インタビューへ
GARNET WORLD
Music Freak MAGAZINE 6

Music Freak MAGAGINE目次
リンク先です! 記事タイトル等
vol.130 「word scope in M.F.M」(vol.49)
vol.129 「word scope in M.F.M」(vol.48)
vol.128 「word scope in M.F.M」(vol.47)
vol.127 「word scope in M.F.M」(vol.46)
vol.126 「word scope in M.F.M」(vol.45)、
「君の思い描いた夢 集メル HEAVEN」インタビュー
vol.125 「word scope in M.F.M」(vol.44)
vol.124 「word scope in M.F.M」(vol.43)
vol.123 「word scope in M.F.M」(vol.42)
vol.122 「word scope in M.F.M」(vol.41)
vol.121 「word scope in M.F.M」(vol.40)、「I'm waiting 4 you」インタビュー
vol.120 「word scope in M.F.M」(vol.39)、「忘れ咲き」インタビュー、「FF/REWIND」インタビュー

Music Freak MAGAZINE vol.130(2005年9月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.49)

初のベスト・アルバム「GARNET CROW BEST」を10月26日にリリースする事が決定した
GARNET CROW。今回は古井弘人さんがアレンジについて語ってくれます。

DVDも多くの皆様に応援して頂き、良い結果を残すことが出来ました。
私は1つ1の作品に対して心を込め、大切に作りたいと常に思っております。
それは作曲でもアレンジでも同じなんですが、見る方、聴く方の気持ちにどれだけ近付
けるかという事がとても大切なキーワードになるのではと感じています。
抽象的過ぎるかも知れませんが、ふだん自分がお店に買い物に行った時などに感じる、
このお店に入るか入らないか、良い店?悪い店?の判断基準にも近いかも知れませんが
……(笑)
例えばアレンジで言えば、メロディが求めているリズムをいかに感じ良さを消さずに心
地良く出来るか。
イントロで次の曲に飛ばしたくならず歌までつなげるか、1番と2番は景色や場面が違い、
1回目のサビと最後のサビは役割が違う、間奏は有効的な効果を出しているかなどとい
った事を考えながら作ったりしております。
一概にそれがリスナーの方にとって重要なポイントではないかも知れませんが、曲全体
のクオリティには欠かせない重要な部分ではと感じております。
生活の中で必要とされるような音楽、この曲は私のテーマ・ソングと言っていただける
ような曲やアレンジを目指し日々学習して行きたいと考えております。

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Music Freak MAGAZINE vol.129(2005年8月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.48)

5周年記念となる2枚組DVDがリリースされたばかりのGARNET CROW。
今回はAZUKI七さんがそんな作品について語ってくれました。

以前から気になっていたサンバイザーをやっと購入。
あまり買い物好きじゃないので、たいがい買おっかなーと思ってても、行かないうちに忘れちゃってて要らなくなってるってパターンなのですが、今回どーしても必要かなってものが壊れたので、渋々駅前にでも行こうかと出かけた所、近所の店頭でサンバイザー売ってる店発見。
溶鉱炉で作業している方が使ってそうな形のものですが、被ってみてびっくり!
視界すっきり色彩くっきり。今までタオルでホッカムリしてスキー用のフェイスマスクつけて出かけていた手間はなんだったのかと……。日焼け止めが嫌いなので、どうしても長袖や帽子でカバーという事になるのですが、隙間があいてると変な日焼けします。
去年は、ウェットとブーツの間があいてて3センチ幅の輪っかの日焼けが両足首にできちゃいました。今年は既に、手袋忘れて長袖ラッシュガードでシュノーケルしてたので、手だけが茶色の手袋してるみたいになっちゃってます。
ところで、サンバイザー買ってなんとなく満足して帰ってきちゃったんですが、当初の目的、壊れたものってCDデッキなんですよねー。今日現在おうちでCDが聴けない状況です。
明日こそ駅前まで行こーっと。

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Music Freak MAGAZINE vol.128(2005年7月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.47)

いよいよ5周年記念となる2枚組DVDがリリースされるGARNET CROW。今回は中村由利さんがそんな作品について語ってくれました。

皆さん、こんにちは。今年は、GARNET CROWデビュー5周年YEARですが、7月20日に5周年に相応しい記念DVDをリリースする事になりました。5年間の私たちの軌跡をぜひ観て頂ければと思います。長いようであっという間に過ぎていった5年ですが、デビューした年、アルバムをリリースした年、ライヴを行った年など、一年一年にそれぞれの思い出があり、自分達も観ていて、懐かしいやら、恥ずかしいやら、非常に楽しんで鑑賞しました。皆さんも、皆さん自身の思い出と重ねて観て頂けたら、そしてGARNET CROWが、かけがえのない存在として皆さんの中で生きていけたら、なによりうれしいです。
今年初めに行ったライヴも、もう一枚のDISCに収録されています。まさにI'm waiting 4 you & live! 私たちにはファンの皆さんとそしてライヴも必要なんだと改めて実感できたライヴでした。あの時の迫力と感動が、皆さんにも伝われば良いなと思っています。ぜひ観て下さいね。
皆さんと共に素敵な5周年anniversary yearにしたいと思っています!
これからも応援よろしくお願いします。

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Music Freak MAGAZINE vol.127(2005年6月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.46)

6月にリミックス・アルバム、7月には5周年記念となる2枚組DVDをリリースするがGARNET CROW。今回は岡本仁志さんの登場です。

梅雨までのひととき、とても気持ちの良い季節ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
今噂のピアノマン(現時点では有力な情報は全く無いそうで)がレコード会社あるいはハリウッドの非常に大掛かりなプロモーションだと感じているのは、僕の心が歪んでいるせいでしょうか。
まあそれはさておき、我々GARNET CROWのREMIXアルバムが正式にリリースされることになりました!
GARNET CROWの曲が多数のリミキサーさんの協力によって生まれ変わり、新たな側面を見せています。もちろん僕と古井さんも参加していますよ。BGMとしても良し、かじりついて聴くのもOK!な感じですので是非聴いてみて下さい。

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Music Freak MAGAZINE vol.126(2005年5月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.45)

5月18日にニュー・シングル「君の思い描いた夢 集メル HEAVEN」をリリースするGARNET CROW。今回は古井弘人さんの登場です。

今回の18thシングル「君の思い描いた夢 集メル HEAVEN」はTV東京系アニメ「メルヘヴン」のオープニングテーマという事もありまして、ストーリーの流やキャラを理解した上で制作しを開始しまして、うまくそれぞれの主張にあった作品を作れないかと自分の中でトライしてみたんです。
それはサウンドの勢いや楽器のアプローチ、オープニングのSEなどなど……。
最近では年齢を限定しないアニメーションなども多く、そのオープニングソングのクオリティも強く求められています。そんな中でGARNET CROWをピックアップして頂いた価値観を出せたらと思いまして。
必ずそのストーリーにはテーマやメッセージなどか存在し、それはドラマや映画でも同じだと思いますが、何かを学ぶという意味でも大切な役割を果たしていると思います。子供の頃に見たあのシーン、あのストーリーなどいろいろと残っていると思います。
音楽も同じで、そういった大切な世代も見ているという意味ではすごく重要な役割なのではと強く感じまして……。
またGARNET CROWをきっかけに音楽家を目指すような人達も増えて欲しいと思いますし、年齢や性別にこだわらない多くの人々に耳を傾けて頂けるようなそんなサウンド作りを続けていけたらなんてとも思っているわけなんです(笑)。
まだお聴きになられていない方は、ぜひ一度聴いてみてください!

GARNET CROW  NEW SINGLE「君の思い描いた夢 集メル HEAVEN」
2005.5.18 On Sale!

今年でデビュー5周年を迎えるGARNET CROWが、5ヶ月振りにリリースする18枚目のシングル「君の思い描いた夢 集メル HEAVEN」。彼らの異なる音楽的魅力をギュッと詰め込んだ3曲を収録した今作について、ヴォーカルの中村由利にインタビュー。

●まず、「君の思い描いた夢集メル HEAVEN」はアニメの「メルヘヴン」の主題歌になっていて、タイトルからもその辺を連想させられます。曲自体もそれを意識して作った所はありますか?
中村由利(以下中村):いえ、実はこれ、おおもとのデモは去年の末にはあったんです。しかもバラードで。で、年が明けてこれをアップ・テンポにしてみたらどうだろう?という事で、ちょっとお試しでやってみたらすごくカッコ良く仕上がって“じゃ、これでいこう”みたいな。それでアップ・テンポで進めていったその曲を、多分「メルヘヴン」の担当の方に気に入って頂けたんですね。そこから歌詞が付いたりしたので、歌詞はそれに相応しい形にもなっていますけど、曲自体はそれ用に書き下ろしたものではないです。

●そうなんですか。でも、バラードだった曲をアップに変えるという発想も大胆ですね。
中村:そういうのは「スパイラル」以来かな(笑)。全然ノリが変わってきますよね。歌詞のハメもアップ・テンポになった分細かくなりましたしね。でも逆にすごく曲に勢いが出たので、これは大正解だと思います。

●アレンジやリズムがそこまで変わったのは、やはりゴッド・ハンド、古井さんの手腕?
中村:それはありますね。私は「アップ・テンポでお願いします」ってリクエストしただけだから。たぶん古井さんもバラードの原曲を聴かれてるとは思うんですけど、そこからこのアレンジへの変化は古井マジックです。でも、これはやってて楽しかった。勢いが出て、しかも聴きやすい、良い方向になったと思います。今回は音域もそんなに高くないので、ストレートに耳に入ってきやすいんじゃないかな。

●GARNET CROWの最近のしっとしりたイメージとはまた違った楽曲ですね。
中村:しばらくバラードが続いていたせいもあるので、その反動というか……。こういうノリの曲って久し振りだし、季節的にも春で芽吹く時期にパッと自分達も弾けて出るみたいな、ちょっと弾けてみてもいいんじゃないかな、と(笑)。

●そして、このシングルの発売日は5月18日で、5周年18枚目のシングルと、これは中村さんが狙ったんじゃないですか?
中村:あっそうなの!? いや、私は「今年初めてだなぁ」というくらいでしか……(笑)。なるほどね、覚えやすい! そういう事で、狙ってました(笑)。

●この歌詞についてはどうですか? アニメの「メルヘヴン」にひっかけて“集メル HEAVEN”。
中村:“上手いっ!”と思いました。さすがだなと思いつつ、歌詞の内容も非常にポジティヴで、しかも分かりやすい。もちろんアニメの「メルヘヴン」の客層の方にも分かってもらえるようにというのもあるんですけど、何より言葉で入って来やすい。だけど、その歌詞の世界観があるっていうか、その辺がすごくいいなぁと。読んでいてもワクワクするし、夢の中の世界にいる感じというか、その場面の絵がすごく浮かぶから、歌っていても楽しかったです。

●このタイトル長いですよね。覚えるの大変だったんじゃないですか?
中村:でも、そのメロディを歌えば、実はタイトルになってるから(笑)。だから是非歌って覚えて下さい。

●2曲目の「Circle Days」ですが、こちらはGARNET CROWのダーク・サイドが出てるなぁと。
中村:ちょっとメロウな感じですね。この曲も実は、デモの段階ではすごいギター・ポップというか、アップ・テンポな感じだったんです。でも、Bメロのメロディが浮かんできた時に、パッと世界が出来たというか、“あっ、これはもっとテンポを落としてメロウなグルーヴでいくべきだ”と感じたんです。タテノリのアッパーな感じじゃなく、ちょっとヨーロピアン・ダーク・ポップというか(笑)。そういったイメージが一気に出てきたので、それに向かってやっていきました。

●制作は大変だったそうですね。
中村:テンポ感を決めるのに苦労しました。けっこうグルーヴが大事だったりするので、テンポ感が遅いと長過ぎたりダレたりして、逆に早過ぎると何も感じないで終わっちゃうみたいな所があるので、ピタッとはまるピンポイントのテンポ感を決めるのには大分苦労しました。でも、おかげでようやくピタッとはまったポイントを見つける事が出来ました。

●そういう所ってけっこう、中村さん細かいですよね。
中村:そうですか(笑)。やっぱりテンポが1とか2に変わっただけでグルーヴ感が変わってしまうので。テンポが1つ遅いか速いかでも大分違いますよ。その辺はぴったりとしっくりくる形にしないとね。

●実は、もっとメロディ寄りかと思ってたんです。
中村:グルーヴはすごく大切ですね。やっぱりグルーヴがノッてると歌も自然にノッてくるんです。でも、グルーヴがしっかりしていないと、いくら歌を歌ってもかみ合わない。それで、やっぱりかみ合わないぶん、聴いていても聴き苦しいというか、ね。音源制作では、特にこれ位のミディアム・テンポになるとちょっと速いか遅いかでグルーヴ感が全然違うし、聴こえてくるメロディの感じまでが違うから、テンポを2つ上げとかやっぱり1つ下げかなとか、けっこうシビアになりました。うまく引っ掛かるポイントがこういう曲の方が狭いんですね。でもその針に穴を通すじゃないけれど、ストライク・ゾーンが狭いだけに、テンポが決まると後は楽に歌いやすくなりますよね。

●さらにこの曲、よく歌詞と歌とメロディが合うなと。最後のフレーズなんて“恋の終わりのよう…かな”なんて終わり方ですよ。想像を絶してます。
中村:メロディは普通にいつも通り作ったんですけど、ただ、こんな風に歌詞がはまってくるとは思わなかったです。うん、落としが絶妙ですよね。これはもう歌詞が上がって、アレンジが出来ての結果のもの。デモを作ってる時は、1つのメロディとしてあるので、それをAZUKIさんが上手く落とす所は落とすと。そういう言葉をハメて、サウンドもそこでひゅっと消える感じになったので、歌も自然と落としたトーンになりました。

●これはGARNET CROWでしかありえない世界観ですよね。
中村:私もこの曲はすごく気に入ってます。

●3曲目の「いつかまた会いましょう」は軽めな感じのボサノヴァですね。
中村:ちょっと素朴な幸せを感じるグルーヴというのが、私の中ではボサノヴァのリズムというイメージがあって、ちょっと陽気な、ナチュラルな洗いざらしのコットンみたいな、そういう感じの幸せを感じられる曲が浮かんで、ボサノヴァのリズムと合わせてみたらどうかなと思って作ってみました。そのイメージはそのまま生かしで出来たんですけど、GARNET CROWにはなかなかないリズムですよね。珍しいリズムだったから、歌っていても新鮮でした。それにこの曲は今の季節にもぴったりかなぁなんて。外でお茶してる時にカフェでかかっていても、家の中で窓開けて陽を浴びながら読書ながらとか、そんな何気ない幸せな日常っぽいイメージが感じられていいかなと。

●最近のGARNET CROWってそういう何げない幸せというか、ちょっとした生活の中の幸せが感じられますね。
中村:たぶん、そういうのを狙ってやっている訳ではないんだけれど、曲のイメージするものが結果そういう風になっているんだと思うんですね。曲の作り方にしても「いつかまた会いましょう」はボサノヴァのリズムを最初から決めて作ったからこうなりましたけど、普段は全然先入観なしでメロディを乗せていくので、曲の書き方としては「いつかまた会いましょう」の方が珍しいかも。

●こういう曲は、例えば普段中村さんが聴いている曲からインスパイアされて、という訳ではない?
中村:それはないですね。私の場合、聴いて“あっ、これだ!”っていうのじゃなくて、どこかで聴いていて、フッと思った時に出てくるんだと思うんです。多分このボサノヴァもどこかで買い物でもしていてショップでかかってたものを聴いて、そのリズムだけが記憶にあったとかね。いつもそういう感じでメロディが出てくるから、いつ出てくるのかも分かんない(笑)。

●GARNET CROWって、本当にそういう所は戦略って全くないんですね(笑)。
中村:全部、結果なんですよね。作る前からあんまりこうだって作るより、自分の思ってるものやイメージのものをパッってやっちゃった方が案外すんなりいく様な気がします、私達は。あんまり頭の中でああだこうだ言ってても実際に出てくる音とか違うと思うし、私はこうやって歌おうと思っていても、実際そのオケを聴いて乗ってくる歌になるとまた違ったりするから。曲も歌詞もアレンジ、キー設定やテンポにしても、とりあえずは全部1回出してやってみた結果で判断するようにしています。

●では、制作のペースとしては今年はいかがですか?
中村:良い感じで来ていると思います。壁にブチ当たる事もなく、レコーディングにも時間かけさせてもらえてるので、なかなか良い曲がジャンジャン上がってる感じ(笑)。

●まだ、ストックもあるんですか?
中村:ストックはたくさんあって、そこからだったり、最近書き下ろした曲をやったり……。自分達でも楽しんでやってます。これはけっこう前に書いた曲だとか、これは最近の曲だとか言いながら。

●GARNET CROWのペースとしては、いつも通りの感じですか?
中村:そうですね、ちょうど良い感じで作ってると思います。

●そんな“とりあえずはやってみよう、やっていこう”という形でGARNET CROWの活動は、5年間経ってしまった訳ですが……。
中村:振り返るとすごい短く感じますね。5年間って長いんだけどすごい短い。そんなに振り返ってやってきてないし、目の前の曲を上げていくのに常に一生懸命だったから。改めてここで振り返ってみると、いつの間にか5年分の作品の量が出来ていた、という感じ。だから多分、楽曲の作り方とか考え方もこの間、全然変わっていないと思う。

●この4人の何ともいえない和気あいあい感というか、微妙な距離感、空気感というのもあんまり変わってないんでしょうかね。
中村:変わってないですね。

●中村さんから見た他のメンバーは第一印象から変わってません?
中村:うん、変わってない(キッパリ)。私が一番きゃっきゃ言って、AZUKIさんが「い〜よ〜」って感じで。古井さんは一番先を見ている感じで「うん、イ〜んじゃない」って感じ。オカモッチは「うん、いっすよ〜」って、私が一番「あんなんどう、こんなんどう、わぁ〜」って(笑)。それを上手くまとめてくれてるのが3人みたいな……。ただ、私はけっこう“目の前のこの曲だけ”みたいな感じの見方なんですけど(笑)、私以外のメンバーはもっと先を見ている気はします。AZUKIさんは今年とか来年とか、もっと先のGARNET CROWを見ていて、古井さんもアレンジャーとしてはシーンの流れを見つつ、GARNET CROWではずーっと残るものを作っていきたいという思いもあるので、その辺の先の見方は断然優れてますね。GARNET CROWはずっと変わってないからここまでこれたんじゃないかなと私は思うので、多分これからも変わらないだろうし、変わりたくないし、このままでいたいな、と思いますね。

●そのままでいって欲しいものですよね。
中村:そうですね、ずっと黙々と……ね。

●デビュー5周年という事で、まだ今年は他にも計画中なんですか?
中村:そうですね。5周年という事で、年の初めからツアーをやって、初の写真集も出させてもらったり、初めてのファンクラブ・イベントも開催出来たし、すごく充実していると言えば充実してます。そこで、シングルも、いつもの年よりも“GARNET CROWってこういう事したよね”とか“こういう曲書いたよね”と皆さんに印象に残ってもらうようにしたいですね。そして自分達もこの5周年の年を楽しみたいというのがあるので、メモリアルな年にしたいですし、色々これからも計画中です。

(インタビュー:斉田 才)!

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Music Freak MAGAZINE vol.125(2005年4月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.44)

5月18日にニュー・シングル「君の思い描いた夢 集メル HEAVEN」のリリースが決定したGARNET CROW。今作はテレビ東京系アニメ「メルヘヴン」(毎週日曜10時〜10時30分)オープニングテーマとしてオンエア中です。今回は岡本仁志さんの登場です。

春陽麗和の好季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?
周りでiPodとインフルエンザが流行っています。
移動しながら音楽聴かないので必要無いのですが、遂に欲しくなってきました。
今インフルエンザにかかったら直ちに入院します。

★★★★★私的だいぶ御無沙汰5選★★★★★

1.「ボーリング」もう箸さえも持てなくなるほど投げ続けたいです。
2.「花粉の粉」歳をとって体質が変化か。さんざん脅かされた今年の花粉も無問題でした。
3.「機種変」このところ毎日携帯電話を充電しています。ビミョーな機能より、物凄〜いタフなバッテリーを開発して欲しいですね。
4.「牛丼」食べてないです。現行のではなく、あの味が恋しい。牛丼関連会社がくっ付くとニュースでやっていました。メニューまで共通にされたらおしまいだ。
5.「健康診断」一瞬のひらめき、音楽的センス、つかみのフレーズ、しかしミュージシャンにとって何より必要なのはそれらを数分の楽曲に組み上げる体力だ。

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Music Freak MAGAZINE vol.124(2005年3月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.43)

早くもGARNET CROWの新曲オンエア情報があったり、作曲:中村由利&作詞:AZUKI七のコンビでは初となる他アーティストへの楽曲提供(岩田さゆり「空色の猫」)があったりと、メンバーはバンド内外で精力的な制作活動を行っています。今回はAZUKI七さんの登場です!

そろそろ春の兆しが見え出す頃ですね。
先月GARNET CROWは、「livescope2005〜I'm waiting 4 you&live〜」を終えたわけですが、
今回もまた寒い季節の中見にきて下さったたくさんの方々、
本当にどうもありがとうございました。
一度くらい温かい日差しの季節にライヴをしてみたい、色んな地域に行ってみたい。
と思うのですが、なかなかうまく巡り合わせが来ないみたいです。ほんと残念です。
制作の方はライヴ後また着々と……、黙々と……?進んでいます。
ほんとライヴも終わったとたんに新しいオケは出来てくるは、
ユリッペも休みなしに歌うはで、ほんと皆音楽好きだなーとびっくりします。
きっとそれだけのエネルギーや意欲を、会場でもらって帰ってるんだと思います。
なんか、卵が先か鶏が先か?みたいな感じですね。
話はころっと変わるのですが、先ほどTVをつけたらサーフィンの話をしてはる所で、
何故か妙に惹かれてしまい、急に波乗りというものがしたくなってしまいました。
今まで海に潜る事はあっても、一度も興味をもった事がなく、どちらかというと
“水面下にはこんな素晴らしい世界が広がっているのに、その上で遊んでるなんて
理解できなーい”と遠目に避けていたのですが……。
ある日急に食わず嫌いだったものを食べたくなったような気分です。
新しい事に興味を持つ瞬間ってワクワクしますよねー。
何からしたらいいのか分からないのですが、早いうちに始めてみたいと思います!

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Music Freak MAGAZINE vol.123(2005年2月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.42)

待望のライヴ・ツアーが終了し、メンバーはホッとひと息ついている所でしょうか?それともさっそく
レコーディングに入っているのでしょうか?今回は中村さんの登場ですが、ツアーに対する強い思いを
書きたいという事で、ライヴ前のリハーサル中に原稿を頂きました!

皆さんこんにちは。寒さの増す中、風邪などには十分気を付けて下
さいね。今はlivescope2005のリハーサル中です。今年もライヴか
らスタートする事ができ、とてもうれしいです。
しかも今年はなんとGARNET CROWデビュー5周年という記念す
べき年です。あつという間に過ぎていった様な気がしますが、自分
たちの求める音楽を表現し続けるという事は、簡単な事ではないと
思っています。ここまで来れたのも今まで私たちを支え続けて下さ
ったファンの皆さんのおかけです。本当にありがとうございます!
今年はそういった訳でメモリアルな年でもありますので、ライヴ・
リハーサルもメンバー全員張り切って頑張っています。パワーとパ
ワーのぶつかり合いで(笑)、スタジオの中はかなり暑いです!
ああしよう、こうしようとたくさんアイディアを出し合いながら、
見に来て下さる皆さんに、少しでも楽しんで、喜んで頂ける様、最
後の調整中といったところです。早く皆さんとお逢いしたいです!
それではまた!

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Music Freak MAGAZINE vol.122(2005年1月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.41)

ニュー・アルバムも好調なGARNET CROW。まもなく、待望のライヴ・ツアーも
スタートします。今回は、そんなライヴに対する思いを古井弘人さんが語ってくれました。

現在ライヴに向けての調整をしています。ふと気付くと、もうすぐで
はないですか……。

なぜかワクワクする感じでありますが、今回のライヴはさらに楽しめる
空間作りを目指しての企画が盛り沢山。日常では体感することの出来な
い空間作りを目指しております。
なぜなら、2004年はできる限り色々なアーティストのライヴへ足を運び、
観せる側からではなく観る側といった気持ちを大切にする事を心掛けて
来ました。やはりライヴはお客さん1人1人が主役なんですよね!
ついつい隣の人や周りを気にして、おとなしくしたりしてましたが、聴
く曲は聴く、ノル曲は会場に身を任せ、と言った感じで楽しんでいると
今までと違った楽しみ方が出来た気がして(笑)。そう考えてみると今ま
で逆に浮いていたのかもしれませんね……。

自分のスタイルで自分に会った楽しみ方で是非、GARNET CROWのコ
ンサートにも足を運んで頂けたら幸いです。皆様と逢える日を楽しみに
してますね!!

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Music Freak MAGAZINE vol.121(2004年12月)
GARNET CROW Interview
New Album 『I'm waiting 4 you』12.8 On Sale

12月8日にリリースされたばかりのGARNET CROW、4年目4枚目のニュー・アルバム『I'm waiting 4 you』。GARNET CROWならではの濃密な歌と歌詞とサウンドが三位一体となったアーティスティックな作品に仕上げられている。この作品について、さらに年明け早々に始まるライヴについて、先月に引き続きヴォーカル&作曲の中村由利、そして作詞&キーボードのAZUKI七にインタビューを試みた。

●まず、アルバム・タイトルを『I'm waiting 4 you』と名付けた理由は?
中村由利(以下中村):この4は4枚目のアルバムという4と、GARNET CROWは4人のメンバーである意味の4とfor youの4にかけています。タイトルの意味は、直訳すると、“私はあなたを待っている”。これは、今までライヴを体験してきた中で、GARNET CROWを待ってくれている人がいるのを目の当たりにして、私達にはそういう人たちが必要、大切だという意味を含めて名付けました。
●前作まではサブ・タイトルがありましたが、今回から無くなりましたね。
中村:その辺はそれほど深い意味はなくて、逆に意識して聞かれるので、“そうなんだ”という感じです。今回は、4にかけられるタイトルは今しかないし、出来ないからというので付けて、サブ・タイトルは自然になくてもいいかな、という感じでした。
AZUKI七(以下AZUKI):以前のサブ・タイトルもその時の感覚で、そんなに深い意味付けをしているわけでもなくて……(笑)。それに、そこには触れずにいて、人によってイメージを膨らませてもらえる方が良いかな……と。
●なんだか、GARNET CROWって詞やフレーズを深読みしたくなるんですよね。ところで、さすがに4枚目になると制作の感触を変えようとかはありませんでしたか?
中村:そういうのは特になかったですね。このアルバムは今年始めのライヴ・ツアーが終わってから、今までずっと書き溜めてきた曲をまとめた作品になっているので、アルバムに向けての制作というよりは、1曲1曲を集中して作っていって、曲が揃ってきてから、結果アルバムが自然に出来てきたという感じなので。
●ということは、今回のアルバムのテーマは?
中村:私達の場合、その時に出来た1番良い曲達をうまく順番にまとめて出していくという感じなので、アルバムのテーマやコンセプトというのも毎回、それほど決まっているわけではないんですね。意味付けよりもまずは曲主体で聴いてもらいたいというか、全体のイメージよりは今回もいろんな曲が入っているので、1曲1曲をクローズ・アップして聴いてもらえればいいかなと。もちろん最初から最後まで通しても飽きない様には考えてはいますけど。
●そう、そこなんです。このアルバムって聴き始めると最後まで聴き通してしまうんですよ。
中村:今回、私もそれでしたね(笑)。曲順を決めていかなければならない時でもイントロだけ飛ばし聴き出来なくて、最後まで聴いちゃったりしてました。
●歌詞も見てしまうから、ながら聴きも出来ないんですよね。
AZUKI:人からそう言われるのも嬉しいんですけど、それは自分達でも実感している所はありますね(笑)。
●制作はいつ頃から本格的に入ったんですか?
中村:ライヴが終わってからだから、半年以上は作っていましたね。期間的には長く出来たのでじっくり出来たかなと。でも8月、9月、10月はすごく時間が経つのが早くて記憶がない位なんです。今思い返すといい意味でものすごく制作に集中していたんだなと思います。
●全13曲収録されていますが、選曲も大変だったのでは?
中村:確かに、曲順は大変でした。唯一「夕月夜」は作った時から“あっ、これが1曲目かな?”という感じはあったんですけど、それ以外は結構悩みました。しかも、聴き出すと止まらないので(笑)、大分時間がかかった。
AZUKI:あとは明るい曲、暗い曲、バラード、アップ・テンポ、またバラードとかバラバラの流れで疲れない様に、聴かせる曲は聴かせる曲、ノリのいい曲はノリのいい曲同士で固めてとか、その辺のブロック分け、メリハリが出るようには意識しました。
●ライヴに行った事のある人達には入り込みやすいアルバムかもしれませんね。
中村:そうですね。
●また、今回のアルバム収録曲にはマイナー調の曲が前半に多く収録されています。これは意識して?
中村:自分たちでもマイナーな曲好きでもあり、得意でもある部分でもあるし、今回そういう曲がたくさん出来たので、GARNET CROWらしいそういう楽曲を前半に持ってきてじっくり聴いてもらおうかなと。
●更にアルバム全体を通して、四季が感じられる言葉や音色で構成されているように聴こえたのですが。
AZUKI:それは結果としてそうなったんでしょうね。作っている時はただ1曲1曲に集中していたから、そのメロディに合うものをって、それぞれに加えていったので、その結果として、季節感のある言葉や音圧とか温かみが、そういう風に出てきたのだと思います。
●今まで以上に曲と詞の絆が強くなって、それぞれの存在感が曲の世界観を高めていますね。
中村:今回も特に意識した部分は無いですけど、これはもう毎回変わらずそうなりますね。
AZUKI:何だろう?そのメロディが何を言っているのか、一生懸命聴き耳を立てる感じで聴いてましたけど。出来上がって密接な感じがある、というのは、うーん、やっぱりその、何というか歌唱の技術による所も大きいと思うんですよ。何かその人の歌によって(出来上がる歌詞も)全然違うんですよね。
●この「夕月夜」にしても「忘れ咲き」にしても1語でこんな言葉出てくるの?っていう驚きはありました。和な感じ、文語体の読ませる言葉も出てきます。ますますGARNET CROWでしか出来ない歌詞だぞと感じました。“我、見えぬ、見ゆるども ぁぁ…”(「夕月夜」より)なんてフレーズはどこから出てくるんですか?
AZUKI:それはもう、1回聴いたらその言葉が“ぱん”とはまって出てくるんです。「夕月夜」の歌詞は、1ブロックを初聴きで一気に最初に出てきた言葉ですね。
●「冷たい影」にしても泡沫人(うたかたびと)なんて、さらに歌詞の表現に磨きがかかってますね。そんな歌詞をサラリと歌いきってしまう中村由利さんもすごいんですが……。今回、歌入れはいかがでした?
中村:今回は歌は1stテイクとか多くても3回くらいしか歌ってなくて、レコーディングでは歌い込んでないんです。それが返って歌が飽きていないというか、自分自身でもそうだし、声も初めて聴いた時の緊張感を持って歌っているのをそのまま残してあるので新鮮なんですね。だからサビでも微妙に1サビ、2サビ、3サビの歌い方が違っていたり、どこかにコブシがまわっていたり、ブレスがちっょと入ってる部分とか、そういうのをあえてそのまま生かしている部分もあるので、聴く人も飽きずに何回も聴いてもらえるんじゃないかな。
●ライヴで先に披露されていた「雨上がりのBlue」も待望の収録となりました。
中村:この曲は出来てすぐにライヴで披露したので、私達の中でも初めての試みというか、先にライヴで反応を見れたという。でもすごく皆さん初めて聴いた曲ではないかのように盛り上がって歌ってくれたので、逆にそうやって自信になった曲ですね。
●今後も、ライヴで初披露というような楽曲が増える可能性はありますか?
中村:どうでしょう(笑)?
●期待したいですね。そしてもう1つ、99年にインディーズ・アルバムに収録されていた「Sky」を新バージョンで収録していますね。
中村:これはもうアルバム4枚目になるし、シングルもかなり出してきて、中には1stアルバムからずっと聴き続けてくれているファンの方もいらっしゃるだろうし、そういうずっと応援して下さる皆さんに何かスペシャルな気持ちをプレゼントしたくて。“今まで応援してくれてありがとう”みたいな感謝トラックがあってもいいかなと思って。その時に浮かんだのが「Sky」だったんです。この曲は、今でも好きだって言って下さるファンのみなさんがたくさんいて、自分たちも気に入ってるし、ライヴでも評判が良いので、だったらこの曲をアレンジを変えてもう1回レコーディングしたら喜んでもらえるんじゃないかと。インディーズ盤を持っている人は聴き比べも出来るし、初めてこのアルバムで「Sky」を知った方も逆にインディーズ盤はどんなだろう?とか興味を持ってもらえるかもしれないし……。そういう楽しみ方もあってもいいかなと思って入れてみました。これは、皆さんに楽しんで頂けるトラックじゃないかな。
●さすがにアレンジは進化してるけど、GARNET CROWの世界観は変わらないですね。
中村:そうなんです! 今回過去の曲を今の曲達に混ぜるわけじゃないですか。それでも違和感無くいけたので、逆に自分達もびっくりしましたね。やっぱり、以前の曲だけど、GARNET CROWとしてのちゃんとした顔があるというか、古くない感じ?サウンドを今の感じに直してもメロディや歌詞とかその根幹にあるGARNET CROWの顔は統一感があって逆に自信にも繋がりました。
●やっぱりそれは曲と歌詞との相性がずっと絶妙だからでしょう。それにしても歌詞の世界観がそれほど変わっていないのには驚きました。
AZUKI:ホントですね。けっこう(歌詞を)書いてる時は、いつも付いていくのに精一杯。由利っぺは次から次へと新しいメロディが出てくるし、歌い回しもけっこう変わってきたりしていて大変なんですけど、でも、私はまったく飽きてないっていうのがあるかもしれませんね。普通は同じ声でも毎日聴いたら飽きるはずだと思うけど、GARNET CROWの場合、私は毎日同じように“あっやっぱりいいな”って本当に思いながら書いてるし、逆に制作中に“シンドイな”って思う時でも聴くとやっぱり引き込まれてしまってやりたくなるっていうのがあるので。それは最初から今まで全然そのテンションが変わらずに来ていて、いつでも聴いたらそうなれるから……。
●では、このアルバムの聴き所、アルバムの中でお気に入りの曲があれば教えてください。
中村:選べないですね! どれも作ってる時はこれが1番だと思って作っているから、結果も1番が一杯で2番以下が無いんです。
AZUKI:そう、こんな言い方変だけど、みんなすごく真面目に作ってるしねぇ(笑)。
●アルバムを作り終えて、現在の心境は?
中村:今回はやり切ったというかやり残し感が全然無いので、すごいすっきり晴れ晴れした気分です。逆にもう次の事、もちろんライヴから次の作品の事もそうだし、そっちに切り替えていけているので満足しています。もう、このアルバムに関しては、聴いてもらうだけの体制になっていますね。
●このアルバムを引っ提げてのツアーが来年早々行われますが、どんなライヴになりそうですか?
中村:今、どの曲をしようかなという選曲をしている段階なので、まだまだこれからどういう演出で、どういう構成でしようかというのはちょうど今悩んでいるところです。もちろん、このアルバムからもたくさん聴いてもらいたい曲はあるし、今までの作品からもたくさん聴いてもらいたい作品があるので、どうまとめようかなぁ……。
●さらに、来年はGARNET CROWがメジャー・デビューして5周年を迎えます。こんな風に続くと思っていました?
中村:想像出来なかったですね。今を精一杯でやってきたから、気付いたら“えっもうそんなに?”って感じ。続く、続かないというよりは精一杯が積み重なって気付くとこうなったという感じ。アルバムも3枚目とか4枚目が壁だとか言われてるじゃないですか。そんな中でこんなに自然に行けちゃうとは! これでまた1つ壁を越えて次に進める様な気がしています。
●是非、この世界で長く続けていって欲しいですよね。
中村:そうですね。そして、皆さんには是非ライヴも遊びに来て欲しいですね。まさしく「I'm waiting 4 you」。Youはあなたです。お待ちしてします。
AZUKI:あんな曲、こんな曲、また一杯ありますので、是非遊びに来て下さい。

古井弘人さん、岡本仁志さんからもアルバムについてコメントを頂きました!!

●今回のアルバムの聴き所を教えて下さい。
古井弘人(以下古井):そうですね、全曲を通してさらにコクとうま味を増した仕上がりは、きっとお楽しみ頂けるのでは……と思っております。
岡本仁志(以下岡本):自然体で、心地良い感じ。気持ちのゆとりが音に反映されているアルバムだと思います。
●アルバムの中でお気に入りの曲があれば教えて下さい。
古井:どれが好きと言い切れない位の心境なんですが、あえて1つ選ぶとしたら「君 連れ去る時の訪れを」でしょうか……。
岡本:「君を飾る花を咲かそう」「君 連れ去る時の訪れを」などなど。
●今年1年を振り返って、印象に残っている事があれば教えて下さい。
古井:そうですね。ZARD LIVEに参加させて頂いた事でしょうか。
岡本:プロ野球再編問題。
●このアルバムを引っ提げてのツアーが来年行われますが、どんなライヴにしたいですか?
古井:聴いて歌って踊れる様な、ガーネットでしか味わう事の出来ないライヴに出来たらと考えております。
岡本:お客さん、自分達共に新鮮に思えるライヴ。
●来年はGARNET CROWがメジャー・デビューして5周年を迎えますが、どういう1年にしたいですか?
古井:さらに前進して行く年にしたいですね。
岡本:もう5周年なんですね。“まだ5年か……”と言えるような貫禄を付けられるように、一歩一歩頑張ります。

GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.40)

待望のニュー・シングル「忘れ咲き」、そしてギター・岡本仁志さんのニュー・アルバム
も好調なGARNET CROW。さらに待望の4枚目のニュー・アルバムもリリースされました!
さて、今年最後の登場は岡本仁志さんです。

秋たけてそぞろ寒さを覚える頃となりました。もうすぐ今年も終わりで
すね。
ここ2、3年、月日の流れがとても早いんです。年齢からくるものと、生
活のリズムが不規則なりに規則的なことが主な理由です。たぶん。

***最近の主な出来事***
1.蚊に刺されました。この季節に! とんでもなくしぶとい野郎です。
「蚊取りぶた今年最後の一仕事」
2.生まれて初めて歯医者の受診をぶっちする(すっぽかす、無断欠席な
どの意)
3.後だしジャンケン必勝だぜ! 東北楽天ゴールデンイーグルス、プロ
野球参入。ぜひ台風の目になって欲しいですね。
4.キャベツ高っ。しばらく青汁で補おう。
5.やっと新札ゲット。新鮮でなかなか良いと思うのですが、世間では定
番の「おもちゃみたい……」という事で、今年もあと僅か、気を引き締
めて2005年を迎えたいと思います。

寒さに向かう折柄、皆様風邪などひかぬようにお気をつけ下さい。

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Music Freak MAGAZINE vol.120(2004年11月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.39)

まもなくGARNET CROW待望のニュー・シングル「忘れ咲き」、そしてギター岡本仁志さんの
ニュー・アルバムが同時にリリースされます!今回は、AZUKI七さんの登場です!

このコーナーってメンバー4人で順番にかいてますよね。ということは去年も同じ月に書い
てたんでしょうか。それぞれが年3回の筈ですよね。今何周目なんだろ??今回は11月です
ね、そろそろ年末に向けて、2004年を振り返って……といった企画がある時期ですよね。
あと、もうちょっとすると2005年今年の……とか。

皆さん、ちょっとした質問に答えるのは得意ですか? 私は苦手です。甲乙付けるのが不
得意です。大抵のことは何でもはよくないけど、どうでもいいのです。好きな○○は??
というような質問だと、殆ど<何でも好き>か<興味がない>になってしまう。「そんなカ
テゴリーの好き嫌いなんて考えた事ないよー」 っと頭を抱え込んでしまいます。でも、空
白ばっかで、ふざけてると思われるのもヤだし、かなり一生懸命考えます。何日も。たっ
た一言で答えられるような問いに、一曲分歌詞書くよりも、時間かかっちゃいます、意見
とか理由付きで答えるようなのになると、もっと大変。反対にたまにスイッチ入ってしま
うと、気がついたら数ページ分くらいすぐに書いてしまってます。それで、簡潔にまとめ
ようと考え直してるうちに、しまいに質問の意味が判らなくなってくる。

それから時々、「一寸それはヘビーなので違う回答にして下さい」と言われる事もあります。
そういえば、ユリッペは答えるの早いです。私がまだ一問目で固まっているうちに、次のペ
ージをめくります。試験の時なんかに、隣の人が次々と解答していってる気配がして焦る感
じ。わかります?自分の脳みその回転の遅さに他人事のようにビックリしていたりしてしま
います。 ……なのでそろそろ今年こそは、即答目指して、早めに2004年度ランキング等を
先回り考えようと思います。めざせ〆切り前提出!  ……なーんて言ってたら、なーんに
も聞かれなかったりするんだよねー。

GARNET CROW New Single「忘れ咲き」11.17 On Sale!

GARNET CROWの5ヶ月振りのシングル曲は「忘れ咲き」。GARNET CROWらしい懐かしくも胸がキュンと来るミディアム・ナンバーだ。更にこのシングルにはシリアスな世界観を綴った「Flower」、そして新境地とも言える「祭りのじかん」を収録。気になるGARNET CROWの新作シングルについて、また並行して進められているアルバムの内容についても、中村由利とAZUKI七の女性陣2人に話を聞いてみた。

●この「忘れ咲き」は、8月5日のTHURSDAY LIVEに出演していた時にも披露していましたね。
中村由利(以下中村):そうですね、あの頃には出来ていました。曲自体は1年位前からデモ・テープがあって、そこからちょっとメロディや構成を変えてみたりして仕上げました。

●GARNET CROWらしいミディアム・バラードですが、やはりバラードなのでこの時期に出そうと?
中村:私達の場合、出来てきた曲はもちろんずっとレコーディングしていて、まぁ、この曲もその中の1曲ではあったんですが、バラードだしやっぱりじっくり聴いてもらえるのがいいんじゃないかなって。他の曲とも比べつつ、秋口にはバラードがいいかなと思って決まりました。

●レコーディングは今回どんな感じでした?
中村:曲の手直しは何回か入れてますけれど、レコーディング自体は割とスムーズにいきましたね。

●GARNET CROWって、曲を何曲もストックしながらレコーディングするスタンスは毎回変わりませんね。
中村:一番余裕のある制作の仕方というか。まぁ、色々な種類を選べるように録音しています。そういう風に出来るだけしていきたいとは思っているんですけど、やっぱりレコーディングした結果、あんまりピンと来ない曲もあるし、やってみないと分からない面も多々あるので。選べる時にその中で自分達が一番ピンときたものを出せるように出来ればいいなぁというのが理想でもあり、目標でもありますね。

●特に今年に入ってからは、ライヴでいち早く新曲を披露したりして、非常に贅沢に出す曲を吟味しているなという気がするんですね。
中村:やっぱり生と音源とではまた違った感じになったりしますよね。今回はライヴ・ハウスで生で演奏してみて反応とかも見れたし、そこでちゃんと観客の皆さんが聴き入って下さったっていうのもあって、良かったって感じですね(笑)。

●ファンにとっても心待ちにしていた曲ですよね。さて、そしてこのタイトル「忘れ咲き」なんですが、これは?
AZUKI 七(以下AZUKI):これは、曲をボーッと聴いていて、それが一番先に浮かんだ言葉なので、そのまま使いました。

●シングル曲の流れが「君という光」「僕らだけの未来」「君を飾る花を咲かそう」、そしてこの「忘れ咲き」と来たので、何か統一感のある流れでも考えて名付けたのかなとも思ったのですが。
AZUKI:いえ、それは全然意識してなくて。逆に後から並べてみたらそうだから、あっ、聞かれたらどうやって答えようって(笑)。逆に気にしたら多分使っていないと思うので、全然意識した訳じゃないんですよね。

●今回もほんと歌詞の世界観は微妙な所を突いてますよね。“愛だとか恋だなんて 変わりゆくものじゃなく”なんてフレーズは、いいなぁ。で、前作の「君を飾る花を咲かそう」では2人の中で興味深いエピソードがありましたが、今回は何かありましたか?
中村:前作みたいに気持ちがリンクしたって感じじゃないですけど、この歌詞が出来てから曲の世界が拡がった感じはありますね。私がデモで曲を作った段階よりも歌詞が上がってアレンジが上がった時に、すごく懐かしい風景だとか優しい感じ……、そういうのが出てきて、そこで世界がすごく拡がった。
AZUKI:メロディを聴いたら、そうっていうフレーズが出てくるんですよね。

●中村さんの中世的な声がピッタリ合ってますよね。
中村:高過ぎないある種の空気感というか、ちょうど心地良い揺らぎの位置というか、そこで歌っている部分がすごく多いので、より穏やかな気分とか優しい気分とか優しくなれそうな気分というのが出たかなぁ、とは思ってます。

●こういう歌を歌ってる時は、やはりレコーディング中も穏やかな感じですか?
中村:歌ってる時には自分の中ではそういう意識はないんですけど、結局出来上がって聴くとそういう風になっているんですよね。今回はそんなに歌い込まず、ファースト・インプレッションというか、パッと聴いた時のイメージを大切にしたかったので、最初に聴いたイメージや新鮮な感じを歌でも出せるようには心掛けて歌いました。

●GARNET CROW自身、充実期に入ってるからそう聴こえるんでしょうかね。自分達のペースを守りつつ、そういう生活のリズム感とかも出てきてるんでしょうね。
中村:そうですね。レコーディングもある程度リズムが出てくるとやりやすいし、逆に冒険もしやすいというか、“あっ、こういう曲今度やってみよう”とか“今回はこういう風なものにしてみよう”とか比較的自分の中でも色々アイディアが浮かんできたり、安心して作品作りが出来ますよね。どの曲をするにしてもペースに乗ってくると、スケジュール的には詰まっていても精神的には楽なので、次の創作意欲がすぐ出てくるように感じます。

●では、創作意欲はもうすでに湧いてきていますか?
中村:次にこういう曲やってみようとか、今回こんなのにしたから次こんなのしてみようとか、そういうのはあります。

●そういう意味で言うと「忘れ咲き」のカップリングである「Flower」なんかはタイトル曲とはまたちょっと違う感じのシリアスな内容ですし、「祭りのじかん」というのも和風な名前が出てくる曲というも珍しいなと思ったんですが。
中村:「祭りのじかん」の歌詞にはびっくりした!
AZUKI:マジで!
中村:そう来たかっていう(笑)。この曲に関しては、あんまり具体的なイメージを持ってなかったから、新鮮でした。
AZUKI:最初は、歌詞を書くのに苦労してた気がする。
中村:「祭りのじかん」は、始めデモの1曲としてあって、どういう風になるんだろうって、逆にすごく好奇心いっぱいでいたら、自分にないタイプのものが出てきたからいい意味ですごくびっくりというか。GARNET CROWの引き出しが増えた感じがしましたね。
AZUKI:アレンジもすごく意外だったね。
中村:「全部が予期せぬ方向というか、お互い持ってない感覚が出たというか、そこでまた新たな発見があったから、このレコーディングはすごく楽しかった。
AZUKI:よくまとめたって感じ。最初、バラバラだと思ったもん(笑)。

●GARNET CROWの面白さというのは、そういったシングル全体を通すと、王道もあり軽い裏切りもありというのがいいですよね。バランス感も取れてるし。
中村:今回特に色んな曲が出来たし、割と順調にピンとくる曲ばかりが残ったし、いいものが出来る感じが始めからありましたね。

●そしてこのシングルと同時発売でギターの岡本さんがソロ・ミニ・アルバムを出しますが。
AZUKI:頑張ってる〜。いつの間に作ってたんやろって(笑)。
中村:ガーネットと並行して作っていて大変そうな感じは伝わってましたけど(笑)。うん、まぁあえて言わず、頑張れーって。

●そんなGARNET CROWの皆さんなんですが、もうすでにシングルと並行してニュー・アルバムの制作も順調に進んでいるそうですね。
アルバム:アルバムは、あと、曲数調整とか全体のバランスを見て、残す曲外す曲を考えたりしながら煮詰めていくと思います。

●どんな感じのアルバムになりそうですか?
中村:うーん、何というか、曲順や曲数を考えなきゃいけないんですけど、イントロを聴くと聴き入っちゃって全部聴いちゃうみたいな、そういう曲がズラッと並んでる感じです。

●AZUKIさんの歌詞の内容は?
AZUKI:割と、ガーネットの曲だって感じがすごくするような気がするんですけど……。まぁ、由利っぺが歌ったらみんなGARNET CROWになるんですけどね(笑)。
中村:そうなんですけど、何て言うのかな……、今回はツボがすごいから。なんかそう感じる曲がすごくあるっていうか、まぁマイナー調の曲もけっこうあるし……、泣いて下さいって感じです。
AZUKI:曲を聴いてたら歌詞を読みたくなるし、歌詞を見てると曲が聴きたくなる気がしてくる、そんな作品になりそうです。

●さて、今年もそろそろ終わりが近付いていますが、今年はお2人にとってどんな1年でした?
中村:後半すごく早かったよね。
AZUKI:8月、9月、10月はすごく早くて。
中村:あっという間に過ぎた感じで、思う間もなく、えっ!? 10月って感じ。
AZUKI:私、何してただろう?って(笑)。でも、その間に由利っぺは、なんかいつの間にそんなに曲出来てたん?って、すごくコンスタントに歌ってたよね。
中村:ずーっと歌っていました。

●締切がなくてもよく曲が出てきますね。
中村:何ででしょうね。曲を作る時は集中して作ったり、自然と出てくるのもあるし、こういうものを作りたいって思って作るのもあるし、う〜ん、不思議ですね。

●AZUKIさんは?
AZUKI:うーん、色々かなぁ。私は締切があった方が……ないとしないかなぁ(笑)。

●では、これからGARNET CROWはどんな活動を続けていくのでしょう。
中村:アルバムが完成したら次はライヴをやりたいな、と。そして、このままのペースでいければ一番ベストだと思いますね。

●最後にリスナーの方にメッセージをお願いします。
中村:まずはこの「忘れ咲き」をじっくり聴いて頂きたいですね。聴いてもらわないと始まらないというのはあるので、まず作品をたくさんの人に聴いて頂いて色々感じて頂ければ嬉しいです。
AZUKI:同じです。ゆっくり聴いて下さい。

岡本仁志 Interview
New Album 『FF/REWIND』11.17 On Sale !!

 GARNET CROWのギタリスト、岡本仁志が久々にソロ・アルバムを発表する。1st
アルバムから2年8ヶ月振りにリリースされる新作が『FF/REWIND』だ。“早送り・
巻き戻し”という意味のタイトルは、どこから聴いても楽しめるというコンセプトに
基づいている。前作のポップな香りはそのままに、近作はバンド・サウンドを意識し
た仕上がりになっており、従来の“宅録”のイメージとは違う躍動感溢れるナンバー
も収録。しかし、それだけで終わらないのが彼の魅力である。どこかドライな面を覗
かせる部分も盛り込まれ、自称“ひねくれポップス”は今作も健在だ。
 1stアルバム発表時から近作までの間に、GARNET CROWはもちろん、サポート・
メンバーや楽曲提供など、様々な活動を展開してきた彼。今年行われたGARNET
CROWのツアーではヴォーカリストとしてGARNET CROWの曲を披露し、大勢の観
客がその穏やかな歌声に魅了されたのも記憶に新しい。サイド・プロジェクトという
スタンスながらも、確実に自分の音世界を構築している岡本仁志に、出来上がったば
かりのアルバムについて話を聞いてみた。本人コメントによるセルフライナー・ノー
ツも必見。

最善は尽くしました。最後の最後までみっちりと時間を掛けて作りましたから……。

●今回のアルバムは前作から2年半以上経ってからのリリースになりますね。
岡本仁志(以下岡本):リリース時期はあまり気にしなかったというのはあるかもしれません。一般的なギタリストがソロ・アルバムを出すとなると、ブランクがあるのがちょっと格好よいみたいな……(笑)。ちょっと溜めておいたものを出しとこうか、という感じです。2年8ヶ月振りというのは、普通のプログラムとしてはサボり過ぎですけど、サイド・プロジェクトなんで妥当かなって。
●今回の曲は、ソロ作品用に溜めていたものなんですか?
岡本:自分の曲用というのはすごく意識して作っている訳ではないですけど、今回のアルバムの曲だと、「Autumn Sky」と「静寂の間に」「It's only love」は1stアルバムを出した後ぐらいに“そろそろまた作ろうかな”と思って作った曲ですね。その時に次のアルバムでカヴァーもやってみたいなと思って、何をしようか考えた時に最初に浮かんだのが「no matter what」でした。だからこま2曲はわりと同時期に出来た曲ですね。今言った4曲は前のアルバムが出てから1年以内に出来た曲だと思います。
●1stアルバムを出した後、作品作りに対する意識が変わったりしましたか?
岡本:実際に自分でやってみて“ここまでは自分でも出来るな”っていうのと、“ああいうのはやってみたいけど出来ないな”というのが明確になったので、それを踏まえて次のアルバムを作る時はやつてみたいなと思ってました。
●そのやってみたい事は、今回のアルバムに入っていますか?
岡本:そうですね。カヴァーをやってみたかったというのもそうですし。ギタリストなのでベースとドラムとギターが鳴ってりゃいいや、みたいな(笑)。そういう感覚の曲が多いです。
●1stアルバムはほのぼのとした感じの作品だったのに対して、今回は勢いのある曲もあって、外に向かって発信している感じがしました。
岡本:僕の作品の場合、“宅録”という言葉は付いてきますけど、今回はいかにも宅録という感じの曲は1個もないです。むしろ“もしバンドでやるとしたら……”というサウンドですよね。
●今回も全部宅録なんですか?
岡本:そうです。100%宅録です。
●そういう封には聞こえなかったので、びっくりしました。そう思ってもらった方が嬉しいですか?
岡本:微妙ですね……(笑)。生のドラミングの音を目指しているのに、家でちまちまと打ち込んでたというのも格好悪いですからね。
●アルバム制作では時間は取れたんですか?GARNET CROWも含め、色々とお忙しいですよね。
岡本:やっぱり時間は細切れになつちゃいますよね。最初は細切れでもいいんですけど、段々締め切りが迫ってくると、その細切れがイライラしてくるんです(笑)。作業が途中で止まると、次に復旧する時に“この先どうしたかったんだっけ?”という風になっちゃうので、全部メモっておかないと忘れてしまいそうになります。
●制作の終盤は大変でしたか?
岡本:そうですね、ヤバかったです(笑)。実は今朝まで作業していて、さっきやっと最後の1曲のテイクが決まって音源を渡した所です。栄養ドリンクのお世話にもなりました(笑)。今回は煮詰まった事もありましたけど、コンピューターのトラブルは一切なかったんで、それは本当に助かったです。前のアルバムと今回のアルバムの制作の間に1度ハードディスクが潰れてますから。だから作業中に“今ダメになったらどうしよう……”思ったりもしながら、バックアップは欠かさず取ってましたね。
●作業で煮詰まったというのは?
岡本:いや、煮詰まると言っても、アレンジャーさんなら普通に起こりうる煮詰まり具合だったんですけどね。にっちもさっちも行かなかった曲はなかったです。
●他の作業と自分の作品を作る時の気持ちの切り替えも大変だと思うんですけど。
岡本:歌以外の作業はいいんですけど、歌だけは本当に……。ちょっと早起きしなきゃいけなかったり。家で録ってるので、朝8時位に起きて昼ぐらいから歌い始めるのが理想なんですけど、前日の作業は明け方までとかになっちゃうと、そのサイクルがずれて夕方4時位から歌い始めると、近所迷惑の事を考えたら夜8時位まででストップしなきゃいけないんで……。そういう時はすごくヘコみますね。でもオケ作りとかは時間帯関係なく作業が出来るので、切り替えが大変なのは歌だけでした。
●1枚目のアルバの時に、歌うのは恥ずかしいと言ってらっしゃいましたが、それは今回も変わりませんか?
岡本:今更恥ずかしいというのはないですけど、自分の声は基本的には嫌いなので、それとどう対決していくかというのがテーマですね。でも以前よりは大丈夫になりました。
●GARNET CROWのライヴやTHURSDAY LIVEなど、人前で歌う機会も増えたと思いますが、それも影響してますか?
岡本:そうですね。GARNET CROWのライヴDVDにまで入っちゃいましたからね(笑)。もう“しゃーねーや”って覚悟を決めた所もあるかもしれません。
●GARNET CROWのライヴで歌う事になった時の心境はどうだったんですか?
岡本:“マジっすか!?”という感じでした。でもその時は1曲だけだし、しかもGARNET CROWの曲だったので、お客さんにも受け入れてくれるだろうとは思ってました。その前に“OKAMOTO NIGHT”でもやつたので、そういう意味では安心してました。
●でも、ホール・ライヴで大勢のお客さんの前で披露するとなると、緊張しますよね。
岡本:ライヴでは何曲か演奏をして中盤に自分が歌うという進行だったので、まだ大丈夫でした。これがいきなりだったら無理だったと思います。
●岡本さんのヴォーカルを聴いて、中村さんは何かコメントされたりしましたか?
岡本:自分とは歌い回しが違うのが面白いと言ってましたね。他のサポート・メンバーの方には僕の歌い方を真似されたり……ね(笑)。
●岡本さんは歌っていて気持ち良いと思う時はありますか?
岡本:少なくともレコーディングしている時はそう思った事はないですね。
●今回のアルバムで、岡本さんは英語で作詞されていますが、言葉の意味と言うより、歌った時の言葉の響きや伸ばし時の感じを大切にしているというか、音として捉えているのかなって思ったのですが。
岡本:それはありますね。(発音が)苦手な母音と得意な母音があって……。僕は“お”とか“あ”は得意なんですけど、“い”とか“え”は苦手です。高い場所で伸ばす音は自分で上手く歌えないなって。僕の場合は基本的に歌い方がモゴモゴしちゃうんで、常識程度に聴こえる様に歌い直したりしました。
●今回もAZUKIさんが作詞されていますが、岡本さんからAZUKIさんに歌詞の内容についてリクエストする事はあったんですか?
岡本:前のアルバムの「STRAY BEAST」ではお願いした事があったんですけど、今回はなかったですね。
●実際に上がってきた歌詞を見て、どう思いましたか?
岡本:横文字が増えたな、と。デモ・テープでは僕が適当な英語で歌ってるんですけど、その響きを大切にして配慮してくれはったんだろうなというのはすごく感じました。
●今回は岸本早未さんへの提供曲も入っていますが、これは自分の曲として作る時とはこういう風にしようというのはあったんですか?
岡本:自分の曲としてやる時は変えようとは思ってたんですけど、そこで歌詞をどうするのかとか、サウンドをどう変えようかという事で少し悩みました。岸本さんの曲はドラムのキック音とかがわりとフロアっぽいんですけど、僕のアルバムでそれをやると浮いてしまうので、普通の生ドラムのサンプリング音を使いたくてそういうアレンジにしました。歌詞は日本語でも良かったんですけど、スタッフの方が“デモの英語の感じを残してみたら”と言って下さったので、僕も“そうですね。じゃあ誰かにお願い出来ますか”って言ったら、“じゃあ自分で……”って。それでもう、単語をものすごく調べまくって書きました。先に日本語の歌詞があって、それを訳したんじゃなくて、いきなり英語の文章を考えてたので、作詞というよりは気に入ったフレーズを固めたものみたいになってます。でも繋がりはあるんですけどね。この曲はもともと4サビまであったんですけど、僕のヴァージョンは3サビまでで、後はギター・ソロになってます(笑)。後付けになっちゃうかもしれないんですけど、今回のアルバムってギタリストのアルバムっぽくないんですよ。だから、そこでいかにもギタリストらしいのをやろうと。もちろんどこかでギター・ソロをやりたいとは思ってたんです。間奏でギター・ソロじゃなくて、敢えて曲の最後でやりたいなって。
●アルバムとしてのバランスを気にしながら、曲のタイプを考えたりしたんでしょうか?
岡本:曲を集める時点で何となくは考えてました。普通のアルバムが収録曲のストックの中から選んでいくんですけど、僕の場合は収録曲が何曲か決まってから曲を持って来る感じなので、最初からアルバムとしてのバランスは取れてたと思います。「LOST CHILD」はテンポ140という今までやつた事のないタイプのものだったので、ここでやってみようと。「It's only love」はロック一辺倒の曲もあったらいいなと思って入れました。バランスを取りながらチョイスしていった所はありますね。
●「LOST CHILD」は今までの曲とは違って、スピード感がありますね。
岡本:THE MUSIC 272で「PASTIME PARADISE」という番組をやっていた時に、“オープニングを作ろう!”というコーナーがあったんですけど、そこで作っててネタがあって……。オープニングだからギターのカカカカカカカカカッていう音で始まって、段々音数が増えていって、ベースのスライドで一気にドカンといった時に番組タイトルの文字が出るみたいなイメージで作ってたんです。それをモチーフにして作った曲がこれです。リズムインしてからの展開は違ってますけど、最初の部分を流用しています。番組で流した時に良かったから、アルバムの曲でも行けるなと(笑)。その時とはコードが違うのでどうなるかと思ってたんですけど、出来上がったのを聴いたら上手く行っていて良かったです。
●前からこういう早い曲はやりたかったんですか?
岡本:やってはみたかったんですけど、単に早い曲をやりたいかと言うとそうではなくて……。テンポが早くなると音が若くなってしまうというか。青春ポップと言うと良い言葉ですけど、裏を返せば幼い音楽みたいな捉えられ方もするので、そうならない様にAメロとかコードを暗くして、毒を持った早い曲にしました。可愛い曲だと本当にポップだけで終わっちゃうんで。
●今後、日本語で歌詞を書いてみたいという気持ちはありますか?
岡本:そうですね。書くなら、言葉遊び的なものから始める事になると思います。自分で詞を書いて自分で歌うと“これはちょっと恥ずかしいな”というブレーキが掛かっちゃうんですよ。
●恥ずかしい言葉も歌なら言えるという人もいますけど……。
岡本:そういう考え方もありますね。どちらにしても、普段から言葉を書き留めてないとダメですね。そういうアンテナが立ってないですから。急には難しいですね(笑)。でも今回、英語の歌詞を書く為に言葉を並べる作業を考えたら、格好良い日本語のフレーズを普段から集めていれば、簡単ですもんね。
●今回のアルバムで、岡本さんのソロとしての楽曲も増えたと思いますが、これからも増やして生きたいですか?
岡本:そうですね。ソロという事で、サウンドに関しても自分のやりたい方向性に進んでいるのですごく自由度が高いと思います。その点ではすごくラッキーですね。その時のモードで音楽が作れるので。
●これからも一人で作っていくというスタンスは変わらないですか? 1曲ぐらいはバンドでやってみたいとか。
岡本:今回のアルバムみたいに、バンドっぽい曲がずっと続くなら有り得るかもしれないですけど、また僕のモードが変わるかもしれないので正直分からないですけど、今は考えられないですね。
●今回のアルバムで岡本さんが特に好きな曲はありますか?
岡本:優劣ではないんですが、ポイントとなる曲はあります。「sphere」は2部構成なんですけど、思い付きでやってみたら意外と出来ちゃった、みたいな。2部構成に挑戦したという意味ではすごく有意義でした。「telephaty」は自分で英語の歌詞をひねり出した曲ですし、「LOST CHILD」もポイントになる曲ですね。
●このアルバムは、岡本さんにとってどういう作品になりましたか?
岡本:前作よりストレートになってると思います。前のアルバムで“ここはやり過ぎた”みたいなところがあったので、シンプルになったし、学んだ事は確実に活かされてると思います。最善は尽くしました。最後の最後までみっちり時間を掛けて作りましたから、早く聴いてもらいたいですね。

【SELF LINER NOTES】

1.LOST CHILD
ギター依存度90%のパワーポップ、オープニングにはもってこいの曲。初級はまっすぐストレート、といった感じか。

2.No matter what
Badfingerのカヴァー。忠実な所は忠実に。プラス自分らしいエッセンスも盛り込んでいます。

3.telepathy
初のセルフ・カヴァー。作詞らしい作詞も初。デモ・テープ段階の時に入っている適当英語の感じを再現しています!!

4.Autumn Sky
ギター依存度100%のバカ正直なギター・ポップ。詞の中で主人公が感じるさまざまな感情にも注目。

5.Click Me Pt.2
「Clik Me」のリミックス的なもの、パート2。ヘッドホンで聴くと気持ちよく(悪く?)なるタイプの曲です。

6.静寂の間に
ミディアム・バラード。曲を通して色んな景色や場面を伝えられる様に努めました。

7.It's only love
めまぐるしく展開する3分間。究極のひねくれポップ・チューンです。

8.sphere
2部構成の曲。これも色んな映像を提供出来るように音を作っていきました。映像的な曲。

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