葉が『THE TWILIGHT VALLEY』の世界を踏まえつつ、7年目の自分達が進ん
でいる部分が表れている曲になったと思います。 "朱焼け" から空が広がって行く印象を受けた
し、清々しい感じもしたので、レコーディングの時は透明感のある声や突き抜けた感じを出したいと思
いながら歌いました。

●このシングルをリリースする事で2007年のGARNET CROWの音楽活動がより活発になっていくと思います
が、今年は大切な1年になると……。
 中村:そうですね。先程もいいましたけど、ひと回りして2巡目に入る感じでいますし、そういった意
味ではゼロからスタートするような清々しい気持ちです。去年は5周年の流れを引きずったまま色々とや
っていたんですけど、今年に入ってからはそういう重荷みたいなものが、良い意味で取れた状態です。
今までは自分達が積み重ねてきたものである程度のカラーも出来上がって、その中で自分達が出来る事
を探していた所があったんですけど、今年はそこから次のページに進んで真っ白いノートで出発したよ
うな清々しい感じですね。去年よりも今年の方が初心に返りながらも、1つステップ・アップ出来た手応
えはあります。そこからもっと良い曲を作っていこうという意欲も湧いてきたし、もちろん今年もアル
バムを出したいと考えているので、楽しみですね。

●ライヴの時にもおっしゃっていましたが、7年目にちなんで、 "7" にまつわる色々な企画が行われる
そうですね。
 中村:最初はシャレで "こういう企画が出来たらいいよね" くらいに思ってたんですけど、いざ言っ
てみたらスタッフの方がすごく協力して下さっているので、今はいごく盛り上がっています! もとも
と考える事は好きなので、音楽制作以外の部分でもこうやって色々考えるのも楽しいです。ファンの皆
さんに喜んでもらえる企画をやっていきたいですし、作品と同じく楽しみにしてもらいたいですね。

(special thanks! ダガーさん)
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Music Freak MAGAZINE vol.145(2006年12月、2007年1月合併号)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.64)

2007年の活躍も期待されるGARNET CROW。今回はAZUKI 七さんの登場です!
メンバー自ら行った、CDシングル特典の当選者選考の模様を伝えてくれました!

懸賞に当たった事はありますか?
私はちょくちょくあります。といっても子供の頃の事なので、応募者全員にプレゼントってのが大半だ
ったかもしれません。
でね、どうやって当選者が決まるのかとっても気になってたんですよ。
よくあれ、厳選なる抽選により……って書いてるでしょ。それでね、やっとこの度、その抽選ってのが
どんなもんか判明しました! な〜んていっても参考にはならないかもしれないけど……。
"GARNET CROWのシングルを購入して応募しよう!"って企画があったんですけど、ま、どうせなら抽選も
各自やってみよう。という事で……。
ほんと沢山の応募ありがとうございました。作品の感想等も楽しく読ませて頂きました。

で、抽選なのですが、古井氏と岡本氏はですね、先に念入りにメッセージを読みまして、"とにかく疲れ
てて安らぎが必要だ〜"って書いてきてる人へ古井セレクション。
"とにかくguitar弾きたい〜"って人へ岡本セレクション。と、そのアイテムが必要だってアピールされ
てる方に贈ったようです。
中村セレクションはね、年代別でしたね。各年代別に数名ずつ。
AZUKIセレクションはね、ダンボールに葉書を入れて、くじ引きみたいに引きました。

これ1度やってみたかったんです。楽しかったで〜す。
では。

(special thanks! ダガーさん)
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Music Freak MAGAZINE vol.144(2006年11月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.63)

12月に大阪&東京でのツアーが決定!! 精力的な活動を続けるGARNET CROW。
今回は中村由利さんがファンからの質問に答えてくれました!

皆さん、こんにちは。ニュー・アルバム『THE TWILIGHT VALLEY』は、聴いていただけましたか?アルバム・プロモーション(自称:ゆりっぺ祭り)も一段落し、通常のレコーディング・モードにシフトしつつ、皆さんからのお手紙、メールに目を通している所です。という訳で、今回はアルバム発売記念・大質問大会開催です! 皆さんからの質問に私が答えます。それでは、いってみよー!

Q.時季によって変わるという愛用のスリッパ(通称:ゆりっぱ)は、今どうなっていますか? (東京・トッピロッキーさん)
A.今はまだ夏用の健康サンダル風ゆりっぱです。そろそろ、モコモコユリッパに衣替えの予定。

Q.アルバムの中で「かくれんぼ」が好きですが、元々作曲された際にああいった曲だったのですか?それともAZUKIさんの作詞、古井さんのアレンジを経る内にそうなったのでしょうか? (神奈川・ガークロを愛する会さん)
A.元々ああいうメロディでした。歌詞が上がってきた時、私もビックリしました。鬼ですから……。

Q.由利さんがアルバム制作で1番大変だった曲は何ですか? そして、1番思い入れのある曲は何ですか? (山形・ヒナタさん)
A.1番大変だったのは「Anywhere」、思い入れのある曲は「WEEKEND」です。

Q.曲を作る時は中村さんの作曲から始めるのですか? AZUKIさんの作詞から始めるのですか? また、岡本さんと古井さんはどの段階で曲作りに参加するのですか? (奈良・ミスターさん)
A.私が始めにデモを作ってから、そこからazukiさん、古井さんに渡します。歌詞とアレンジが同時期に上がる時もありますし。どちらかが先に上がってきたりする時もあります。アレンジが固まって、岡っちのギター録りが行われます。

という事で、また不定期に気が向いたら(笑)質問コーナーをしようと思いますので、曲の感想やメッセージ、どんどん送って下さいね。ちゃんと読みますから。それではまた。

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Music Freak MAGAZINE vol.143(2006年10月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.62)

10月4日、遂に約2年振りとなるオリジナル・アルバム『THE TWILIGHT VALLEY』をリリースしたGARNET CROW。メンバーにとっても“満足のいく仕上がりになった”という今回の作品について、古井弘人さんが語ってくれました!

7月から4ヶ月連続で、シングル3枚、アルバム1枚をリリースしてきましたが、なんと言いましても、今回5枚目となるアルバム『THE TWILIGHT VALLEY』について少しお話をさせて頂こうかと思います。
今回のアルバムは、メンバー的にも満足のいく仕上がりになったと感じています。

その訳!!というほど大したことでもないんですが、GARNET CROWの感じを残しつつも新たな挑戦が出来たのでは?と感じてまして。
これが結構難しかったりするんです……(笑)。
自問自答の葛藤の末、出した結論!!とまで大げさな物ではないんですが、サウンド的にジャンルの壁を破ってみたり、新しい世界観だったりと言った感じで、色んな国を旅するような、おもしろい融合もあったり、でもGARNET CROWワールード!!といった感じも、皆様にちゃんと楽しんで頂けるのでは!?と思っております。

12月にライヴも決まり、さらに加速しているわけなんですが、是非CDも聴いて頂きつつ、ライヴにも遊びに来て頂けたらと思っております。
楽しい時間を一緒に作りましょう!!

GARNET CROW New Album『THE TWILIGHT VALLEY』 2006.10.4 Release

今年は4枚のシングルを発表し、その中の「夢・花火」「今宵エデンの片隅で」「まぼろし」は、7月から3ヶ月連続シングル・リリースという、精力的に作品を発表しているGARNET CROWが、ニュー・アルバム『THE TWILIGHT VALLEY』を10月4日にリリースした。オリジナル・アルバムとしては約2年振りとなる今作は、昨年デビュー5周年を迎え、新たなフィールドに進んでいる彼らの音世界が凝縮された1枚になっている。神秘的な歌詞、バラエティに富んだサウンドは、今まで以上に聴き手の想像力をかき立て、独特な情景を脳裏に映し出させてくれるはずだ。今回はメンバー全員にインタビューを敢行。今作の魅力に迫る。(INTERVIEWED BY EMI MORI)

●オリジナル・アルバムとしては2年振りとなりますが、アルバムの制作準備はいつ頃からされていたのですか?
中村由利(以下中村):去年はデビュー5周年という事もあってベスト・アルバムをリリースしたり、DVD や写真集を出したりという、記念作品の編集作業をしていて、それと並行しながら新譜のレコーディングをしてきたので、それが準備期間という事になるかもしれませんね。そういう意味では、制作期間が長いアルバムですし、去年作った曲から最近作ったものまでたくさん作った曲の中から選んでいるので、良いものが抽出された作品になったと思います。

●今回はシングル曲も多く入っていますが、アルバムとしてまとめる時にアルバム曲とのバランスを考えたりはしましたか?
中村:特別に気を付けたという事はないですけど、ピンとくる曲ばかりを集めました。「籟・来・也」から「夢・花火」くらいに掛けての期間に、今年の秋頃にアルバムを出そうという話が出たのですが、それ以前は1曲1曲に向かって制作していたので、アルバムに対するヴィジョンも具体的にはありませんでした。今年6月ぐらいに「Anywhere」を作った時、アルバムのイメージが出来た気はします。曲順に関しては、「Anywhere」は1曲目で、最後が「WEEKEND」にするというのは最初から決まっていて、後は順番に選んでいった感じです。

●「Anywhere」のどういう所が、アルバムの主軸になると感じたのでしょうか?
中村:シングルでは表現出来ない、自分達の世界観や深さ、微妙なニュアンスみたいなものが強く表れた曲かなと思ったんです。Aメロは静かでBメロで鋭くなって、サビで広がっていくという、自分達の要素がこの1曲に集約されている気がします。この曲が他の曲を引っ張ってくれて、アルバムが成立しているというか……。だから「Anywhere」を1曲目に持って来て、聴き手の人達を自分達の世界に招いて、最後「WEEKEND」を聴き終えて現実の世界に戻ってもらう感じです。

●『THE TWILIGHT VALLEY』というアルバム・タイトルは、どのようにして決まったのですか?
中村:“TWILIGHT”というのは、日が暮れて夜になる瞬間の事なんですけど、その時は影が1番濃くて、1番長くなる時間帯なんですね。昼でもなく夜でもない時間というか、陰でも陽でもない時間という、グレイな部分が自分達の作る音楽の世界の深さみたいなものとリンクする気がしたんです。“TWILIGHT”の時間は一瞬ですけど、とても美しいんですね。自分達の音楽は、ロックやバラードやポップなものを歌ったりしていますが、メロディが綺麗だったり、PVやジャケットにしても常に美しくありたいという思いで作品を作って来ているので、“TWILIGHT”の時間帯が自分達の音楽の世界観にマッチしていると思ったんです。夜から朝になる時間帯にも独特の空気感がありますよね。全て寝静まっている訳でもなく街が動き出す瞬間って、エネルギーがパンパンに詰まってる感じがするんです。今回のアルバムにはそういうエネルギーを1曲1曲に込めて作って来たので、そこも“TWILIGHT”のイメージに通じるものがあると思います。

●今作によってGARNET CROWという存在が、より明確になってきたようにも感じました。
中村:シングルだけでは表現出来ない部分を含めて1つの世界にしていく為にアルバムを作っているので、そういう意味では、自分達の音楽の世界を一1番分かってもらえるのはアルバムだと思います。今回の収録曲はバラエティに富んでいるので、キャッチ−な曲もあれば自分達の音を突き詰めた鋭い曲もあって、バランスの取れた作品になったと思うので、集中力が切れずに最後まで聴いてもらえるんじゃないかと。今回のアルバムは、聴くと絵が見える曲がたくさん入っているなと私達自身も実感しています。もちろんそれは意図してなかったんですけど、これらの曲は前のオリジナル・アルバムから2年という期間内で作られた曲の中から選ばれたものでもあるので、それだけ曲の個性が違うのかなと思います。そういう意味では、初めて私達の曲を聴く人にも分かりやすいと言うか、GARNET CROWの音楽の世界に入ってもらいやすいものになったかもしれません。曲を聴いて、詞を読んで、ジャケットやPVを見て、五感をフルに使って自分達の世界を感じてもらえるアルバムになったと思います。

●今までの作品が、今回のアルバムに繋がっているという意識はありますか?
中村:今までの5年の積み重ねがあったから、今も創作意欲が途切れる事なく続いていると思いますし、ベスト・アルバムを発表した事は大きいかもしれません。ベスト・アルバムを出した事によって、過去の作品が今も十分通用するという事、自分達が今までやってきた音楽が間違ってなかったという事を再確認出来たので、それが新しい自信となって “もっと良い曲を書こう”という気持ちに繋がったと思います。もちろん今までも“良い曲を書きたい”という意欲はありましたけど、ベストで過去を振り返る機会があったので、そこで更に“もっと良いものを作りたい!”という気持ちが高まったと思います。

●制作していく中で苦労した曲や、印象深い曲はありますか?
中村:歌って大変だったのは「Anywhere」ですね。自分のイメージとのギャップで驚いたのは「かくれんぼ」ですし、「春待つ花のように」は去年のプレミアム・ライヴの事が印象に残っていますね。「籟・来・也」は初めてドキュメンタリー番組のイメージ・ソングになって、サウンド・トラックも作らせて頂いたんですけど、その時に自分の声だけでコーラスを入れてアカペラ・ヴァ−ジョンを作ったのも新鮮だったし、映像に合わせた音楽の作り方を学ばせてもらった印象部深い曲です。

●それでは今回のアルバムの中から、皆さんが好きな曲3曲をそれぞれ挙げて下さい。
AZUKI 七(以下AZUKI):「向日葵の色」「春待つ花のように」「WEEKEND」ですね。「向日葵の色」は単純に好きなタイプの曲なので選びました。このメロディはGARNET CROWの音と言うより、ゆりっぺ(中村)の曲というイメージが強いですね。「春待つ花のように」は、去年のプレミアム・ライヴの時にやって、ようやくCD化されて聴いてもらえるので、選びました。「WEEKEND」は今までとは違って、女性が作るメロディっぽくなくて、男性的なメロディの所が新鮮でした。
中村:「Anywhere」「Yellow Moon」「かくれんぼ」ですね。「Anywhere」は、デモの時はこんなに難しいものになるとは思ってなかったんですが、歌ってみると難しくて、歌入れにも時間がかかった曲です。でも最後にはきちんと歌い切れて自信が付いたし、「Anywhere」が出来た時にアルバムのイメージが固まったくらいインパクトの強い曲だったので印象に残っています。「Yellow Moon」はサビ始まりの曲で、キャッチ−で耳に残る感じが良いというか。6/8拍子の曲を久々に歌ったので、そういう意味でも新鮮でした。「かくれんぼ」は歌詞を読んだ時に衝撃を受けた曲です。ここまで日本語が全面に出ている歌詞を歌った事がなかったというか……。まさか自分がヴォーカリストとして“鳥居”という言葉を曲に乗せて歌うとは思ってもみなかったので。日本の情景が浮かんでくるような“境内”とか“鬼”という言葉を、自分が作ったメロディに乗せて歌っている事がすごく不思議な感じがしたんです。「夢・花火」よりも更に日本に土着しているものを歌っている感覚がありました。「かくれんぼ」は一昨年に作った曲なんですけど、未だにこの曲を初めて歌った時の衝撃が忘れられないです。
古井弘人(以下古井):「夢・花火」「もうちょっとサガシテみましょう」「籟・来・也」です。「夢・花火」はサウンド面で言うと自分的にはアイディア満載というか、テクニカルな部分で色んなものが盛り込まれている曲になっているんです。平歌から始まってリズムのスピード感やいかにグルーヴを大切にするかをこだわって作っていて、ソロ・パートはフルートの音を入れてとか、最後の部分にはどういう楽器の音を入れようとか、そういう所にもこだわって曲を練り上げたので思い入れがあります。「もうちょっとサガシテみましょう」はデモ・テープで聴いた時にサビの部分がポップで耳に残ったんです。そこでサビのたたみ掛ける所を強調していって、曲全体を元気の良い感じにしていきました。ドラムの音とかも色々組み合わせて作っていった曲ですね。「籟・来・也」は今までのGARNET CROWにはなかったタイプのものというか、個人的にも自分の人生の中でもここまで思い切って作ったものはなかったと思います。まずメロディを聴いた時に独特の世界を感じたので、こういう曲がアルバムに入っていてもいいんじゃないかという事で作り始めた曲だったんですけど、それが巡り合わせでシングルになったという。デモの印象を大切に広げていった曲の中でも“こんな事も出来るんだ”という手応えを感じた曲なので選びました。
岡本仁志(以下岡本):僕は「まぼろし」「今宵エデンの片隅で」「晴れ時計」ですね。「まぼろし」はGARNET CROWにとって初めてのドラマのタイアップ曲という事で嬉しかったです。タイアップが決まった時はどういうドラマなのか知らなくて、スタジオでこういうドラマなんじゃないかとか色々想像してましたね(笑)。楽曲的にはギターが難しかったんですけど、曲の頭を司る部分でもあったので、ちゃんと出来て良かったです。「今宵エデンの片隅で」は一見ストレートなロックで聴きやすいんですけど、すごく個性がぶつかり合ってる曲ですね。あと、ピンポイントで“世界がスパーク”という部分がディレイで飛ばしたりしてるんですけど、ここのハマり具合が最高です! 「晴れ時計」はPV撮影の時の事を思い出します。広い芝生の所で撮影したんですけど、ケータリングのお菓子をカラスがつついていたのがすごく印象に残ってます。いっぱいお菓子を用意してもらったのに、カラスが全部ちょっとずつ食べてしまって、僕達が食べられなかったという……(笑)。この曲のジャケットを見ると思い出しますね。「晴れ時計」や「春待つ花のように」はプレミアム・ライヴでやった時の事が印象に残っています。プレミアム・ライヴは建物も独特で素敵だったんですけど、お客さんの中にもGARNET CROWのライヴを初めて見る人と何度か見た事がある人が同じ会場にいたので、不思議な空間だったなと。

●最後に読者の皆さんに、今回のアルバムについてのコメントをお願いします。
AZUKI:2年振りのオリジナル・アルバムという事で、シングル曲はもちろんアルバム曲もたくさん入った聴き応えのある作品になりました。
中村:今のGARNET CROWがたくさん詰まったアルバムだと思います。今の自分達の世界観がリアルに表れていると思うので、シングルでは表現出来なかった深い部分をこのアルバムで感じてもらえたら嬉しいです。
古井:色んなアプローチが出来たアルバムだと思います。
岡本:今回は色々な楽器を使って作っている、そういう意味でも意欲的に取り組めた作品になったと思います。

今回のセルフ・ライナーノーツは、中村さんにアルバム収録曲のイメージを色で答えていただきました。

【SELF LINER NOTES】
1.Anywhere
GARNETの赤、愛の赤、血の赤、という感じがしたので、深紅。

2.まぼろし〜album.ver〜
歌っている時は赤のイメージがあったんですけど、歌い終わって暖かい感じに包まれた気がして、赤ほど情熱的でもなく青ほど潔くない、その中間を行き来しているという感じで、スモーキー・トーンの紫が思い浮かびました。

3.今宵エデンの片隅で
エデンという言葉に対する自分のイメージで明るい緑。ポップなイメージがするし、歌っている内容も悲観的なものではなく愛を感じましょうというものなので、GARNET CROWなりのピースな色という意味で緑にしました。

4.Rusty Rail
この曲はサビの抜けた感じがすごく好きな曲で、女性の視点から見た切ない感じの歌詞から桃色っぽいピンクを連想しました。

5.夢・花火
ジャケット写真と同じになりますが、黒とオレンジ。ジャケットを作ってもらう時に、デザイナーさんに私からリクエストをして、あの花を探していただきました。暗闇に花火が上がっているイメージで。

6.かくれんぼ
歌詞にも“鳥居”とか“境内”という日本の言葉が沢山出てくるし、その歌詞を見た時の衝撃が強かったので、イメージから朱色かなって。

7.向日葵の色
これはそのままズバリ黄色です。

8.晴れ時計
ジャケット写真とリンクするんですけど、風が気持ち良い季節のリリースだったし、そういう爽やかなイメージがあるので、澄んだ空の青ですね。

9.マージナルマン
この曲はアルバムで収録曲の中で唯一の裏の4つ打ちリズムの曲なので、「今宵エデンの片隅で」
は違うポップ・サウンドで明るいので、ピンク、水色、黄色の3色が思い浮かびました。

10.籟・来・也
大地や自然を想う曲でもあったし、番組(「古代発掘ミステリー 秘境アマゾン巨大文明」)のイメージという事もあって、深緑というイメージがしました。

11.Yellow Moon
これはまさに黄金です。月を黄色と表現するのは、日本だけなんだそうです。世界共通の呼び方は、“シルバー・ムーン”なんですけど、日本の場合は月と言えば黄色という事を大事にして、今回は「Yellow Moon」というタイトルになりました。

12.もうちょっとサガシテみましょう
歌詞に“宇宙”という言葉が出てくるので、そのイメージもあって青ですね。1番爽やかな楽曲だと思います。

13.春待つ花のように
花と言えば桜というイメージが浮かぶので、薄いピンク。この曲はプレミアム・ライヴで演奏した時の思い出が残っているのですが、季節も冬だったし、桜の咲く季節が恋しいという気持ちもありました。

14.WEEKEND
空が白んでくる感じの情景が浮かぶ曲なので、グレイやネイビー・ブルーのイメージですね。

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